インディーズバンドがハイクオリティな自作PV・MVを量産するための機材とソフト

インディーズバンドがハイクオリティな自作PV・MVを量産するための機材とソフト

本格的にバンド活動に取り組んでいるとミュージックビデオ(以下MV)を撮りたくなるかと思います。

YouTubeが音楽との出会いの窓口になっている事実もありますので、実際MVはバンド活動に必要不可欠でしょう。

バンドで食っていこうと思っているならなおさら。

 

最近はスマホでもMVが作れますが、プロが作ったMVと比べるとどうしてもチープな映像になりやすいのは皆さん身もって体感していると思います。

これが結構致命的なんですよ。

 

人間は耳からの情報よりも目からの情報の方が優先される生き物です。これは紛れもない事実。

実際、MVの視聴者は音質よりも、画質や映像の面白さを優先する傾向にあります。

 

折角音楽を作り込んだとしても、MVのクオリティがイマイチなせいで音楽もイマイチだと評価されてしまうことは非常に残念なことです。

かと言って、業者に頼むにしても安くて1本5万円くらいかかりますので、貧乏なバンドマンには手が出しにくい。

 

でも逆に言えば、ハイクオリティなMVを沢山出すことが出来れば、それだけバンドが評価される確率が上がりますよね?

 

そこで、この記事ではインディーズバンドでもハイクオリティなMVを量産するための機材とソフトを解説します!

 

設定した条件

もちろんいくらでもお金が使えればハイクオリティな映像がたくさん撮れますし、逆にクオリティにこだわらなければ格安で撮れてしまうので、今回の記事ではクオリティとお金、それぞれに対して以下のような条件を設定してみました。

 

  • 初期費用は10万円~15万円

初期費用として15万円用意できればそれなりの機材が揃えられます。

15万円は高いと思うかもしれませんが、プロに頼むと格安でも1本5万円はかかります。

つまり3本も撮れば元が取れてしまうわけです。

 

スリーピースバンドでも1人5万円なので、1~2ヶ月バイトのシフトを増やせば充分用意できると思います。

 

  • 出来るだけプロの映像に近づける

売れるためなので、もちろんクオリティはそれなりに必要です。

撮影セット費用や、カメラマンの腕の差もあるので、メジャーアーティストのMV並とはいえなくても、テレビ放送されても恥ずかしくないクオリティは最低でも確保したいところです。

 

では具体的に見てみましょう。


カメラの選び方

カメラはレンタルもできますが、最低でも1台は保有しておくのがオススメです。

何故かと言うと、本格的なカメラは慣れるまで時間がかかるため、素人が1日レンタルしたぐらいでは使いこなせないことがほとんどだから。

買ってしまえば何時間でも練習できますし、本番の撮影が押して予定の日数で収まらなくなっても値段が変わりません。なんだかんだ買ったほうがコスパいいです。

 

では、どんなカメラが良いかといいますと、「Log撮影ができる一眼レフ、またはミラーレス一眼」です。

カメラのことをよくわからない方に簡単にLog撮影とは何かを説明しますと、ダイナミックレンジが大きく撮影できる録画方式のことです。

「ダイナミックレンジ」というのは明るい所と暗い所の差のことで、イメージに近い映像が撮影しやすくなります。

また、色の調整もしやすいのでMVを撮影するなら必須の機能です。

 

とはいえ、どれを選んだらいいのか分からない人も多いので実際におすすめのカメラをご紹介いたします。

SONYα6300

 

上の動画のような美しい映像が撮影できるカメラです。

今は上位モデルのα6500が販売された関係で、値段が安くなっていて、10万円前後で買うことが出来ます。

機能や画質は申し分ありません。非常におすすめです。

 

 

LUMIX DMC-GH4

上の動画はこのカメラで撮影した映像です。

こちらもGH5という最新機種が出た関係で安くなりました。10~15万円くらいですね。

 

もちろんLog撮影も出来ますし4K撮影もできます。

 

 

その他撮影機材

とりあえずカメラがあれば撮影できますが、予算に余裕がある場合に買っておいた方がいい機材をいくつか紹介します。

三脚

予算に余裕があるなら、真っ先に買ってほしいのが三脚です。

手持ちでも撮影できますが、三脚があれば固定したとき全くブレませんし、撮影ボタンを押して置いておけばカメラマン担当のメンバーも動画に映ることができます。

 

 

照明

照明もあって困らないでしょう。

照明は大きくて値段も高いイメージがありますが、最近は小型で安いものもあります。

小型のものは設置しやすいので持っておいて損はありません。

 

 

 

 

予備バッテリー

動画撮影は電池の消耗が激しいので、長時間撮影をすると途中で電池切れが起こることが多々あります。

屋外だと充電する場所がない場合もあるので、予備バッテリーを持っておくと安心です。

 

 

スタビライザー

スタビライザーとは、手ブレ防止のためにカメラをくくりつける自撮り棒みたいな道具です。

自動でカメラの揺れを検知してくれるので、歩いたり走ったりしても手ブレなく撮影することができます。

とはいえちょっと高めなので、よりクオリティにこだわりたいバンドでなければ買わなくてもいいと思います。

 

 

おすすめの映像編集ソフト

動画編集ソフトは有料・無料を問わず色々ありますが、オススメなのがカラーコレクション(カラコレ)機能がついているソフトです。

プロの映像は動画素材の色味をカラコレと呼ばれる作業で調整することで美しい映像に仕上げています。

 

文章では分かりにくいのですが、下の動画を見れば一発でわかります。凄いですよ。

 

とは言っても、カラーグレーディングはそれを専門とする仕事があるほど難しいのも事実。

素人は「LUT」と呼ばれるものを使うのも1つの手段です。

「LUT」というのは「Look Up Table」の略で、簡単に言えば「カラーグレーディングのプリセット」のようなものです。

これを使えば、一瞬である程度のグレーディング作業が終わります。

明るさ等の細かい調整は必要になりますが難しい作業を自動でできるので非常におすすめです。

 

LUTではOSRISの「M31」等が有名です。フリー版もありますので是非お試しください。

それ以外にも有償無償を問わず沢山あるので自分に合ったものを探してみましょう。

 

個人的にオススメの編集ソフトは以下です。

Davinci Resolve

近年の映像業界、とりわけ映画関係では「Davinci Resolve」というソフトを使ってカラコレ作業することが業界標準になっていますが、このソフトは無料版もあります。

有料版だと、複数人で作業できたり4K素材を扱えたりする機能もあるのですが、MV編集程度なら無料版で充分です。

 

また、最近のバージョンアップで動画編集機能も充実してきたので、とりあえずはこのソフトを使ってみることをオススメします。

Adobe Premiere Pro CC

映像編集の業界標準といえばこれです。

有料版しかありませんが、月額課金制なので、MVを作った月だけ課金するのもいいかもしれません。

 

映像編集もしやすく、カラコレもできるので、大変オススメです。

非常に多くの人が使っているので、色々なところで情報を探せるのもメリットだと思います。

 

撮影場所

撮影場所として考えられるのが、路上や公園などの無料で使える場所か、撮影スタジオなどの有料の場所です。

費用を抑えるために路上や公園でゲリラ的に撮影することを考えている人がいるかもしれませんが、本来はちゃんと管理者に許可とらないとダメです。

とは言っても迷惑にならなければ普通に許可が下りるのでご安心ください。

 

本気でこだわりたい人は撮影スタジオがおすすめ。

撮影スタジオって高いイメージがありますが、意外に安い場所も多く(1時間1000円とか)、結構普通に借りられちゃいます。

おしゃれなカフェ風の撮影スタジオや、古民家を貸し出しているスタジオなど、色々とあるので曲の雰囲気にあったら場所を借りましょう。

僕はスペースマーケットというサイトをよく使うので、ぜひどんな場所があるか調べてみてください。

 

また、公共施設の中にはレンタルスペースとして地域の住民に格安で貸し出しているところもあるので、ぜひお住いの地域のホームページ等で調べてみましょう。

撮影方法

最近のカメラは高性能で、自動撮影モードが優秀になってきたものの、一眼レフやミラーレスは写真撮影機能に力が注がれているので、動画の場合はマニュアルで操作したほうがうまくいく場合が多いです。

フォーカスモードについては、動きが大きいものはオートフォーカス、そうではないものはマニュアルフォーカスにしたほうが無難でしょう。

 

その他、細かい設定については長くなってしまうので次の記事で紹介します。

 

次の記事はこちら

 


おわりに

いかがでしたでしょうか。

ちゃんと揃えようとすると、撮影機材は結構高いですが、クオリティの高い動画を撮るためには避けて通ることはできないでしょう。

もし、これらの機材を使った撮影を外注する場合は、機材費用にプラスしてカメラマンや編集者の人件費が必要なので、15万円はかかります。

 

もちろん、一眼での動画撮影はスマホ動画のようにささっと出来るわけではありません。

その分、技術を身につければ一生モノですし、バンド活動も活発化できますので、ぜひ挑戦してみてください。

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