今回は僕のツイッターで相互フォローになっているVtuberの渚乃奏(なぎさのかなで)さんに便利なプラグインを教えてもらいました!(ありがとうございます)
いえいえ!
ちなみに、7506はフリーで使えるVSTで周波数特性をほぼ完璧にフラットにできます。私はそれでミックスしてますね〜
— 渚乃奏🎧Kanade,Nagisano/virtual musician (@nagisano_kanade) 2018年12月13日
その名も『Morphit』。ToneBoostersというメーカーが開発したヘッドホンの音を補正してくれるプラグインです。
このMorphit、かなり便利だったので皆さんにも紹介します。
Morphitとは
Morphitはヘッドホンの周波数特性をフラットにしてくれるプラグイン。いわゆるキャリブレーションソフトというやつです。
最近はこういうモニター環境構築系プラグインが少しずつ増えてきましたよね。
有名なのはSonarworks(ソナーワークス)のReferenceシリーズとか。Reference4は専用のマイクを使って音を使ってスピーカーの音を計測したり、ヘッドホンの場合はプリセットを選んでフラット化してくれたりします。
Morphitの場合だとマイクが無いのでヘッドホンのキャリブレーションのみ。ですがDTMではヘッドホンをメインに作業している人も多いので結構使えると思いますよ。
Morphitの面白いところはその名の通りシンセなどの「モーフィング」のように、周波数特性曲線を徐々に変化させられるところ。
もともとの特性から徐々にフラットに近づけたり、逆に特性を極端化することができるんです。
さらのこのMorphitは無料のデモバージョンでもかなり使えるというところもメリットのひとつ。
かなり機能制限が緩めで、無料版と有料版の違いは「設定が保存できない」ということのみ。
プロジェクトを閉じたりすると設定をし直さなければいけませんが、起動したときに使っているヘッドホンを選ぶくらいの手間しかないので無料のデモ版でも十分使えます。
(有料版もたったの€30、日本円で3500~4000円くらいなので気に入ったら有料版も買ってみてください)
Morphitの使い方
まずは下のページからインストーラーをダウンロードしてインストールしましょう。
インストール方法は他のDTMプラグインと同じでわざわざ説明するまでもないので割愛します。
さてマスタートラックにプラグインとして挿して使ってみましょう。
起動したら左の赤枠のところからお使いのヘッドホンやイヤホンを選択してください。
海外での人気モデルを中心に結構種類があるのでおそらくほとんどの人は自分が使っているものが見つかるんじゃないかと。
ただDTMで定番と言われているSonyの900ST(赤帯)はほとんど日本でしか使われていないので、Morphitには入っていません。僕は7506派(青帯)だったのでセーフ。
ヘッドホンを選んだら右上のMorphのところをドラッグしてグリグリ動かしていきます。0%でフラット化、逆に200%に近づけると特性が極端に。
ちなみにMorphの下部分、デフォルトだと「Correct」となっているところをクリックするとSimulateモードというものもあります。
このモードは他のヘッドホンの周波数特性を自分の使っているヘッドホンで再現できます。これが結構面白い。
左下から再現したいヘッドホンやイヤホンを選ぶことで再現ができるようになります。
Morphのところを0%から100%に近づけていくと徐々に再現したい周波数特性になっていくという仕組みです。
今回は僕が外出先などによく持っていくShureのSE215というイヤホンを選択してみました。「MDR7506→SE215」ということ。
ちゃんと結構似ているサウンドになりました。
もちろんヘッドホンとイヤホンで装着の仕方も違いますし、解像度も異なるので完全再現というわけにはいきませんが、音の傾向としては特徴をちゃんと掴んでいる感じがします。
まとめ
以上がMorphitの紹介でした!
ヘッドホンやイヤホンをフラット化するのにも使えますし、他のヘッドホンをシミュレートできるのでいろいろな使い方ができそうですね。
外出先にわざわざ大きなヘッドホンを持っていくのが面倒なときや、開放型ヘッドホンなど音漏れが激しいものを使っているときは、イヤモニとMorphitでいつも使っているヘッドホンをシミュレートするというのもいいかもしれません。
もちろん、単純に他のヘッドホンでどんな聞こえ方がするのかを試すのもオススメです。
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