ドラムの「演奏してみた動画」って撮影するのが大変ですよね。
ただでさえスタジオに行かなきゃいけないのに、いい音で録音しようとするともっと大変になります。
いい音で録りたいとは思いますが、ドラムトリガーを使って打ち込みの音を混ぜましょうだとか、マイクを何本も立ててミックスしましょうだとか面倒じゃないですか。
今回は、そんなめんどくさがり屋なドラマーの人にぜひ読んでいただきたい記事。
最小限の労力で高音質な叩いてみた動画を撮影するやり方について解説してみたいと思います。
いきなりネタバレしちゃいますが、具体的にはマイク2本をスネアとバスドラに立てて、それをマイクのカメラで集音したものと合わせるのが今回の趣旨です。
先にビフォーアフターをお聴かせしましょう。
ビフォー(カメラ直撮り)
アフター(カメラ音+マイク2本)
どうでしょうか。後者のほうが低音が豊かになって、スネアもぐっと前に出てきましたよね。
ノリがわかりやすいので、心なしか演奏も上手に聴こえます。
演奏テイクは全く同じものなので、単純にマイク2本を追加するだけでここまで変わるということです。
流石にマイクを何本も立ててしっかりレコーディングした音には敵いませんが、叩いてみた動画くらいなら十分ではないでしょうか。
こんな音を手軽に録音したいという人はぜひ最後まで読んでみてください。
用意するもの
用意するのは以下の3種類。
- カメラ(スマホでOK)
- マイク2本(スタジオで借りられるSM57か58)
- 2ch以上のインプットがあるMTR、もしくはオーディオインターフェイス
マイクはどこでもあるShureのSM57で大丈夫です。予約のときに「ゴーナナ2本貸してください」といえば多分無料で借りられます。
出来れば57がいいんですが、たまーにスタジオによっては置いてないこともあるので、まあ58でも全然OKでしょう。
また肝心の音を録音するためにはMTRか、パソコンまたはスマホに接続できるオーディオインターフェイスが必要になります。
マイクが2本なのでinputが2ch以上あるものを選びましょう。
筆者はZOOMのR8というMTRを使っています。
inputが2chなので必要十分ですし、持ち運びも簡単。
同期演奏にも定番なのでドラマーなら持っておいて損はないMTRですね。
撮影・録音のやり方
繰り返しになりますが、スネアのトップとキックにマイク2本を立てて、その他はカメラのマイクから集音するのが今回の方法。
なのでまずはスネアとバスドラにマイクを立てていきましょう。
スネアとバスドラのマイクの立て方については下の動画が参考になります。
マイクの位置によって結構音が変わってくるので、好みの位置を探してみてください。
また、スネアはチューニングを変えたり、ミュートをすることも視野に入れつつ好みの音を作っていきましょう。
さて、マイク2本を立て終わったら、カメラのセッティングをしましょう。
カメラの位置によって集音バランスが変わってくるので、結構重要な作業です。
おそらくドラマーによって録りたい角度がさまざまだと思いますが、重要なのは、スネアをカメラの中心にするということ。
今のスマホやカメラのマイクはほとんどがステレオなので、画角の中心にスネアを持ってくることを意識すると、いい塩梅のステレオ感で録音できます。
オススメの角度はドラムの上か正面ですね。
横からの視点だとシンバルのステレオ感が薄くなってサウンドに迫力がなくなってしまいますし、ドラマーの後ろにカメラを置くとタムが上手く録音できません。
今回のやり方だとタムはカメラのマイク任せになるので、後ろは避けたほうが無難だと思います。
マイクとカメラのセッティングが終わったらいよいよ録音・録画です。
大事なのは後処理
録音した音源を家に持ち帰って、パソコンで後処理(ミックス)をしていきましょう。
生ドラムのミックスは一番大切かつ一番難しい作業なので、やったことがない人だと結構時間がかかってしまいます。
ドラムのミキシング自体にいろいろなやり方があり、録音した素材によってもいろいろなアプローチの方法があるので、どんなやり方がいいのかというを一概に決められないんですよね。
そんな皆さんにオススメしたいのが時短系プラグイン。
iZotope「Neutron」などはAIが分析して自動でミキシングをしてくれるので、ミックスやDTM初心者でもいい音が簡単に作れるようになります。
値段もそこまで高くないので、オーディオインターフェイスやMTRと一緒に買ってしまうと叩いてみた動画のクオリティアップになりますよ。
かなり便利なので、筆者もガンガン使っています。
まとめ
最後まで読んでくれてありがとうございます。
簡単にですが、ドラムの叩いてみた動画を簡単かつ高音質に作る方法を紹介してみました。
この記事が皆さんの動画作りの役に立ったら幸いです。
それではまた!