【EDM】ブラジリアンベースの作り方をデモ曲付きで解説

どうも、作曲家のサッキー(@sakky_tokyo)です!

今回はブラジリアンベース(Brazilian Bass)というEDMジャンルの作り方を解説してきたいと思います。

そもそもこのジャンルを知らないという人も多いと思いますので、まずは僕が作ったデモ曲を聴いてみてください。

(おまけ程度で作った4小節分のビルドアップ+ドロップという構成です)

こんな感じのカッコいいEDMジャンルの作り方を解説してきます。

早速やっていきましょう!!

 

ジャンプできる目次

ブラジリアンベースとは?

まず、ブラジリアンべースについて全く知らないという人も多いと思うので、ジャンルの解説をさらっとしてしまいましょう。

早速結論から言ってしまいますが、ブラジリアンベースというのはブラジルで流行っているスタイルのベースミュージックのことです。

ベースミュージックというのは重低音が重要になる音楽の1種で、EDMの大きな1ジャンル的な感じで捉えてもらえればここではOK。

具体的に言うとダブステップドラムンベースなどもベースミュージックの1種ですね。

そのようなベースミュージックの中でも、ブラジルで流行っている独特のスタイルをBrazilian Bass(ブラジリアンベース)と呼びます。

 

曲やプロデューサーで有名なものもいくつか紹介しておきますと、曲で有名なのがこちら。

Tiësto & Sevenn – BOOM

こちらの動画を見ていただければわかりますが、ブラジルっぽい陽気さもありつつもダークな雰囲気も感じられる音楽性ですよね。

映像にもブラジルの美女のお尻を彷彿とさせるイラストが使われていたりと、ブラジリアンベースを意識した仕上がりになっています。

 

また、プロデューサーで有名なのがブラジル出身のAlokという方。

 

ブラジリアンベースは、近年注目されているEDMジャンルで、少しずつ日本でも認知度が上がってきています。

ジャンルに詳しくなりたい場合は、SpotifyやApple Musicで「Brazilian Bass」と検索すれば、関連したプレイリストが出てくるのでそちらも合わせてチェックしてみましょう。

 

ブラジリアンベースの音楽的特徴

さて次は作曲をするときに知っておきたいブラジリアンベースの音楽的な特徴を解説していきましょう。

結論から言いますがブラジリアンベースの特徴はドロップ(J-POPでいうサビの箇所)のベースラインにあります。

その他のヴァース(Aメロ)やビルドアップ(Bメロ)部分は、ブラジリアンベースでも曲によって様々なので特徴といえるようなものはあまりありません。

 

ではドロップのベースラインにどんな特徴があるかというと以下の通り。

Brazilian Bassの特徴

同じ音程を繰り返す、跳ねるようなリズムのベースライン

これがブラジリアンベースの共通点であり特徴です。

とりあえずこれを頭に入れておけば、ブラジリアンベースに対する最低限の知識はクリア出来ていると思います。

 

ブラジリアンベースの作り方

ブラジリアンベースについて詳しくなったところで、早速曲を作っていきましょう。

ブラジリアンベースを作る時の注意点は大きく分けて4つあります。

ブラジリアンベースを作る時の注意点
  1. ドロップ前に声を入れる
  2. ドロップ頭でシンプルな印象になる
  3. ベースは最低2種類使う
  4. 同じ音程が続く跳ねるようなベースライン

ここでは、このそれぞれについて僕のデモ曲を使いながら解説していきたいと思います。

ドロップ前に声を入れる

ブラジリアンベースのプレイリストなどを聴いていくとわかるんですが、このジャンルはドロップ(サビ)の前にセリフなどが入っている曲が多いんです。

もちろん楽器のメロディなどが入っていることもあるんですが、ドロップの前でセリフなどの声を入れるとブラジリアンベースっぽくなると思います。

ドロップの前にセリフを入れるのはEDMの常套手段ですが、ブラジリアンベースに使われるセリフは落ち着いた声のトーンのものが多いのでそういったサンプルをSpliceなどで集めてみましょう。

 

ドロップ頭でシンプルな印象になる

普通のJ-POPやEDMだと、ドロップ(サビ)の頭で爆発するかのようにド派手に盛り上がることが多いですよね。

ですが、ブラジリアンベースの場合はそれと全く逆で、ドロップの頭で非常にシンプルでクールな雰囲気になります。

これもこのジャンルの特徴と言えるでしょう。

 

普段曲を作り慣れている人の場合、ドロップで盛り上げることに慣れているので逆に盛り下げるのが難しいという人も多いんじゃないでしょうか。

どうやってドロップの頭でシンプルでクールな印象を保てるかといいますと、簡単にいえば「ドロップ頭でパートをたくさん鳴らさない。特にシンバル!!」って感じです。

J-POPやEDMの大半の曲ではサビの頭でクラッシュシンバルが「シャーン!!」って鳴るんですが、シンプルさを保ちたいならあんまり鳴らさないほうが良いと思います。

試しに今回作ったデモ曲でシンバルを鳴らすとこんな感じです。

 

もちろん絶対に鳴らしてはいけないというわけではありませんが、「何だか派手になりすぎだな」と感じた場合はいつもの癖でクラッシュシンバルを鳴らしていないかチェックしてみてください。

 

ベースは最低2種類使う

ブラジリアンベースではドロップで使われるベースラインの音色にも共通点があります。

具体的に言うと

  1. アタッキーなベース
  2. 下を支えるサブベース

この2種類を最低でも使うということです。

 

例えば今回のデモ曲ではこのようなベースの音と

非常に低いサブベースを組み合わせています。

また、今回の曲ではそれ以外にももう1種類のベースサウンドが使われています。

これはドラムのフィルインやギターのオブリガードみたいな感じの「間をもたせる」という意味合いでつくったベースラインで、曲の要所要所で鳴らして飽きさせないようにしてあります。

このように最低2種類のベースサウンドを用意し、それにプラスアルファしていくことでバラエティに富んだ音作りが可能になってくるので、ブラジリアンベースを作るときはその点についても意識しておきましょう。

 

同じ音程が続く跳ねるようなベースライン

最後にブラジリアンベースの最大の特徴、同じ音程が続く跳ねるようなベースラインについて解説していきます。

まず初心者の人だと「どうやったら跳ねさせられるの?」と思う人が多いんじゃないでしょうか。

跳ねさせるコツを簡単にいえば「表拍(クリックやキックが鳴っている所)以外にアタックを持ってくる」ということです。

ブラジリアンベースの場合、ドロップは他のEDMと同じように4つ打ちといわれる「ドン・ドン・ドン・ドン」というキックのリズムが使われますよね。

その4つ打ちのキックの箇所からズラしたところにベースのアタックを持ってくると跳ねているように聞こえます。

分かりやすくキックとベースラインだけにしてみましたので聴いてみてください。

どうでしょうか。キックが鳴っていないところで跳ねている感じが出ていますよね。

 

もちろんキックと同じタイミングでベース鳴らしてはいけないというわけではありません。

今回作ったデモ曲もキックとベースが同じタイミングで鳴る箇所はあります。

あくまで跳ねさせたい時はアタックをズラすといいという話なので勘違いしないでくださいね。

 

おわりに:めちゃかっこいいEDMが作れます

ブラジリアンベースの作り方を解説してきました!

最後に1つ皆さんに伝えたいことがあります。

それはなにかというと「こういったジャンルを作る時は音選びが重要」ということです。

EDM系のジャンルは音楽理論の難しさや演奏技術で勝負するわけでもありません。

何がEDM系のクオリティを決めているかというと、単純にサウンドのかっこよさなんですよね。

つまり、このようなEDM系の曲を作るときには最初からかっこいいサンプルやシンセのプリセットを選んでくると作りやすくなるということです。

特に自分で音作りするのが苦手な方は、ぜひサンプルやシンセのプリセットを集めるということも意識してみてください。

 

ちなみに今回僕が作ったデモ曲に使われているサンプルやシンセのプリセットはは。Spliceというサブスク型サンプル素材販売サービスでダウンロードしたものがほとんです。

月額1000円未満から始められるので、興味がある方はぜひSpliceの解説記事もチェックしてみてください。

また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!

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