Future Houseの作り方とは?サウンド付きで解説します

今回はFuture Houseというジャンルの作り方を解説してみたいと思います。

実際に筆者が作ったサウンドも掲載しているので、聴きながら読んでみるとわかりやすいですよ!

それではいってみましょう。

 

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Future Houseとは

作る前に、このジャンルについてざっとおさらいしてみましょう。

 

Future HouseというのはプロデューサーのTchamiが名前をつけた音楽ジャンルで、「新しいハウスミュージック」的な意味です。(上の画像のように「未来的な家」ではありませんよ!笑)

一般的にはハウスビートと金属的な音のベースラインが組み合わさったドロップが特徴と言われています。

EDMのように派手すぎず、ディープハウスのように落ち着きすぎずといった中間的なサウンドが支持されて、クラブなどでも定番のジャンルになりました。

アーティストではTchamiの他にも、Oliver HeldensやDon Diabloなどが有名で、特にOliver Heldensの『Koala』という曲がクラブなどではFuture Houseの定番曲となっています。

 

何曲かFuture Houseの代表曲を聴いてサウンドの傾向を掴んでみましょう。

 

Oliver Heldens – Koala

 

 

Tchami feat. Kaleem Taylor – Promesses

 

 

Tchami – After Life (Feat. Stacy Barthe)

 

Don Diablo – Tonight

 

やっぱり特徴的なのがドロップ部分ですね。

ハウスビートと跳ねるようなリズムのシンセがこのジャンルを形作っているように感じます。

また金属的なシンセが特徴と言われることが多いのですが、実際はドロップで使われるシンセサウンドもプロデューサーによって結構違っているので、一概に「このサウンドこそFuture House」というのはあまりないようです。

 

作り方

今回はFuture Houseで一番目立つドロップの部分を作ってみます!

最初に完成形を聴いてもらうとイメージをつかみやすいと思うので、聴いてみてください。

 

では作っていきましょう。

 

基本のドラムは16分音符で跳ねるハウスビート

Future Houseのドラムはハウスミュージックによく出てくるビートの中でも、16分で跳ねるタイプです。

BPMは120-130くらい。

今回はこんな感じでループを組んでみました。

黄色のところが跳ねているビートです。

音でも聴いてみましょう。

どうでしょうか。右で鳴っているクローズのハイハットが跳ねていて、小気味いい感じになっていますよね。

 

跳ねていないビートと聴き比べてみるとわかりやすいですよ。

なんだかカチッとした感じで、堅苦しくなってしまいます。

 

ドラムにフィルや効果音を追加してみる

さっきのビートだけでも十分なのですが、味気ないのでフィルや効果音を追加してビルドアップ2小節+ドロップ16小節という形まで発展させてみました。

 

前半の2小節ではダンスミュージックではよくあるノイズ・スイープとドラムフィルを組み合わせています。

フィルはAbleton Liveに付属してたサンプリング音源ですね。

16分音符で跳ねさせるためにカットして位置をずらしています。(画像で言うところの右下グリーンのところ)

 

あとは10小節目にブラスの「ブンッ」ってやつとかも追加してます。この辺はEDMなどでも定番でしょう。

 

シンセの音作りこそのジャンルの命

さて、いよいよメインのシンセリフ。

正直いってここまではハウス・ミュージック全般にいえる作り方とほとんど同じでしたが、ここからがFuture Houseの命といえます。

 

どんな音がいいかというと、短めの発音で金属的な響きの音がFuture Houseにはよく使われます。

ディズトーションなどをかけて歪ませるのも定番です。

ここは楽曲の個性を出すところなので皆さんで色々と試行錯誤をしてほしいのですが、どうしても作り方が分からないという人はYouTubeで「Future House Synth」などのワードでサーチすれば作り方が出てくると思いますよ!

 

使用するシンセはなんでもいいと思いますが、僕はSerumを使って作ってみました。

作ったシンセの音でさきほどのドラムに合うようにフレーズを作っていきます。

シンセも16分で跳ねることを忘れずに!シンコペーションを使うとそれっぽくなりますよ。

また、オクターブで重ねるのも厚みが出てオススメです。

 

僕はこんな感じのフレーズを作ってみました。

(前半2小節はリバーブとフィルターでグリグリやってます。)

だんだんそれっぽくなってきましたね。

 

サブベースを追加→組み合わせて完成

さっきのドラムとシンセを組み合わせるだけでもいいのですが、それだけだと低音がスカスカになってしまうのでサブベースを追加します。

サブベースはシンセのサイン波などで作るのが定番です。

今回はMassiveを使ってサブベースを作ってみました。

サブベースにサチュレーターをかけて、少し音を太くしています。

フレーズはさっきのシンセと同じで大丈夫です。

 

サイドチェインのコンプレッサーでキックに合わせてダッキングをかけるとノリがでます。

サブベースとシンセリフを組み合わせて、ダッキングしたものを聞いてみましょう。

 

 

さて、いよいよこのトラックとドラムを組み合わせて完成です。

 

まとめ

いかがでしたか?

日本ではまだマイナーなジャンルなので作っている人は少なめですが、逆に言えば目立つチャンスです。

皆さんも練習して作ってみてはいかがでしょうか。

また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!

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