どうも、サッキー(@sakky_tokyo)です!
僕は最近、YouTubeで音楽制作やDTMなどの情報などを中心に発信しておりまして、ありがたいことにお陰様でチャンネル登録2万人を突破させていただきました。(チャンネルはこちら)
最近では、視聴者の方や知り合いのミュージシャンから「自分もYouTubeやってみたいんだけどどうやって始めればいいの?」や「どんな撮影機材使ってるの?動画はどうやって作ってるの?」といった質問をかなり受けるようになりました。
今回はその質問にお答えする形で音楽系YouTuberの始め方について書いていきたいと思います。
まず最初にこの記事の内容をざっくりネタバレしておきますと、以下のとおりです。
- ミュージシャンがYouTuberをやるメリット、デメリット
- 必要な撮影機材・ソフト
- 動画を作るときのポイント
僕が実際に音楽系YouTuberとして活動していくなかで気付いたことなどもたくさん織り交ぜていきますので、これから音楽系YouTuberやってみたいと思っている方はぜひ最後まで読んでみてください!
【今回の動画】
今回の記事と同じ内容の動画をYouTubeで公開しています。
動画で内容をチェックしたい方はYouTubeから、文字で読みたい方はこのまま記事を読み進めてみてください。
ミュージシャンがYouTuberをやるメリット、デメリット
恐らく金銭的なことが気になる方が多いと思いましたので、お金の話も交えつつ僕が感じたメリットとデメリットを書いていこうと思います。
ということで、まずは結論から!
- 広告収益が貰える
- 自分の音楽活動や仕事の宣伝になる
- 最初は全く伸びない
- 動画を作るのは思ったよりかなり大変
それぞれ順番に解説していきます。
メリット1:広告収益が貰える
多分ですが、YouTubeをやろうと思っている人の大半が気になるポイントが広告収益についてじゃないでしょうか。
ご存知の通り、YouTubeは動画の冒頭などに動画広告を付けてそこから広告収益を得ることができます。
1再生あたりの広告単価はチャンネルによって違いますが、だいたい0.1円~1円くらい。
0.1円~1円ということで10倍も差がありますが、この差は視聴者層によって変わるらしく、大人がたくさん見るチャンネルの方が広告から実際に商品が買われる可能性が高いので、広告単価が上がりやすいらしいです。
で、実際どのくらい稼げるのかが気になっている方も多いと思います。
そんな方におすすめなのがNoxInfluencer(ノックスインフルエンサー)というサイトです。
このサイトでYouTubeチャンネルの名前を入れると大体の収益額がわかりますので、「あのYouTuberどれくらい稼いでるんだろう」と気になった場合はぜひ調べてみてください。
メリット2:自分の音楽活動や仕事の宣伝になる
音楽YouTuberをやろうと思っている人の中にはご自身で音楽活動をしていたり、作編曲や演奏、もしくは音楽レッスンなどの仕事をやっている人も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
チャンネルが伸びたり再生回数が増えて影響力が増していくと、そういった活動の宣伝にもなるんですね。
僕も作曲や編曲のお仕事をさせていただいているんですが、最近ではYouTubeを見た方からご依頼を頂く機会が増えております。
ミュージシャンとして食っていきたいけれど、どうやって稼げばいいかわからないという人にとって、YouTubeをやってみるというのは1つの回答としてアリだと思います。
デメリット1:最初は全く伸びない
ここからはデメリットについです。
「始めて1ヶ月でチャンネル登録10万人達成しました」といった感じの人も稀にいたりするんですが、基本的に最初は伸びずに苦戦することがかなり多いと思います…!
僕も始めて3ヶ月位は動画を投稿しても再生回数一桁、チャンネル登録も一桁って感じでした。
しかもYouTubeには収益化をするための条件があります。
それが次の通りです。
- チャンネル登録者数500人以上
- アップロードした動画が3本以上
- 公開している動画の総再生時間が直近12ヶ月で3,000時間以上、または公開しているショート動画の総視聴回数が直近90日間で300 万回以上
(条件は2023年8月現在のものなので、今後変わる可能性もあります)
この条件クリアできないと動画に広告を出して収益化ができないんですが、ほとんどの人はこの条件をクリアするまえに辞めてしまうと言われています。
僕は半年かけてやっと収益化条件をクリアしたんですが、普通に地獄かと思うくらい大変でした。笑
しかも動画のクオリティだけじゃなくて、始めるタイミングや運にも左右されるので、動画何本出せば確実に伸びるとか何年継続したら確実に伸びるというのもありません。
なので、これからYouTubeを始める方は最初はしばらく伸びなくても全く落ち込む必要はないです。
デメリット2:動画を作るのは思ったよりかなり大変
実際にYouTuberとして活動をしてみて分かったんですが、1本の動画を作るのにはかなり時間がかかります。
あくまで僕の場合ですが、動画を作る流れとかかる時間はこんな感じです。
- 企画練る(1時間)
- 台本作成(1~2時間)
- 必要なら音源制作(3~5時間)
- 撮影(30分~1時間)
- 動画編集(4~5時間)
- サムネイル作成(30分)
- 投稿・公開
3つ目の「必要なら音源制作」というのは、僕の場合は動画で曲を使って解説したりすることが多いので、それを作る作業のことです。
大体平均して1本の動画を作るのに13時間くらいかかる計算になります。
もちろん動画の種類や編集スタイルにもよりますが、動画を作るのは思ったよりも大変なことが多いです。
必要な撮影機材・ソフト
では次に必要な撮影機材や編集用のソフトの解説をしていきますね。
もちろん、人によって必要になる機材やソフトは違うことも多いですが、大体は以下の5つが必要になってきます。
- カメラ
- 三脚
- 照明
- マイク
- 動画編集ソフト
僕が使っているのはこんな感じです。
- カメラ:Sony α6300
- 三脚:2000円くらいの卓上三脚
- 照明:3000円くらいのリング型照明
- マイク:AKG C214
- 動画編集ソフト:Adobe Premiere Pro
ただ、最初から本格的に機材やソフトを揃えるのって金銭的なハードル高すぎますよね。
おそらく本格的に揃えると10万円を超えてしまいます。
もちろん僕の場合も少しずつ撮影機材を揃えていったので、最初からこの撮影機材でやっていたわけではありません。
「撮影機材やソフトにそこまでお金をかける余裕はないんだけどどうすれば…?」という人も多いと思いますので、この項では予算が少ない人向けに、それぞれ解説していきたいと思います。
カメラ
僕が思うにカメラはまずはスマホでOKです。
最近のスマホのカメラはかなり優秀なので、登録者10万人以上のYouTuberでもスマホで撮影している人が結構いたりします。
なので最初はスマホでとりあえず動画を撮ってすぐにYouTubeを始めてみるのがおすすめです。
「お金貯めてちゃんとしたカメラ買ってからYouTubeやろう」って考えている人も多いかもしれませんが、今YouTubeに参入する人がかなり増えているんですよね。
芸能人の参入などが世間的には騒がれてますが、音楽系YouTuberも最近増えてきてます。
お金貯めるために何ヶ月か待つとどんどん不利になってしまうので、とりあえずはスマホで撮影してみるのがいいんじゃないかと。
しかも最近はスマホだけでも動画編集できるアプリもありますので、パソコンがなくてもとりあえずスマホだけで編集までできます。
「撮影→編集→投稿」がスマホ1台でできるということですね。
スマホで動画編集してみたい方はGoogleやYouTubeなどで「スマホ 動画編集 アプリ」と検索していみるといい感じのアプリが見つかると思います。
三脚
僕は2000円くらいで買ったデスクに置けるタイプの小さい三脚を使っています。
実際に使ってみて分かったんですけど、三脚は安いものでも普通に使えますね…!
椅子とかデスクにカメラやスマホを直置きするのでも勿論いいんですが、お金に少し余裕があるなら安いやつでいいの買ってみてはいかがでしょうか。
スマホで撮影する場合でも、最近ではスマホに使える三脚が1000円~2000円くらいで売っているので、そういったものを使うとカメラが固定できて撮影もしやすくなると思います。
照明
僕は3000円くらいのリング型照明を使っておりますが、照明は必須だと思います。
太陽光で撮影しているというYouTuberの方もいらっしゃいますが、太陽光だと部屋の日当たりや天気に左右されちゃうんですよね。
もちろん太陽光で大丈夫な場合もありますが、僕も含めて音楽をやっている人は夜型の場合が多いと思いますので、夜に撮影したいときに太陽光は無理です……。
副業でYouTubeをやろうと思っている方なども夜間の撮影が増えると思いますので、照明はあったほうが無難かと思います。
「え?部屋の天井についてるライトじゃダメ?」って思う人もいるかもしれないんですが、顔に当てる照明があったほうがかなり印象がよくなると思います。
照明の有り無し比較は下の動画で確認できますのでよかったら見てみてください(時間指定してありますので、すぐに再生されます)
夜間に撮影を考えている人や部屋の日当たりが悪い人は、個人的には照明の購入をおすすめします。
マイク
(ここでいう「マイク」というのはカメラと別に用意する音声収録用マイクのことです)
繰り返しになりますが、最初はスマホで動画を撮ってそのまま投稿で全然OKです。
ただ、最近の視聴者さんは音質に敏感な人が増えてきた感じがあるので、ちゃんとしたマイクを使うとアドバンテージにはなります。
例えば、YouTubeのコメント欄を見ていると声の音量関係の批判コメントが結構多かったりしますよね。(「しゃべるの小さいから声もっと上げて」「風の音がうるさすぎ」みたいな)
僕の場合は、AKGのC214というコンデンサーマイクで音声を別撮りして、編集ソフトで映像と音声を合体させているんですが、動画に「声がラジオみたいで聞きやすい」というコメントがつくことが結構あります。
(ただ、AKG C214は映像用のマイクというよりは音楽用のマイクなので、撮影の便利さを考えるならカメラに接続できる映像用マイクの方がおすすめです)
音量を上げるだけなら編集ソフトでどうにかなるんですが、音質そのものを良くしたいならマイクの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
動画編集ソフト
YouTuberによく使われている動画編集ソフトは
- Adobe Premiere Pro
- Final Cut Pro(Mac専用)
の2種類です。
Final Cut ProはMac専用なので、僕はWindowsを使っていることもあり、Adobe Premiere Proを使用しています。
ただ2つとも有料ソフトなんですよね…。
無料ソフトがいいという方には、無料版のDaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)を使うのがおすすめです。
DaVinci Resolveは動画のカラー調整ソフトとしてハリウッドなどでも使われているのですが、動画編集ソフトとしてもかなり優秀です。
DaVinci Resolveには有料版と無料版があって、無料版には若干機能制限がありますが、相当凝ったことをしない限りYouTubeの動画編集くらいなら無料版でも十分だと思います。
ちなみに僕もYouTubeを始めてからしばらくは無料版のDaVinci Resolveを使っていましたが、普通に編集できていました。
今はテロップが入れやすいPremiere Proに移行してしまいましたが、無料版のDaVinci Resolveでも全然OKだと思います。
おすすめ撮影機材・ソフトまとめ
なるべくお金をかけたくない方向けにおすすめ撮影機材とソフトについて解説しましたが、一旦まとめると以下の通りです。
- カメラ:スマホでOK
- 三脚:いらないor安いやつでOK
- 照明:安いやつでいいのであったほうがいい
- マイク:最初はなくてもOK
- 動画編集ソフト:無料版Davinci Resolve
とりあえずはスマホ1台でも始められるので、手軽にやってみたい方はぜひチャレンジしてみてください。
動画を作るときのポイント
動画作りのポイントはたくさんありますが、今回は「まだYouTubeを始めたばかりの過去の自分に伝えたいこと」という感じで3つほど挙げてみたいと思います。
- 他のYouTubeチャンネルを参考にする
- 台本を書く
- 編集は最低限でOK
それぞれ解説していきます。
他のYouTubeチャンネルを参考にする
これは動画のネタや企画を考えるときの話です。
簡単にいうと同じジャンルのチャンネルをリサーチして、どんな動画が伸びるのかを分析するのが重要ってことですね。
なぜなら、実はYouTubeにはある種伸びる鉄板ネタみたいなのがあって、自分と同じジャンルのチャンネルをいくつか分析してみるとそれに気づけたりするからです。
伸びている動画を真似すると、動画が伸びる可能性が少しだけアップします。
「おいおい、パクってOKなの?」と思う人もいるかもしれませんが、YouTubeにはパクリ合いの文化があったりするんです。
というのも、YouTubeは関連動画というシステムがあって、動画を見るとその動画に似た動画がおすすめされるという仕組みなっています。
もちろん真似された側の動画も、真似をした側の関連動画に乗りやすいので、真似される側にもメリットがあり、お互いWin-Winの関係になるというわけですね。
なのでYouTuberたちは、何かの動画がバズるとその関連動画に表示されることを狙って同じネタの動画を投稿するというわけです。
例えば一昔エンタメ系YouTuberの間で流行った「メントスコーラ」や「1000度の鉄球」、「アルミホイルを叩いて丸くするあれ」なども、その1種ですね。
もちろん動画の内容までまるまるパクるのはアウトなので、テーマは同じものを選びつつ、内容は自分独自のものを考えるようにしてみてください。
台本を書く
台本は書いたほうがいいと思います。
基本的に喋りのプロでもない人がカメラを回していきなりうまく喋れるわけがないですし、台本があったほうが編集も楽です。
僕は最初、台本無しで撮影していたんですが、話が脱線し過ぎて伝えたいことが分かりにくくなってしまいましたし、あと「あー」とか「えー」とか言葉に詰まって撮影の時間も伸びるんですよね。
撮影時間が伸びると編集の時間も伸びるので余計に大変になります。
また、台本を書くと話した内容が文章化されているので、後々見返して改善すべきポイントも分かりやすくなるというメリットもあります。
最低限箇条書きでもいいので、台本を書くのがおすすめです。
編集は最低限でOK
動画編集はとにかく時間がかかります。
初心者はとにかく動画を作るプロセスに慣れるのと、定期的に投稿するペースを掴むのが大事なので、まずは最低限の編集でOKです。
具体的には「カット編集」と「最低限のテロップ入れ」で大丈夫だと思います。
カット編集というのは「あー」とか「えー」と言っているところや、言葉に詰まっているような余計な間をカットする編集技法のことです。
これをするだけで視聴者さんのストレスをかなり減らせますし、動画の視聴維持率なども良くなります。
とはいえカット編集は動画を見ながら要らない部分を切っていくだけなので、そこまで時間はかからないかと。
では何が一番時間かかるのかというと、それがテロップ入れなんですが、テロップ入れは本当最小限で大丈夫です。
フルテロップにすると本当にびっくりするぐらい時間がかかるので、編集に慣れるまでは重要な所だけにポンっと出しておけばとりあえずはOKだと思います。
まとめ
ということで音楽系YouTuberの始め方というテーマで書いてきました!
- ミュージシャンがYouTuberをやるメリット、デメリット
- 必要な撮影機材・ソフト
- 動画を作るときのポイント
今回の記事は音楽系YouTuber全般に当てはまるようなトピックについて説明してきましたが、noteというサイトではYouTubeチャンネル登録1万人を突破するまでにやった僕の戦略をまとめております。
興味がある方はそちらもぜひ読んでみてください。
というわけで今回は以上です。
ではまた!