オーディオインターフェイスはDTMや「歌ってみた」をするのに欠かせない機材です。
歌だけではなく、高音質に声を録音したいゲーム実況者などにも、オーディオインターフェイスは人気があります。
最近ではリモートワークで高音質に会話がしたい人などにも、オーディオインターフェイスは使われるようになりました。
とはいえオーディオインターフェイスはかなりの種類があるので、どれが良いのかわからないという人も多いんじゃないでしょうか。
そこで、今回は作曲家でありギタリストでもある筆者が、オーディオインターフェイスの選び方、そして予算別にオススメしたい機種や定番機種までを初心者にもわかりやすいようにじっくり解説します!
オーディオインターフェイスとは何なのかというのをまだ知らない方は、以下のページをまず読んでみてください。
それでは早速いってみましょう!
オーディオインターフェイスの選び方
オーディオインターフェイスを購入する際の選び方について解説します。
すでに選び方を知っているという方は以下からオススメ機種紹介にジャンプしてみてください。
さて、オーディオインターフェイスを比較する際に重要な条件ですが、結論から言ってしまえば以下の通り。
- 音質
- 対応OS・パソコンとの接続
- 入力端子の形状と数
- 付属DAW
オーディオインターフェイスは決して安くはない機材なので、この4つをしっかりと把握しておくことが大切です。
「こっちのほうが値段が安い」という理由だけで買って、あとになって自分に必要な機能が搭載されていないとわかったら、お金も時間も無駄になってしまいますよね。
ここではこれらの条件について、できるだけわかりやすく説明していきましょう。
1. 音質
オーディオインターフェイスは音を扱う道具ですから、選ぶときには音質が重要になってきます。
スペック上で音質に関わってくる数値がサンプリングレートとビット深度(ビットデプス)です。
何だかわけのわからないカタカナが出てきたぞ、と思う人もいるかもしれませんが、要するに音質という目に見えないものを比較しやすくするための言葉ということを理解しておけばOKです。
サンプリングレートは周波数に関係する数値で単位はHz(ヘルツ)。
単純に言えばどこまで高い音が収録できるかという性能を表し、数値が大きいほど性能が良くなっていきます。
CDなどは44.1kHzで収録されますが、本格的な音楽制作をするなら最低48kHzは欲しいところです。
とはいえ、最近のオーディオインターフェイスで48kHzに対応していないものはほとんどありません。
基本的にはどれを選んでも大丈夫ですが、サンプリングレートは最高数値が大きいものほどスペック的には高いということを覚えておきましょう。
ビット深度(ビットデプス)は音量の解像度みたいなものです。
写真の解像度が高いと細かいところまでよく見えるように、ビット深度の数値が高いと細かい音量の変化も表現できるようになります。
実際のオーディオインターフェイスに出てくる数値は16bitか24bitのどちらかが多いですが、32bitに対応しているものも増えてきました。
こちらも数値が高いほうがスペック的には高いと覚えておけば間違いありません。
ちなみにビットレートという言葉もあり、これはサンプリングレートとビット深度をかけ合わせた「1秒あたりのデータ量」を表しています。
※2022/3/19追記
読者の方に指摘いただいたのですが、ビットレートとビット深度についての説明に誤りがありましたので、修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございます!
ただ、1つ注意点があります。
それはサンプリングレートとビット深度だけが音質の良し悪しを決めているわけではないということです。
現在販売されているオーディオインターフェイスの多くは「24bit / 192KHz」に対応していますが、実際は機種ごとに音質が異なっています。
写真や映像でたとえるなら「4K対応のカメラでも機種ごとの画質に違いがある」のと同じです。
つまり、実際は4K対応カメラでもそれぞれ画質が異なっているように、「24bit / 192KHz」に対応しているからといって必ずしも「高音質」というわけではないんです。
ではどうやって音質の良し悪しを判断すればいいのかというと、音質は好みの側面も大きいので、本来なら楽器屋さんなどに行って実際に聴き比べるのが1番いいのですが、聴き比べる暇がない人や近くに楽器屋さんがない人も多いと思います。
そういった場合は、やはり値段で比較するのが分かりやすいです。
最近では安くても高品質なオーディオインターフェイスが増えましたが、それでも値段と音質はある程度のところまで比例関係にあると考えていいでしょう。
どこまでの音質を求めるかは用途や人によって違うので一概には言えないのですが、「何よりも音質を重視したい」と考えている場合、あまりに安いものはおすすめできません。
2. 対応OS・パソコンとの接続
多くのオーディオインターフェイスはMac、Windowsを問わずに使えますが、中にはどちらか一方でしか使えないものもあります。
特にMac専用というものが多いので、購入したいものがちゃんと対応しているか、Windowsユーザーは注意しましょう。
また、接続タイプも機種によって異なっているので、自分のパソコンと接続できるものか事前にチェックしておきましょう。
オススメはUSB接続タイプのもの。
WindowsはUSB主流ですし、最近の流れとしてMacもFirewireがなくなり、USB Type-Cと互換性のあるThunderboltが搭載されるようになってきているので、今後のことを考えるならUSB接続一択です。
また、最近ではUSBの中でも前述の「USB Type-C」のコネクタが標準搭載されているパソコンが増えてきました。
これまでのUSB端子でも変換ケーブルやハブを使えばUSB Type-Cに接続できるものがほとんどなので心配はありませんが、持ち運ぶ荷物を減らしたかったり、デスク周りをスッキリさせたい場合は、オーディオインターフェイス側もUSB Type-Cに標準対応しているものを選んでみましょう。
3. 入力端子の形状と数
楽器の音や声を録音するならケーブルを接続する入力端子の数と形状にも注意しましょう。
楽器を挿し込む入力端子(=ジャック)は大きく分けて、以下の3種類があります。
- 標準フォン端子:ヘッドフォン端子を大きくしたようなもので、ギターやベースといったものを録音するときに使われる
- XLR(キャノン)端子:丸い形をして、ほとんどはボーカルなどのマイクケーブルのための端子
- コンボジャック:標準フォン端子とキャノン端子の両方が接続できる端子
ちょっと面倒なのが、端子の形が合えば全ての機材が使用可能というわけではないということ。
たとえばギターやベースといった楽器は標準フォン端子で接続しますが、そのままではノイズまみれになります。
これらの楽器を直にオーディオインターフェイスに接続するためには、Hi-Zやハイインピーダンス、INST(Instrutments)といったモードが付いているジャックがなくてはいけません。
また、マイク録音の中でもコンデンサーマイクといった外部電源が必要な機種は、そのままでは接続できないので、ファンタム電源と呼ばれる+48Vの電気を供給する機能がついているものが必要になります。
コンデンサーマイクを持っていない人でも、ボーカルやアコースティックギターなどを録音するうちに欲しくなってくるので、楽器や歌のレコーディングを少しでも考えているならファンタム電源がついたモデルを選ぶのが無難です。
コンボジャックが2つ搭載されていたとしても、片方しかファンタム電源に対応していない場合は、コンデンサーマイクを同時に2つ使うことはできませんので注意しましょう。
5. 付属DAW
音楽制作などにオーディオインターフェイスを使おうと思っているなら付属DAWもチェックしておきましょう。
初心者~中級者向けのオーディオインターフェイスにはDAWの下位グレードが付属していることがあります。
下位グレードなので、中級者以上は付属していても使わないことも多いのですが、初心者には助かりますよね。
もしDAWを買うお金がないというDTM初心者の方は付属しているDAWの種類でオーディオインターフェイスを選ぶのもアリだと思います。
3万円以下のおすすめオーディオインターフェイス
それでは実際に定番と言われていたり、オススメする人が多いオーディオインターフェイスを紹介しましょう!
今回はわかりやすいように下記の3つに分けてみました。
- 3万円以下
- 3~10万円
- 10万円以上
まずは3万円以下のオーディオインターフェイスから紹介します。
また、もう少し予算をかけたいという人は以下からジャンプしてみてください。
では3万円以下のおすすめ商品について見ていきましょう!
Steinberg|UR22C
- 音質:32bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB 3.0(Type-C)対応、Type-C to Type-Aケーブルも付属
- 入出力端子:コンボジャック×2、MAIN OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1、
- 付属DAW:Cubase AI
Steinberg UR22Cは、低価格オーディオインターフェイスの大定番「UR22mkII」の後継機種にあたるモデル。
最初に使ったオーディオインターフェイスがこれという人がたくさんいます。
1万円代という驚異的な安さとは思えない完成度の高さで、初心者の間で人気です。
この価格で32bit・192kHzという音質の高さは、驚異的ですよね。
ループバック機能も搭載しており、BGMを流しながらのライブ配信も手軽にすることが可能です。
iOSにも対応していて、iPadでの制作ももちろんできます。
DTM初心者のあいだで人気のモデルなので、ネット上に情報もたくさんあり、トラブルなどが起きたときにも検索しやすいというのもメリットですね。
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YAMAHA|AG03MK2
- 音質:24bit / 96kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS / Android
- パソコンとの接続:USB-C
- 入出力端子:コンボジャック×2、、PHONE OUT×2、MAIN OUT×2、MIDI IN×1、MIDI OUT×1
- 付属DAW:Studio One Artist
YAMAHA AG03MK2はミキサーにオーディオインターフェイス機能が付いている機種となっております。
ウェブキャスティングミキサーとして大人気になったAG03の後継機種にあたるモデルで、ストリーマー/ゲーム実況者などから大人気です。
これ1台にコンデンサーマイク、楽器(ギターやベース)、ヘッドホン、スピーカーなどを接続することができ、インターフェイスもわかりやすいので直感的に操作が可能。
配信中や収録中に音量やリバーブ(エコー)などのエフェクトを調整を手元で手軽に行うことができます。
もちろんiPhone/iPadやAndroid端末でも使用可能なので、多様な環境で使用可能です。
AG03MK2の上位機種としてAG06MK2もあり、こちらはチャンネル数が2倍になっております。
基本的に1人で配信する場合はAG03MK2の方で十分だと思いますが、コンデンサーマイクを同時に2本使いたい場合などはAG06MK2を選んでみてください。
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PreSonus|Revelator io24
- 音質:24bit / 96kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS / Android
- パソコンとの接続:USB-C
- 入出力端子:コンボジャック×2、、PHONE OUT×2、MAIN OUT×2、MIDI IN×1、MIDI OUT×1
- 付属DAW:Studio One Artist
PreSonus Revelator io24はStudio One(DAWソフト)を作っているPreSonus製のオーディオインターフェイス。
エフェクトやミキサー、ループバックといった機能が付属していて、配信に特化した設計になっています。
DSPチップを内蔵しているため、コンピューターに負荷をかけずエフェクトをかけることが可能です。
もちろん音質にもこだわっているPreSounous製なので、音楽制作などにも大活躍。
Studio One Artistなどの音楽制作ソフトが付属しているので、届いたその日から本格的な音楽制作をスタートすることができます。
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Focusrite|Scarlett 2i2 3rd Gen
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB 3.0(Type-C)対応、Type-C to Type-Aケーブルも付属
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×2、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Ableton Live Lite、Pro Tools | First
Focusrite Scarlett 2i2 3rd Genはイギリスの老舗ブランドFocusriteによる、もっとも汎用性の高いモデル。
コンボジャックが2チャンネル搭載していて、どちらもHi-Zに対応しています。
また、このオーディオIFは
- Softube Time and Tone bundle
- Focusrite Red Plugin-Suite
- XLN Audio Addictive Keys
といったプラグインのライセンスも付属しているという太っ腹な製品です。
届いたその日に本格的な音楽制作が始められます。
赤い筐体も特徴的でカッコイイですよね。
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Native Instruments|KOMPLETE AUDIO 2
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、TRS OUTPUT×2、PHONE OUT×1、
- 付属DAW:Ableton Live 10 Lite
Native Instruments「KOMPLETE AUDIO 2」は、2019年に発売されたオーディオインターフェイス。
DTM音源で有名な「Kompleteシリーズ」を作るNative Instruments社によるオーディオインターフェイスということもあり、低価格帯のオーディオインターフェイスの中ですでに地位を築いています。
パネル上部に大きなボリュームノブが付いていることによって、音量調節がしやすくなっていることもオススメポイントです。
また、こちら「KOMPLETE AUDIOシリーズ」のラインナップには現在、以下の3つの製品があります。
- KOMPLETE AUDIO 1
- KOMPLETE AUDIO 2
- KOMPLETE AUDIO 6
この中で初心者の方に最もおすすめなのが「KOMPLETE AUDIO 2」です。
インプットとアウトプットの端子数もちょうどよく、大きさ的にも持ち運びが十分可能です。
「KOMPLETE AUDIO 1」の方が確かに安いのですが、スピーカーへの接続がRCA(赤白)ケーブルのみだったり、インプットの種類も乏しくなります。
逆に「KOMPLETE AUDIO 6」は入出力系統が豊富なのですが、自宅で使うのにはオーバースペックな場合が多いかもしれません。
大は小を兼ねる的な理屈でKOMPLETE AUDIO 6を購入するのもOKだと思いますが、KOMPLETE AUDIO 2に比べて1万円程度高くなります。
購入を検討する際はご予算と相談して決めてみてください。
フロントパネル
フロントパネル
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BEHRINGER|UM2
- 音質:16bit/48kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB2.0(USB3.0と互換なし)
- 入出力端子:コンボジャックINPUT×1、INST INPUT×1、PHONE OUT×1、RCA出力×2
- 付属DAW:なし
UM20はとにかくなんでも安いメーカーBEHRINGERのオーディオインターフェイス。何と5000円前後で買えちゃいます。
音質に関しては、48Khz/16bitまでしか対応していないので、本格的なレコーディングは避けたほうが無難でしょう。
スピーカー出力がRCA(赤白プラグ)という点も注意です。
ですが、とりあえず安いものでもいいからオーディオインターフェイスが欲しい人や、レコーディングはほとんどしない人ならOKです。
48Khz/16bitでも普段遣いする程度ならそんなに気になりませんよ。
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Solid State Logic|SSL2 / SSL 2+
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB 2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、MAIN OUT×2、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Avid Pro Tools First、Ableton Live Lite
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB 2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、MAIN OUT×2、RCA OUT×2、PHONE OUT×2、MIDI IN/OUT、
- 付属DAW:Avid Pro Tools First、Ableton Live Lite
Solid State Logic(SSL)といえば下の画像のような、ミキシングコンソールというレコーディングスタジオによく置かれている機材で有名なメーカー。
この「SSL2」と「SSL2+」という製品は、そんなSSLならではの音を低価格で手に入れることができるオーディオインターフェイスです。
これら2つのモデルは入出力数以外、基本的な仕様は同じなので、購入の際は使う入出力数で選んでみてください。
この製品で最も特徴的なのが、本体上部のパネルに搭載されている「LEGACY 4K」ボタン。
このボタンを押すと、あの「SSL 4000 シリーズ」の音を彷彿とさせる輪郭がはっきりとした、倍音の豊かなアナログっぽい質感を加えることができます。
歌やアコースティックギターといったアナログな音を収録するときはもちろん、ギターやベース、シンセなどにも効果があるので、どんな人にもおすすめできる機能です。
「SSL2」フロントパネル
「SSL2」リアパネル
「SSL2+」フロントパネル
「SSL2+」リアパネル
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Roland|Rubix22
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB 2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Ableton Live Lite
RolandのUAシリーズの後継機種であるRubixシリーズ。
その中で最もリーズナブルなのがRubix22です。
この価格帯の中でも特に音質に優れ、録音したときのノイズが少ないのが特徴です。
同じRolandのシリーズ上位機種であるRubix24やRubix44に比べ、ループバック機能がなかったり、コンプレッサー/リミッターが搭載されていなかったりしますが、音楽制作に必要な最低限の要素はきっちりと満たしています。
ファンタム電源やHi-Zにも対応しているのでコンデンサーマイクでの録音、ギターやベースのライン録音ももちろん可能。
この価格帯で192kHzで対応というのも素晴らしいですね。金属筐体ということあって、ノイズも非常に少ないです。
また、非常にコンパクトなので、持ち運び用のオーディオIFにもぴったりでしょう。
フロントパネル
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Roland|Rubix24
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB 2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×4、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Ableton Live Lite
Rubix24はRolandのオーディオインターフェイス「Rubixシリーズ」の中位機種。
高品質なコンプレッサー/リミッターを搭載していて、エフェクトのかけどりが可能です。
Rubix22に比べてアウトプットが2チャンネル(ステレオMIX1チャンネル)増えていて、PHONE端子と合わせると合計でステレオ3チャンネルを同時に出力可能になっています。
また、ループバック機能(いわゆるステミキ)がついているので、YouTubeやニコニコ動画の生放送などをする人にもオススメです。
フロントパネル
リアパネル
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PreSonus|AudioBox iTwo
- 音質:24bit / 96kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB 2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Studio One Artist
AudioBox iTwoはDAWソフトStudio Oneで有名なPreSonusによるオーディオインターフェイスです。
付属DAWもStudio Oneなので、Studio Oneの使用を考えている人にはイチオシでしょう。
そして「AudioBox iTwo Studio」というパックも販売されていて、そちらにはコンデンサーマイクとヘッドフォン、各種ケーブルがセットになっています。
これひとつですぐに音楽制作に移れるので、とりあえずはやくDTMをやってみたいという人はセットをおすすめします。
フロントパネル
リアパネル
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ZOOM|UAC-2
- 音質:24bit/192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB3.0(USB2.0互換)
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Cubase LE
ZOOM UAC-2は24bit/192kHzに対応、2IN/2OUT仕様というシンプルな仕様ではありますが、USB3.0に対応していることによって超低レイテンシーを実現しています。
(USB3.0は青い端子をしています。差込口が青くなっているパソコンはUSB3.0に対応可能です)
音の遅延がほとんどないので、ミスが許されないDJや、快適にレコーディングしたいギタリストやベーシストにもおすすめです。
USBバズパワーで動くので、ポータブル環境にも最適ではないでしょうか。
入出力チャンネルが足りないという人は上位機種のUAC-8を検討してみてください。
フロントパネル
リアパネル
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M-Audio|AIR 192|6
- 音質:24bit/192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB Type-C(Type-C to Type-Aケーブルも付属)
- 入出力端子:コンボジャックINPUT×1、INST INPUT×1、LINE OUTPUT×2、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Pro Tools|First M-Audio Edition、Ableton Live Lite
M-Audio AIR 192|6は平置き型で、上部面に大きなボリュームノブが出ていることによって、操作性が非常にいいと評判です。
Levelメーターも視認性が良く、デザインもオシャレにまとまっています。
また、以下のような豊富なソフトウェアが付属しているのも特徴です。
- ProTools|First
- Ableton Live Lite
- Eleven Lite
- Avid FX Collection
- Touch Loopsコンテンツ
- AIR Music Tech Creative FX Collection
- Xpand!2
- Mini Grand
- Vacuum
- DB33
- BOOM
DAWからループ音源、ソフト音源、エフェクトまで付属しているので、届いたその日から音楽制作が可能になります。
フロントパネル
リアパネル
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Roland|Rubix44
- 音質:24bit/192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB2.0
- 入出力端子:コンボジャック×4、LINE OUT×4、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×1
- 付属DAW:Ableton Live Lite
Rubixシリーズの中でも4in4out仕様ということで、一番入出力が多いRubix44。
アナログインプットにギター、ベース、ボーカル、MIDIインプットに電子ドラムをつなげればこれ一台でバンドレコーディングができます。
また、アウトプットが増えているので同期演奏やDJなどにもオススメです。
フロントパネル
リアパネル
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TASCAM|SERIES 102i
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB2.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、LINE OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONE OUT×2、S/MUX光入力端子(8入力)
- 付属DAW:Cubase LE
TASCAM SERIES 102iは、自宅での使用や小規模なスタジオにぴったりなオーディオインターフェイス。
コンパクトな筐体でありながらナチュラルでクリアなサウンドに定評があります。
フロントパネルにあるコンボジャックは、それぞれがHi-Zと+48Vファントム電源モードに対応しており、さらにヘッドホンアウトも2つ装備。
その上、リアパネルのオプティカル・インプット端子を使えば、最大10チャンネルまで入力を増やすことも可能です。
さらに、Steinberg : Cubase LE/Cubasis LEに加え、以下のソフトも付属しています。
- IK Multimedia : AmpliTube TASCAM edition
- IK Multimedia : T-RackS TASCAM edition
- iZotope : NeutronElements
つまり、DAWだけでなくアンプシミュレーターや、ミキシングやマスタリング用のエフェクトプラグインまで付属しているので、届いたその日から高品質な音楽制作を始めることが可能です。
フロントパネル
リアパネル
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3~10万円のおすすめオーディオインターフェイス
ここでは3万円~10万円のオーディオインターフェースの中でも特にオススメなものを紹介していきます。
この価格帯は中級者モデルが多いので、音質がよく、機能もそこそこ充実しているのがメリットですね。
MOTU|M2
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB-C
- 入出力端子:コンボジャック×2、、PHONE OUT×1、MONITOR OUT×2、MIDI IN×1、MIDI OUT×1
- 付属DAW:MOTU Performer Lite、Ableton Live 10 Lite
MOTU M2は本格的な音楽制作を低価格で楽しみたいあなたにおすすめな機種です。
ハイエンドモデルなどにも採用されている「ESS Sabre32 Ultra DACテクノロジー」が搭載されており、原音をそのまま生かしたピュアなサウンドで音楽制作を楽しむことができます。
上記のDACチップ、かなり音質がいいので、音楽を聴く専用のオーディをインターフェイスとして購入する人もいるほど。
それだけでなく、ループバック機能も搭載されているので、配信などにも使用可能です。
DAWソフトは「MOTU Performer Lite」と「Ableton Live Lite」が付属しているので、自分にあったソフトを選ぶことができます。
フロントパネル
リアパネル
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Steinberg|UR44C
- 音質:32bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB Type-C(通常のUSB Type-Aに変換するケーブルが付属)
- 入出力端子:コンボジャック×4、LINE INPUT ×2、LINE OUTPUT×4、MAIN OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONES OUT×2
- 付属DAW:Cubase AI
Steinberg UR44Cは、32ビット整数解像度に対応したAD / DA コンバーターを搭載し、高音質に定評があるオーディオインターフェイス。
入出力が豊富なので、自宅で1人で使用する場合はもちろん、バンドやアンサンブルの録音など、さまざまな場面で活躍します。
ループバック機能も搭載されているので、ライブ配信などにも非常に便利な製品です。
ただ、バズパワーで駆動させるためには市販のUSB 3.1 Type-C to Type-Cケーブルを別途用意し、コンピューターのUSB-C端子に接続する必要があります。
つまりコンピューターにType-Cの端子がない場合は、付属電源アダプターからの電源供給で駆動させることになりますのでご注意ください。
フロントパネル
リアパネル
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Audient|iD14mkII
- 音質:24bit / 96kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB3.0
- 入出力端子:コンボジャック×2、TS IN×1、LINE OUT×4、OPTICAL IN×1、PHONE OUT×1
- 付属DAW:なし
Audient iD14mkIIはデザイン・音質ともに評価されているAudient製のオーディオインターフェイスです。
デザイン性が高く、デスクに置いていてもオシャレですよね。
コストパフォーマンスにも優れ、この価格からは考えられないような素晴らしい音質が評価されています。
パネル上部の大きなジョグダイアルはスピーカーやヘッドフォンのボリュームコントロールだけでなく、DAWの好きなパラメーターをアサインできるため、オートメーションを書くときなどに非常に便利です。
ただ、DAWが付属しないので、自分でDAWソフトを用意する必要があります。
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Arturia|AudioFuse 2
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB2.0
- 入出力端子:コンボ・ジャック×2、PHONO/LINE(RCA、TRS各×2)、TRS OUT×4、TRS IN×2、ADAT IN/OUT、Wordclock IN/OUT、MIDI IN/OYT
- 付属DAW:なし
AudioFuse 2は、そのコンパクトなボディからは想像できないほど豊富な入出力系統が魅力のオーディオインターフェイス。
アナログ、デジタル、MIDIから、Wordclockまで、ありとあらゆる入出力に対応し、合計で14イン14アウトを装備。
その上、MIDIキーボードやドングルなどを接続できるUSB端子が3ポート分搭載されているので、USBハブとして使用することも可能です。
音質にも非常にこだわっており、搭載されている「DiscretePROR」というマイクプリによって、極めて繊細な録音が可能になっています。
フロントパネル
リアパネル
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Roland|OCTA CAPTURE UA-1010
- 音質:24bit/192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB2.0
- アナログ入出力端子:コンボジャック×8、LINE OUT×8、COAXIAL IN/OUT、MIDI IN/OUT
- 付属DAW:Ableton Live Lite
ドラマーや、ドラムレコーディングを考えている人にオススメなオーディオIFです。
OCTA CAPTUREはこの価格帯でありながらなんとマイプリが8基も搭載されています。
このモデルにはオートセンス機能というものがついていて、ポチッとボタンを押して少し演奏するだけで音割れしない丁度いいゲインに全チャンネルを調整してくれます。
これが非常に便利で、ドラムレコーディングの準備がはかどりますよ。
もちろん、自宅でのギターやボーカルレコーディングやDTMにも使えます。
フロントパネル
リアパネル
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Universal Audio|Apollo Solo
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows 10
- パソコンとの接続:Thunderbolt 3、USB Type-C(それぞれ別の製品になります)
- 入出力端子:コンボジャック×2、Hi-Z IN×1、TRS OUT×2、PHONE OUT×1
- 付属DAW:なし
Apollo Soloは、この価格でUniversal AudioのApolloシリーズの音と、「UAD-2プラグイン」が使用できるということで人気の製品です。
UAD-2プラグインというのを簡単に説明しますと、UNIVERSAL AUDIOのオーディオインターフェイスは搭載されたDSPチップを使って、UAD-2プラグインと呼ばれる専用のプラグインが使えます。
このプラグイン、アナログ機材のエミュレートが非常にハイクオリティで、プロの間でも人気です。
もちろんUADプラグインはDSPで処理されるため、コンピューターに負荷をかけないのもメリット。
このメーカーのオーディオIFを使っている人の目的はほぼこのUADプラグインを使用するためなので、UADプラグインを使わなくてもいいというのなら、他のメーカーの同価格帯製品をオススメします。
Apollo SoloではDSPが1基のみ搭載されています。
正直いうとミックスやマスタリング作業をするときには少し物足りなくなるかもしれませんが、エフェクトをかけ取りしたりする分にはそこまで問題ありません。
もちろん録音だけでなく、配信などにもUADプラグインを使ってエフェクトをかけることもできます。
UADプラグインにはアンプシミュレーターもあるので、録音だけでなく、自宅で演奏するときのアンプ代わりにする人も結構多いです。
Apollo SoloにはThunderbolt 3に対応したバージョンと、USB Type-Cに対応したバージョンのそれぞれがあるので、ご自身にあった方を購入するようにご注意ください。
フロントパネル
リアパネル
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10万円以上のおすすめオーディオインターフェイス
ここでは10万円以上のオーディオインターフェイスの中でも、特にオススメなものを紹介していきます。
この価格帯は上級者向けのものが中心で、音質と機能性を両立したものばかりです。
Universal Audio|Apollo Twin X DUO / QUAD
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows 10
- パソコンとの接続:Thunderbolt 3
- 入出力端子:コンボジャック×2、INST IN×1、LINE OUT×2、MONITOR OUT×2、PHONE OUT×1
- 付属DAW:なし
Universal Audioの定番ラインナップApolloシリーズから「Apollo Twin X/DUO」「Apollo Twin X/QUAD」の2機種を紹介。
どちらも「UAD-2プラグイン」を使えますが、DUOとQUAはDPSが2基か4基かという違いがあります。
それ以外は見た目も機能も同じなので、UADプラグインをどれくらい使うかで選びましょう。
一応Windowsでも使えますがThunderbolt 3に対応していないものでは認識できません。
Thunderbolt 3はUSB Type-Cと見た目は同じですが、中身は違いますので注意してください。
フロントパネル
リアパネル
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RME|Babyface Pro FS
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows
- パソコンとの接続:USB2.0
- 入出力端子:XLR IN×2、TS IN(アンバランス)×2、XLR OUT×2、PHONE OUT×2(標準プラグとミニプラグ)、MIDI IN/OUT、ADAT オプティカル、SPDIF オプティカル
- 付属DAW:なし
RME Babyface Pro FSはRMEの名機としてプロの自宅環境などにもよく使われています。
超低レイテンシー&超高音質。
非常に音質がいいことから、オーディオファンの間でも人気です。
ミキサーソフトTotalMix FXが付属し、本体のジョグダイヤルやボタンから操作可能。
TotalMix FXは最初はとっつきにくいかもしれませんが、慣れると非常に便利で、なくてはならない存在になります。
トップパネル
リアパネル
サイドパネル
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RME|Fireface UCX II
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows 10 / iOS
- パソコンとの接続:USB2.0
- アナログ出入力:コンボジャック×2、LINE IN×2、バランスTRS Phone IN×4、バランスTRS Phone OUT×6、ステレオPhone OUT×1 系
- デジタル入出力:ADAT IN/OUT×1 (もしくはSPDIF オプティカル)、SPDIF コアキシャルIN/OUT×1ずつ(AES/EBU 対応)、ワードクロック入出力×1ずつ
- MIDI入出力:16 ch の高速MIDI 入出力 x 1
- 付属DAW:なし
Fireface UCX IIはRMEの名機として、プロの業務などにも仕様されている製品です。
プロアマ問わず、ほとんど悪い噂を聞かないということからも、この機種の実力の高さが伺えます。
RMEのポリシーともいえる、味付けの全くないサウンドで、レコーディングもモニタリングも原音に忠実です。
ミキサーソフトTotalMix FXが付属し、作業も快適。
おそらく買ってしまえばオーディオインターフェイスに対して何の不満もなくなるでしょう。
フロントパネル
リアパネル
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Apogee|Symphony Desktop
- 音質:24bit / 192kHz
- 対応OS:Mac / Windows / iOS
- パソコンとの接続:USB-TypeC
- アナログ入出力:コンボジャック×2、TRS Phone IN×1、ステレオPhone OUT×1
- デジタル入出力:Optical Toslink (ADAT, S/PDIF)×2
- 付属DAW:なし
Apogee Symphony Desktopはプロクオリティのサウンドを出来る限り低価格で楽しみたい方にオススメな機種です。
Apogeeの最上位機種「Symphony I/OMKⅡ」は価格が30万円以上と非常に高価なのですが、このSymphony Desktopはより低価格でSymphony I/OMKⅡと同等の音質を実現しています。
ホームスタジオで手軽に使えるように配慮されており、ラックタイプではなく平置きタイプになっているのも特徴です。
また、上部の液晶がタッチスクリーンになっており、より直感的に操作できるようになっています。
音質に関しても、オーディオインターフェイスの中でもトップクラス。
まさにプロクオリティという言葉がふさわしいサウンドです。
非常に低ノイズ設計でクリアなので、プロレコーディングにも耐えられる音質だと思います。
更にこの機種はDSPプラグインエフェクトにも対応しており、コンピューター側に負荷をかけず、様々なプロクオリティのエフェクトを使用することができるのもメリットです。
加えて、ApogeeというとMac専用というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、最近ではWindowsに対応しています。
こちらの機種もWindows対応で、しかもiOSにもUSB-Cで接続できるので、Windows PCやiPadでオーディオインターフェイスを使いたい方も要チェックです。
トップパネル
サイドパネル
現在の価格をチェック
まとめ
いかがでしたでしょうか。
音楽制作には欠かせない機材であるオーディオインターフェイス。
いろいろな機種がありますが、安すぎて不満が残るものを選んだり、逆に必要のない高い機材を選んで後悔しないようにしましょう。
今回紹介したものは、どれもオススメなので自分の用途や予算に合わせて選んでみてくださいね。
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