歌詞を書く時に「テーマ」って決めていますか?
プロや、ある程度作詞に慣れている人は勿論決めると思うのですが、初めてだったり、慣れていない人はただ漠然と思いついた言葉を並べてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
別に、それで素晴らしい歌詞が書けるならいいですが、そうではないなら、ぜひテーマを決めてみてください。
テーマを決めることで歌詞が書きやすくなるのはもちろん、ネタ切れになりづらくなります。
ということで、今回は「代表的な作詞テーマの一覧」と「テーマから世界観を深めるヒント」について解説してみたいと思います。
作詞テーマ一覧
世の中にはいろんな歌詞の曲がありますが、大きくまとめると以下のようになるんじゃないでしょうか。
- 恋愛
- 応援
- 愛情(家族愛、友情など)
- 夢、目標
- ストーリー、日記
- 情景描写
- 意見表明
- テーマソング(場所やモノなど)
もちろん、これに当てはまらない歌詞もありますが、迷った時にはこれらから選ぶと書きやすいと思います。
とはいえ、歌詞の代表的なテーマがわかったところで、歌詞を早速書いてみようと思ってもなかなか思ったように書くことができないこともありますよね。
なので、次は作詞のヒントとなる僕なりの「世界観の深め方」を説明してみたいと思います。
世界観の深め方
細かい設定を決める
歌詞の世界観を深めていくときに役立つのが、できるだけ具体的に設定を決めることです。
たとえば、恋愛をテーマにした歌詞を書く時には
- どんな人が主人公なのか
- どういう人に恋愛感情を抱いているのか
- 片思いなのか、相思相愛なのか、失恋なのか
- メインとなる季節や時間帯、天気はどうなのか
などなど、細かく設定を決めると、どんどんと言葉が出てきます。
これは漫画や小説を書く時に、先にキャラクターを決めてあとからストーリーを考えるのに似ていて、たとえば作詞に行き詰まったときにも「この主人公はこの状況ではどんなことを考えるかな」と想像すると、次の展開に進むことができるんです。
キャラクターになりきって歌詞を書けるので、自分の思いだけを書くよりも、多彩な表現が可能になるというメリットもあります。
テーマに関する言葉をたくさん集める
テーマに関する言葉をたくさん集めることも、世界観を深めるのに役立ちます。
ここで、気をつけてほしいのが、あまりに密接に関係しすぎるキーワードをたくさん集めても、つまらない歌詞になってしまうということです。
恋愛をテーマにした歌詞で、
- 学校
- ラブレター
- 下駄箱
- ドキドキ
- 手を繋ぐ
- 好き
というようなキーワードを集めたとしても、
「学生がラブレターを下駄箱に入れて告白した。ドキドキしたけど付き合えて手をつなぐことが出来た。好き」
みたいなありがちな表現・ストーリーしかできません。
これでオリジナリティがある歌詞が書ける人は別にいいんです。
でもそうではない人は逆に、一見テーマに関係ないワードを集めてみるとより良い歌詞が書ける場合があります。
関係が薄いワードでも、ワードの繋がりを想像すれば、オリジナリティあふれる歌詞を描くことができるんです。
例えば、
- デート
- 宅急便
という一見関係ないワードでも
「私とデートしているのに宅急便の再配達の時間が気になっているあなたは、もう私のことが好きじゃないのかもね」
という歌詞を書くことができます。
このように一見関係ないキーワード同士を繋げる作戦は、アイデアを絞り出すのにとても有効です。
メインキーワードを決める
細かいテーマやキーワード集めが終わったら、歌詞の中で軸となる言葉やフレーズを決めます。
メインとなるキーワードを先に出してそこから歌詞を広げたり、逆に他の言葉をメインのキーワードに繋がるように収束させたりすると、整った歌詞を書くことができます。
また、サビで繰り返し同じ言葉を歌うパターンの曲では、この繰り返しの言葉をメインキーワードにするのが一般的です。
このタイプのキーワードでは覚えやすく、しかも歌いやすい言葉にするとキャッチーになります。
先程のワード集めをした中からキーワードを決めてもいいですし、最初にキーワードを決めてから、それに関連するワードを集めるのもいいでしょう。
二つのテーマを用意する
二つのテーマというのは、恋愛と応援ソングを組み合わせたり、家族愛と日記系など、複数のテーマを組み合わせる方法です。
こうすることで、色々な視点で物語を作ること出来ます。
また、「恋愛」と「応援ソング」のように大きいテーマを2つ用意するだけでなく、
「恋愛」ソングで「猫」テーマにするなど、大きいテーマの中に小さいテーマを用意することでも、歌詞が書きやすくなります。
(彼氏の飼い猫に嫉妬する女の子だったり、猫に似ている彼氏を描写してみたりだとか)
これについては、別途記事を書いていますので参考にしてみて下さい。
[blogcard url=”https://sakky.tokyo/post-6/”]
まとめ
いかがでしたでしょうか。
歌詞を書くのはなかなか大変ですが、この記事が皆さんの作詞ライフに役立てたら幸いです。
今回はこのへんで。それではまた。