トラックボールといえば、ボールを転がしてカーソルを移動させるポインティングデバイスですが、DTMやレコーディングスタジオでは定番機材の1つになっています。
このトラックボールの魅力といえば、腕を動かさずに使えることでしょう。
長時間作業による肩こりや腱鞘炎といったものに悩まされているDTMerはぜひとも導入してほしいデバイスです。
トラックボールがなぜおすすめなのか、ということについては別記事を書いているのでぜひチェックしてみてください。
参考:なぜDTMにトラックボールはおすすめなのか?メリットとデメリットを紹介
さて、今回は実際にDTMにおすすめのトラックボールをご紹介いたします。
まず最初に、トラックボールの種類と選び方を知っておきましょう。
トラックボールの種類と選び方
ボールの位置
トラックボールには大きく分けて、3種類のボール位置のものがあります。
親指の位置にボールがあるタイプ
出典:https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/mx-ergo-wireless-trackball-mouse
ボタンやホイールの位置が通常のマウスと同じなので、普通のマウスに慣れ親しんだ人でも違和感なく使えると思います。
親指での操作は初心者の人でも割と簡単なので、トラックボールを試してみたいという人におすすめです。
人差し指の位置にボールがあるタイプ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B004QZBAOU/
小さなボールが、人差し指の位置にあるタイプで、トラックボールの中でも最も使用者が多く、種類が豊富なのが特徴です。
また、センターにボールがあるため、左右対称のデザインのものが多く、利き手に関係なく使えるのもメリットでしょう。
ただ、クリックボタンやホイールの位置が普通のマウスと異なるので、普通のマウスに慣れてしまった人は、少し戸惑うかもしません。
センターに大きなボールがあるタイプ
出典:https://www.kensington.com/
これはKensington(ケンジントン)製のものが有名です。
ボールが大きいため、ある程度繊細なコントロールも可能であり、多くのレコーディング・スタジオで採用されています。
DTMをやっているとオートメーションをマウスで書く場面が必ずあると思いますが、そんなときでもそこまで不自由なく使えるでしょう。
そして、ボールが大きいので大胆なカーソル移動も可能です。画面の端から端まで、ボールが転がる慣性を利用してすぐに動かせます。
また、このタイプも左右対称のデザインのものがほとんどで、利き手に関係なく使えるのもこのタイプのメリットです。
このタイプではホイールをするときに、専用のリングを回したり、ボールを横回転させます。
ワイヤレスか有線か
出典:https://www.kensington.com/ja/jp/4493/64325/expert-mouse-optical-trackball
トラックボールにも通常のマウスと同じく、ワイヤレスタイプのものと有線タイプのものがあります。
通常のマウスならワイヤレスのものが取り回しが便利な印象がありますが、トラックボールは本体を移動させることが少ないので、有線でもそこまで困ることはありません。
また、有線タイプは電池交換も不要なので、自宅でのDTMなら有線タイプのものが良いと思います。
とはいえ、外出先でも使う予定の方や、室内でも頻繁に移動する方はワイヤレスがおすすめです。
サイズ
どんな場所で使うかによって最適なサイズは異なります。
たとえば、固定して使うなら手のひらより少し大きいものがおすすめです。
大きいサイズは手の疲労が抑えられますので、長時間作業になりがちなDTMには最適です。
外出用なら、小さめのものがおすすめです。
大きめなトラックボールは使いやすい反面、やはり持ち運びの際にかさばります。
また、外出用でワイヤレスものを選択したときには、レシーバーを本体に収納できるものがおすすめです。
カバンの中でレシーバーがなくなってしまったり、うっかり外出先で落として紛失することを防げます。
ボタン数
トラックボールには多ボタンのものも多くあります。
普通のマウスと同じような操作をするだけなら、2つあれば十分ですが、DTMにはやはり多ボタンのものがおすすめです。
たとえば、どこかのボタンにコピーとペースト、DAWの再生停止などをアサインしておけば、作業効率をアップさせることができます。
DTMにおすすめのトラックボール5選
1. ELECOM(エレコム) M-DT2DR
価格 | ¥ 3,980 |
ボール位置 | 人差し指タイプ |
有線/ワイヤレス | ワイヤレス |
ボタン数 | 8つ |
この商品は他のトラックボールに比べて、ボタン数が8つと多いのが特徴。
親指側に3つのボタンがあるので、操作もしやすく、DTMの作業効率をあげるのにぴったりです。
これらのボタンはエレコムの公式サイトから「マウスアシスタント」というソフトをダウンロードすれば、ボタンに好きな機能を割り当てることができます。
2. Logicool(ロジクール) M570t
価格 | ¥ 3,750 |
ボール位置 | 親指タイプ |
有線/ワイヤレス | ワイヤレス |
ボタン数 | 5つ |
トラックボールの中でも使用者がとても多く、コスパが高いのが特徴です。
とても人気な機種なので、家電量販店でも売っていることも多く、なかなかトラックボールを見かけることがない実店舗でも買うことができるでしょう。
また、普通のマウスと同じようなボタン・ホイール配置なので、マウスに慣れている人でもスムーズに使えます。
そして、この価格帯にしてワイヤレスというのも素晴らしいですよね。
電池の寿命も長く、単三電池1本で最大18ヶ月使用可能です。
3. Logicool(ロジクール)MX ERGO
Logicool ロジクール MXTB1s bluetooth ワイヤレス トラックボール MX ERGO Windows,Mac対応 筋緊張20%軽減 8ボタン 高速充電式 2年間無償保証
価格 | ¥ 10,400 |
ボール位置 | 親指タイプ |
有線/ワイヤレス | ワイヤレス |
ボタン数 | 6つ |
2017年に新しく発売されたばかりのトラックボールです。
なかなか新型のものが出ないトラックボール界の新生児であり、便利な機能がたくさんあります。
たとえば、マグネットによって、20°の傾斜をつけることができます。
こうすることによって、自然な姿勢で握ることが可能で、ロジクールによれば一般的なマウスに比べて20%ほどの筋肉緊張を軽減できるらしいです。
そしてLogicool Flowという機能も使用可能。
これは同じWi-Fiでつながっていれば、違うPC・OS間でもテキストや画像のコピーペーストができる機能です。
さらにメーカーホームページによれば、なんと1分間の充電で1日の使用に十分な電力を供給されるので、ワイヤレスのデメリットである煩雑な電池交換・充電が不要です。
4. Kensington(ケンジントン) SlimBlade Trackball
価格 | ¥ 12,367 |
ボール位置 | センター大玉タイプ |
有線/ワイヤレス | 有線 |
ボタン数 | 4つ |
大玉トラックボールで支持されているケンジントンのベストセラー。
スタイリッシュなデザインと、大玉の操作性の良さで、多くのレコーディング・スタジオで導入されています。
有線タイプですが、ケーブルが繊維で覆われているため、断線の可能性が低下しています。
そして、ボールの受け皿の中心部に穴が空いているため、ホコリがある程度自動で排出されます。
これによって、トラックボールのデメリットである、ホコリのたまりやすさを解消しております。
通常、トラックボールはボールや受け皿を拭くなど、こまめなメンテナンスが必要ですが、この機種はその手間をかなり減らしてくれます。
5. Kensington(ケンジントン) Expert Mouse Wireless Trackball
価格 | ¥ 9,483 |
ボール位置 | センター大玉タイプ |
有線/ワイヤレス | ワイヤレス |
ボタン数 | 4つ |
SlimBlade Trackballと同じく、ケンジントン製のトラックボールであり、これもまた大玉が魅力的な商品です。
さきほどのSlimBladeはスクロールする際に、ボールをひねるように横回転させる必要があるのですが、こちらの商品はボールの受け皿の回りにリングが付いており、それをつかってスクロールします。
こうすることによって、初めて大玉のトラックボールを使う人でも、簡単に操作できるようになっています。
また、この機種はワイヤレスであり、部屋の中での移動なども簡単です。
寝っ転がっての操作や、椅子のやソファ肘掛けなどでも簡単に使えるので、リラックスして大玉のトラックボールを使いたい人におすすめです。
まとめ
以上がDTMにおすすめのトラックボールについてでした。
お好みのトラックボールを見つけて、ぜひ試してみてください。
また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、ぜひチャンネル登録お願いします!
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