そこで今回は、初心者~中級者にオススメなキーボード・シンセサイザーをいくつか選んでみました。
また、選び方も詳しく解説しているので、ぜひ購入のときには参考にしてみてください。
選び方

まずは選び方について解説しましょう。
鍵盤数
普通のピアノならほとんどが88鍵ですが、バンドで使うようなキーボードの場合にはその他にも49鍵、61鍵、76鍵のものもあります。
ピアノ経験者の人からすると少なく感じてしまうかもしれませんが、バンドのキーボードの場合、下の音域はベースと被ってしまうためそこまで広い音域が必要になることはありません。
クラシックを演奏しない限りは88鍵が必要になることはほとんどないと言ってもいいでしょう。(そもそもクラシックでも鍵盤の端から端まで使う曲は多くないですが)
僕の経験から言えばシンセやオルガンがメインなら61鍵で十分、ピアノの音がメインでも76鍵あれば足りると思いますよ。
ただ49鍵だとちょっと足りないときがあるので、注意です。
鍵盤タッチ

キーボード・シンセサイザーには大きく分けてピアノタッチと呼ばれる「重いもの」と、シンセタッチやライトウェイトと呼ばれる「軽いもの」があります。
ピアノ経験者の人だと軽いタッチの鍵盤ってかなり演奏しにくいですよね。
ピアノと同じような演奏性を求めている人なら迷わずピアノと同じタッチの鍵盤をオススメします。
ただ、ピアノタッチの場合はほとんど88鍵ですし、値段が高い傾向にあり、しかもかなり重いこともあるので注意が必要です。
逆にピアノの経験がない人や、値段を安く抑えたい人なら軽いタッチのものもいいでしょう。
シンセサイザーやキーボードには軽めのタッチのものが多く選択肢が豊富ですし、値段も安く、重量も軽いというメリットだらけ。
ピアノ経験者でもわざわざ軽めの鍵盤で練習して使っている人も多いんです。
重量

バンドでスタジオ練習をするときや、ライブのときなどは本体を運ばなければいけません。
鍵盤数やタッチについて説明しましたが、それにも関わってくるのが重量。
49鍵や61鍵のものは大抵が5kg前後なのでケースに入れて背負って運べるレベルですが、ピアノタッチ88鍵になると10kg~15kgのものが多く、正直に行って背負って運ぶのはかなりキツいです。
雨なんか降った日には目も当てられないレベルのしんどさで、演奏前にヘトヘトになってしまうということも多々。
キャスター付きのケースなども売っていますが、振動が直に伝わるので電子機器にはあまりよろしくないと言われています。
運ぶことを前提にしているなら絶対に軽めのものを選んだほうがいいでしょう。
プリセット音色

シンセサイザー・キーボードは0から自分で音作りをすることもできますが、初心者にとってシンセの音作りはなかなか難しいものです。
そんなときに活躍するのが「プリセット音色」と呼ばれるもの。
プリセット音色というのはメーカーによってあらかじめ作り込まれている音色のことで、大抵のシンセには何十~何百といった種類のプリセット音色が用意されています。
初心者やシンセの音作りが苦手な人なら、プリセットを基本にして少し自分で手を加えるという使い方がオススメです。
このプリセット音色にも機種によって色々な傾向があり、得意分野も違うのでデモ動画などを見て自分好みのシンセを見つけてみましょう。
おすすめシンセサイザー・キーボード

選び方を確認したところで、実際にオススメのシンセサイザー・キーボードを紹介します!
Roland|JUNO-DSシリーズ
- 鍵盤数:61、76、88鍵盤
- 鍵盤タッチ:ライトタッチ(61、76鍵)、ピアノタッチ(88鍵)
- 重量:5.3kg(61鍵)、6.9kg(76鍵)、16.2kg(88鍵)
JUNO-DSシリーズはシンセサイザーの中でもかなり軽量で、音色も豊富。
操作も直感的なので、初めてのシンセサイザー・キーボードに最適です!
ラインナップは61鍵、76鍵、88鍵の3種類があり、88鍵がピアノタッチ鍵盤になっています。
また、マイクを接続することができ、オートピッチやボコーダーといったボーカル用エフェクターも搭載。
キーボードと一緒に音出しをできるので、弾き語りライブやバンドのコーラスを担当される人にもぜひおすすめしたい機種になっています。
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Roland|FANTOMシリーズ
- 鍵盤数:61、76、88鍵盤
- 鍵盤タッチ:ライトタッチ(61、76鍵)、ピアノタッチ(88鍵)
- 重量:6 kg(61鍵)、7kg(76鍵)、14.8 kg(88鍵)
RolandのFANTOMシリーズはFA-06(61鍵盤)、FA-07(76鍵盤)、FA-08(88鍵盤)の3種類をラインナップ。
どの機種にも「SuperNATURAL」と呼ばれる音源が付属し、ピアノやオルガン、シンセといった基本的な音色はもちろんのこと、ギターやベース、ドラムといった音色も搭載!
その音色どれもが非常に素晴らしい品質で人気です。
16個のパッドを搭載し、サンプラーとしてもスムースに使えるのも魅力の一つ。
また、音楽制作ソフトとの連携もできたりと、演奏だけではなく楽曲制作シーンでも活躍すること間違いなしです!
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KORG|KROSS2シリーズ
- 鍵盤数:61鍵、88鍵
- 鍵盤タッチ:ライトタッチ(61鍵)、ピアノタッチ(88鍵)
- 重量:3.8kg (61鍵)、12.3kg(88鍵)
KROSS 2の61鍵盤モデルは3.8kgと、シンセサイザー・キーボードの中でも圧倒的な軽さを誇るので女性でも比較的簡単に持ち運びができます。
電池駆動で7時間まで駆動可能なので、屋外のライブでも安心。
プリセット音色数は1000以上で、同社のJUNO-DSに及ばないながらも、豊富な音を楽しめます。
またサンプラー・パッドを16個搭載し、MIDI出力も可能なので、音楽制作の場面でも活躍するでしょう。
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Roland|GO:KEYS
- 鍵盤数:61鍵
- 鍵盤タッチ:ライトウェイト
- 重量:3.9kg
キーボードやピアノが初めてという初心者の方におすすめなのがこちらのGO:KEYS。
非常にシンプルな操作性で、音色を選ぶだけですぐに演奏することができます。
スマートフォンとの接続や、バッテリー駆動など、現代的な機能も搭載されているので、初心者の人でも使いやすいはずです。
また指一本だけでリズムやフレーズを作り出してくれる「ループミックス機能」を使えば、ピアノが弾けない人でも本格的なサウンドを奏でることができます。
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YAMAHA|MXシリーズ
- 鍵盤数:49,61、88鍵
- 鍵盤タッチ:ライトタッチ(49、61鍵)、ピアノタッチ(88鍵)
- 重量:3.8kg(49鍵)、4.8kg(61鍵)、13.9kg(88鍵)
YAMAHA MXシリーズは49鍵、61鍵、88鍵の3種類をラインナップしています。
88鍵モデルには低音部が重く、高音部が軽くなるように段階的に変化していくグレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤を採用しており、ピアノならではのタッチ感と軽量化を両立。
音色も1000種類以上と豊富で、さまざまなジャンルの演奏にこれ1台で対応できます。
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おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回オススメしたものはどれも素晴らしいものばかり。
紹介した選び方を参考に、自分にぴったりな楽器を見つけてみてくださいね!
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