どうも、作曲家のサッキー(@sakky_tokyo)です!
僕はよく海外のDTM解説動画を観るのですが、最近はYouTubeで自分も解説動画をアップロードするようになったので、国内のDTM解説動画もよく見るようになりました。(ライバル視察的な意味で)
そこで気付いたんですが、海外の動画では当たり前のように紹介されているテクニックが、国内の動画ではほとんど解説されていないというパターンが結構あります。
多分日本と海外では流行っている音楽ジャンルが全く違うので、常識となるテクニックも全く違うというのが理由じゃないかと。
とはいえ、海外っぽいサウンドに仕上げたい人も多いと思うので、日本語だとそういった情報が得られないので困ってしまいますよね。
ということで、今回は海外のDTMチュートリアル動画などではよく解説されているのに、日本ではあんまり解説されていないリバーブのテクニックをサウンド付きで3つ紹介します!
簡単ですが効果が高いのでぜひチェックしてみてくださいね。
【今回の動画】
今回の記事と同じ内容の動画をYouTubeで公開しています。
動画で内容をチェックしたい方はYouTubeから、文字で読みたい方はこのまま記事を読み進めてみてください。
リバーブにサイドチェイン(ダッキング)をかける
リバーブにサイドチェインをかける方法は割とよく知られていますが、そのほとんどは「キックをトリガーにして」サイドチェインをかけるという方法ではないでしょうか。
そうすることによってキックが鳴っている瞬間は音量が下がるので、キックの音がより太くクリアに聴こえますよね。
ですが、今回紹介するのはキックをトリガーにするのではなく、「ドライ音自体をトリガーにする」というタイプのサイドチェインです。
このとき、リバーブはセンドで使うようにしてください。
つまり、ドライの音が鳴っている間はリバーブが引っ込み、ドライの音が消えた途端にリバーブ音が立ち上がってくるわけですね。
具体的にはこんな感じのサウンドです。
こうすることによってドライ音はパキっと目立つけど、しっかりと残響音が残る存在感のあるサウンドを作ることが出来ます。
ボリュームにオートメーションを書いてフレージング
リバーブのボリュームに対してオートメーションを書くことで、特殊効果のようなサウンドが得られます。
これを利用して、ドライ音とリバーブ音を組み合わせたフレージングを作るというテクニックも、ダンスミュージックの分野ではよく知られています。
今回はシンセのコードフレーズに対して、下の画像のようにオートメーションを書いてみました。
赤い線のところがオートメーションです。
この画像のサウンドがこちら。
このように、シンセの音の後を追いかけてくるようなリバーブサウンドや、駆け抜けていくような感じのフレージングにも利用できます。
Decayにオートメーションを書いてシネマティックサウンドを作る
映画のトレイラーなどによく使われるサウンドですね。
具体的にはこんな感じの音です。
遠くにあった音が一気にぐっと近づいてくるような演出ですね。
こういったサウンドは映画のトレイラーだけでなく、ダンスミュージック系のイントロ部分や、サビ前の演出などにもよく使われています。
作り方はとても簡単で、まずはトラックにリバーブプラグインを直接インサートしてMIXを100%にします。
つまり、WET音だけ使うということですね。
その後、Decayをマックスから一気に0にするというオートメーションを書けばOKです。
こうすることによって音がぐっと近づいてくるようなサウンドになります。
まとめ:リバーブを使いこなそう
簡単ですが、海外のプロでもよく使うリバーブの裏技を3種類紹介してきました。
かなり効果的なのでぜひ覚えて、曲を作るときに使ってみてくださいね。
また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!
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