どうもサッキー(@sakky_tokyo)です!
DTMを始めたばかりだと右も左もわからなくて挫折してしまいそうになりますよね。
「なんか初心者でも曲が作れるようになるコツがあったらなぁ」と思う人も多いんじゃないでしょうか。
そこで、この記事ではDTM初心者の人でもすぐに実践できる効果的なコツやテクニックを紹介します。
今回の動画
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1.参考曲を用意する
音楽を作っている時に一番怖いことってなんだと思いますか?
僕の場合はネタ切れですね。
例えばですけど、曲作る時って頭から終わりまで全部思いついてそれを作る人ってほぼいないと思うんですよ。
ほとんどの人はサビのワンフレーズだけ思いついている状態で曲を作ってみるとか、僕の場合は仕事の曲とかになってくると納期がやばいからノープランでも作らなきゃいけないみたいな時もあるわけです。
そういう時はもうネタがない状態でも曲を作らなきゃいけないってなるわけなんですけども、そういう時でもスムーズに曲を作れるようにするために参考曲というものが重要になってきます。
具体的に何をするかというとDAWの画面に参考にしたい曲を直接ペタッと貼り付けておくという方法がオススメです。
作曲するまえにに「この曲のここを参考になりそうだな」っていうところでチェックしておいてそれを自分の曲に生かしていくというやり方をしてみましょう。
2.サンプルやループ素材を活用する
「サンプルやループ素材ってなんだ?」という方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しておきますと、料理で例えるなら食材みたいなものですね。
つまり「サンプル、ループ素材=音の素材」でそれを使って自分の作曲に生かしていきましょうということです。
エレクトロ系音楽を作る人は当たり前に使っていると思いますが、バンド系音楽を作る人でも使ってみるのがオススメ。
これ何でかというと、音楽って成り立つのに4つの要素がありまして、
- メロディ
- コード進行
- リズム
- 音色
このそれぞれが絶妙なバランスで音楽というものが成立しています。
逆に言えば、それぞれの要素が1つでもヘンテコになってしまうとヘンテコな曲が出来上がるということです。
DTM初心者でもメロディとコード進行、リズムなどを気にしている人は多いと思いますが、音色にも気を使うべきということ。
クオリティが高い音を使ったほうがクオリティが高い音楽になりやすいというのは当たり前ですが、クオリティの高い音を作るというのは簡単ではありません。
そこでプロのサウンドクリエイターが作ったサンプルやループ素材を活用しようという話になってきます。
というかプロでもサンプルやループ素材はばんばん使うので普段から集めておいたほうがいいですよ。
僕の場合は素材集めにSpliceというサービスをメインに使っています。
3.プリセットのプロジェクトを作る
DAWを起動して最初の画面ってみなさんどうなっていますか?
空っぽのトラックがいくつか立ち上がっているだけみたいな、いわゆる「何も設定していない状態」になっている人も多いんじゃないでしょうか。
ですが、最初に開かれるプロジェクトってだいたいのDAWで設定できるんです。
それを作り込んでおくとかなり作業が効率化できます。
例えば、ギタリストDTMerの人なら「ギター用にトラックを立ち上げてEQやコンプを差し、空間系の設定をする」という行動を毎回していますよね。
こういった毎回やる行動って面倒じゃないですか。
できることなら自動でやってほしいですが、今のパソコンは「自動でやってくれ~」と念じても勝手にやってくれるわけではないので、自分である程度設定をする必要があります。
ということで、最初の画面に必要になりそうなものを全て入れて設定しておきましょう。
必要になりそうなものは全て入れておいて、いらないものは最終的に削除という流れにするとプラグインを探す手間も省けます。
4.空間系エフェクトを複数使う
リバーブやディレイの使い方は初心者の人が結構気になるところじゃないでしょうか。
こういった空間系エフェクトは複数使うというのが結構重要になってきます。
なんでかと言うと、例えば曲の中でも壮大にしたいところと、音を前にぐっと出したいところなどが出てきますよね。
そういうときに1種類の空間系だけだと絶対に足りなくなってくるんです。
複数用意すれば広がりのある空間、狭い空間を演出することもできますし、豪華なサウンドイメージを作ることも可能になってきます。
複数のリバーブやディレイを同時に使うのもよくあるので、どんな空間系エフェクトを選ぶのかも考えながら曲を作ってみましょう。
5.センドの空間系にEQをかける
バラードなどでは深くリバーブをかけたいという人は多いんじゃないでしょうか。
ですが、単純に深くリバーブをかけるだけだと低音がボワボワしてしまって困りますよね。
そんなときには空間系にEQをかけましょう。
具体的にはセンドで空間系に送ると思うんですが、その前後にローカットフィルターをするのがオススメです。
リバーブは空間系の前後、どちらでローカットするかによって微妙に音が変わってくるので、好みを見つけてみてください。
6.空間系に送る量のオートメーションを書く
またまた空間系のテクニックなんですが、空間系にもオートメーションを書きましょうということですね。
例えば残響音を一定の大きさで聴かせたいときでも、バッキングの音量によって必要なリバーブの量は変わってきます。
あるいは、突然リバーブをバッサリ切ったり、歌詞の1語だけものすごくディレイをかけたりなど、積極的な音作りにも空間系のオートメーションは有効です。
7.レイヤーで音作りする
レイヤーというのは日本語でいえば「層」。
音楽制作では音を重ねて音作りをすることをレイヤーといいます。
このレイヤーを使うことで1トラックだけでは不可能な音作りも可能になってくるんです。
例えば「硬い音のピアノ+柔らかくリリースが長いシンセ」などを組み合わせると芯があるけれどふわっとした印象のサウンドを作ることができます。
現代の音楽制作ではこのレイヤーというテクニックを使ってさまざまな音を作っていくので、ぜひ頭に入れておきながら作業しましょう。
8.サイドの低域をカットする
MS処理ってご存じでしょうか?
簡単に説明するなら「真ん中(ミッド)と左右(サイド)を別々に処理する」という方法なんですが、最近のEQプラグインなどではMS処理が可能なものが増えてきました。
そのMS処理で、サイドの低音をカットするというテクニックがこちらです。
これはなぜかというと、低音っていうのは左右どちらかに偏りすぎるとすごく不安定になってしまうといわれています。
つまり、低音部分はなるべくモノラル(左右の耳で同じ音)にするのが定石です。
初心者の方だと、豪華にしたくてシンセベースなどのステレオを広げすぎてしまうことが多いので、低音のステレオ感には気をつけましょう。
9.音割れしそうなところは波形をずらす
サビの頭などはいろいろなパートのアタックが集まるので、音が割れやすいですよね。
音圧を上げたいのにサビの頭のピークが大きすぎて思うように音圧が上げられないということは初心者にありがちな悩みです。
そんなときにオススメなのがサビ頭の波形やMIDIをすこしズラすというテクニック。
シンバルやべースなどのタイミングをコンマ数秒遅らせたりするだけでピークがずれるので音割れを回避することができます。
コンマ数秒ならリズム的にはほとんど影響がないので、ぜひ試してみてください。
10.リミッターでミックスの粗探しをする
初心者の大きなハードルになってくるのが「ミックス」ですよね。
音を混ぜるだけと思いきや、かなり幅広い知識や経験が求められるのでかなり難しい作業です。
そんなミックスの粗探しをする簡単な方法を紹介します。
使うのは「リミッター」というプラグイン。通常はマスタリングなどで使いますね。
これをミックス作業用プロジェクトのマスタートラック最後段に挿して、「Threshold」と「Ceiling(Output)」の数値を同じにしましょう。
WAVESのL2というリミッターならこんな感じ。
こうすることによって「Threshold」で上げた分の音圧を「Ceiling(Output)」分で下げていることになるので、本来ならプラグインをオン/オフしても音質は変わらないはず。
なんですが、どこかのパートが大きすぎたり小さすぎたりするオン/オフしたときに音質が変化してきます。
つまり、このセッティングでプラグインを点けたり消したりしてどこかのパートに音質の差が生じたら、そこがそのミックスの「粗」ということです。
このやり方、かなり文章だと説明しにくいので、もし理解できない場合にはしたの動画をぜひご覧ください。(該当部分から始まるように時間を指定してあります)
このように初心者でもわかりやすくミックスの粗探しができるので、かなり使えるテクニックではないでしょうか。
おわりに
DTM初心者の人にオススメなテクニックを紹介してきました。
今回紹介したテクニックは簡単で効果が高いものばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね。
また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!
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