どうも、サッキー(@sakky_tokyo)です!
トラップミュージックは2010年代後半から人気になって、今では世界中で流行りまくっていますよね。
そんなトラップに使われているのがTRAPビート。
DTM初心者の方や、ラッパーの方など、自分の手でTRAPビートを作ってみたいという人も多いんじゃないでしょうか。
今回はそんな人に向けて、ループ素材を使って簡単にTRAPビートを作る方法を伝授したいと思います。
まずは完成系を知っておくとイメージをつかみやすいと思うので、下の音源を聴いてみてください。(音量注意)
慣れるとこんな感じのビートを20分くらいで作れるようになります!
ループ素材でTrapを作る解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=vW0F_12y9yU
ちなみに同じテーマでYouTube動画も作っています。
動画で学習したい方はこちらからどうぞ。
YouTubeでも情報発信しているので、動画で情報をゲットしたい人はぜひチャンネル登録してみてください。
ループ素材をゲットする
まずは早速ループ素材をゲットしましょう。
どのループ素材を選んでもいいんですが、この段階で自分のセンスに合うものを選ぶとその後の作業が捗ります!
ループ素材の種類はいくつかありますが、手っ取り早くビートを作りたい場合はドラムループを、ビートを自由に組みたい場合はドラムが入っていないものを選んでください。
ちなみにループ素材を手に入れるならSpliceというサービスがオススメです。
月額定額制で必要なサンプルだけを手に入れられるので、めちゃくちゃ便利ですよ。
トラップの3要素
ではループを手に入れたら、それをトラップにしていきましょう!
このときに考えるべきなのが、トラップに必要な要素はなにかということです。
結論からいえば、以下の3つが重要。
- キレの良いハイハット
- キレの良いスネアorクラップ
- 808のベース
この3つを揃えて独特なリズムパターンを刻むだけでトラップっぽさが出ます。
なのでこの3種類のサンプルも絶対に手に入れておきましょう。もちろんSpliceで入手できます。
ハイハットというのはチッチッチッチという細かい音を刻む打楽器。
下の動画の曲でいうと、冒頭から左側の耳で鳴っている音です。
ハイハットにも実はいろいろな音があるんですが、トラップでは短くてキレのいいタイプの音がよく使われます。
スネアまたはクラップは、曲を「1,2,3,4」とカウントしていくときに「2または4」に鳴っている打楽器の音です。
これもハイハットと同じように短めなものがトラップでは使われます。
808ベースは、ドゥーンって感じのベース。
この808ベースに関してはサンプルではなく、シンセで音作りをする人も多いです。
僕の場合は808ベースのサンプルをサンプラーに放り込んで、音階をいじれるようにしています。
ハイハットを打ち込む
サンプルの用意が終わったら、実際に作業を始めましょう。
順番はなんでもいいんですが、今回はハイハットから打ち込んでみます。
トラップのハイハットの特徴といえば、16分音符の細かい刻み。
ということで16分音符をマウスやキーボードで打ち込んでください。
音で聴くとこんな感じになります。
まあこれだけでもいいんですが、ちょっと単調ですよね。
よりトラップらしさを出すならところどころ32分音符などで細かくしてみたり、3連符系でトリッキーさを演出したりしてみましょう。
もちろん音の高さを途中で変えたり、同時に複数の音程をレイヤーするのも面白くてオススメです。
ということでやってみました。
こちらはこんな感じになりました。
いい感じですね。
今回はこれで次に進めます。
スネアを打ち込む
スネアの基本はロックなどと同じで、2拍目と4拍目(=バックビート)に入れていきます。
ただ、これも単調でつまらない場合には、隙間を縫うようにスネアを配置しましょう。
やり方はその人次第なので、遊びながらいろいろなパターンを試してみてください。
今回はこんな感じにしてみました。
かなりトラップらしくなってきましたね。
キックのタイミングで808ベースを打ち込む
さて最後に808ベースを打ち込んでいきましょう。
ベースの打ち込みパターンはいくつかありますが、一番オーソドックスなのが、キックと同じタイミングで長い音符を配置するパターンです。
下の画像でいうと、ピンクのノートがキック、ブルーのノートが808ベースです。
今回はもとのループ素材にキックが入っていたので、キックの位置をそのまま使いました。
ドラムのキックが入っていないループパターンを選んだ場合は、キックを入れてから808ベースを打ち込むとスムーズです。
またベースに関して言えば、トラップはそこまでコード進行が派手でなくてもカッコイイので、音楽理論に詳しくない方だったらすべて同じ音程でも十分だと思います。
もちろん、もっとベースに動きを付けたいときなどはオクターブで動かしたり、ちょっとしたアルペジオ的なフレーズを入れたりするだけでもかっこよくなります。
展開を作るときはパート抜き差しやフィルターで
さて、ここまでやれば基本的に1ループ完成します。
その1ループを生かしてラップするもよし、歌を入れるも良しです。
もし、1ループだけだと単調で間が持てない場合には、パートの抜き差しやフィルターを使って展開を作っていきましょう。
試しにやってみたのが下の音源です。
もちろん、それぞれのセクションをもっと伸ばしたり付け加えたりすることで曲の尺をコントロールできます。
EQでフィルターをしたり、パートを抜いただけですが、これだけでもイントロやバース、フック部分などいくらでも派生させられますよね。
このような感じでどんどんビートを量産できるので、かなりループ素材を使うと簡単です。
DTM初心者や、初めてビートを作るラッパーでも手軽に作れるのでぜひチャレンジしてみてください!
また、繰り返しになりますが筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!
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