どうも、管理人のサッキーです。
最近のクラブミュージック人気は凄まじいものがありますよね。特にEDMは日本でも音楽の1つのジャンルとして浸透しつつあります。
そんな中、「聴くだけじゃなく自分で作りたい!」という人も多くなってきて、実際にDTMに挑戦する人もいます。
しかしながら、EDMを代表とするクラブミュージックを作る何が必要なのかよくわからない人も多いはず。
ということで、今回はクラブミュージックに特化したDTMソフトと機材について解説したいと思います。
DAW
Ableton Live
ダンスミュージック特化のDAWと言えば、必ず挙げられるのがAbleton社の「Live」でしょう。(筆者もメインで使っております)
世界中に使用者が多く、EDMトラックメイカーはもちろん、様々なジャンルのミュージシャンに使われています。
普通のDAWと同じように、横スクロールで波形を並べていく「アレンジメントビュー」という機能に追加して、MIDIやオーディオを縦に格納出来る「セッションビュー」という機能がついています。
これが本当に便利で、音楽を止めることなくアドリブであれこれ試してみたり、録音テイクを取っ替え引っ替えしてみたりということが簡単にできます。
また、操作性がかなり直感的でアクセスがとにかく早いという点も魅力的です。
個人的に、他のDAWが「階段を1段1段上っている」としたらLiveは「エレベーターで登っている」ように感じています。
しかも、Live専用のコントローラーが多数販売されており、これらを購入すればより、スムーズに制作が行える点も素晴らしい。
コントローラーの中でも有名なのが「Launch Pad」という商品です。
これを使うと、前述のセッションビューの管理が楽に行えるほか、カッコよくライブパフォーマンスをすることもできます。
(カッコよくない?)
そんなLiveですが、
最上位版の「Suite」は約7万円、中位グレードの「Standard」約4万5000円(どちらも2018年現在)と、実は他のDAWに比べてちょっとだけ高いです。
SuiteはStandardに比べて付属しているソフト音源やエフェクト、サンプリング音源が多かったり、「Max for Live」という音楽プログラミングのためのソフトが付属してます。
つまり、DAW付属の音源を使わない人や、サンプリング音源を自分でたくさん保有している人ならStandard版でも充分ですので価格差はそこまで感じません。
Image-Line FL Studio
クラブミュージックといえば「FL Studio」といえるほどトラックメイカーに人気のDAWです。
もともとはWindows専用のDAWでしたが、今ではMacにも対応し、誰でにでもおすすめできるようになりました!
制作スタイルは視覚的にわかりやすいステップシーケンサーやピアノロールで制作した「クリップ」を配置したり、オーディオの切り貼りが中心なので、DTM初心者でもわかりやすく簡単に製作できます。
個人的にYouTube上に公開されているクラブミュージックのハウツー動画ではFL Studio使用者が多いように感じます。特にEDMやDubstepなどの人気ジャンルはたくさんありますね。
しかも価格が他のDAWに比べて安く、ライフタイムアップグレードという、一度買ってしまえば永久に無料でアップグレードもできるのも魅力的です。
オーディオインターフェース
極論を言えば打ち込みだけで完結する音楽の場合、オーディオIFは必要ありません。
そもそも、なぜ音楽制作でオーディオIFを使うのかというと、「PCのマイク端子の音質が悪すぎるから」という理由が大きいので、オーディオ録音をしないつもりならオーディオIFは最悪後回しでもいいでしょう。
とはいえ再生面でもオーディオIF経由だと若干音質が良くなるし、ノイズも軽減されるので、お金に余裕がある人は買ってしまいましょう。
自分の持っているシンセサイザーや、ギターを録音したい人はオーディオIFはもちろん必須です。
とりあえず欲しいならSTEINBERGの「UR22C」がおすすめです。
必要最低限の機能がついています。
モニター環境
クラブミュージックに重要なのは「低音」ですので、クラブミュージック制作のためのモニター環境で最優先すべきは「低音のレンジ」と言えます。
ヘッドフォンでは低音のレンジが広いものがたくさんありますが、一般家庭で使えるようなニアフィールドのモニタースピーカーではクラブミュージック制作に耐えうる低音のレンジを持ったものはありません。
なので、最初はヘッドフォンから揃えることをおすすめします。
スピーカーで低音のミックスを行いたい方は、サブウーハーという低音専用のスピーカーを導入したほうがいいでしょう。
ヘッドフォン
SONY CD-900ST
通称「赤帯」。モニターヘッドフォンと言えばこれでしょう。
業界標準としても名高く、日本中のレコーディングスタジオで採用されています。
SONY MDR-7506
通称「青帯」。赤帯と双璧をなす素晴らしいモニターヘッドフォンです。
赤帯に比べて低音が豊かなのでクラブミュージック制作にはこちらのほうがいいかもしれません。
スピーカー
YAMAHA HS5
値段的にも高くないので、とりあえずしっかりしたものを導入したい人はこちらがおすすめです。
GENELEC 8010AP
GENELECはプロもよく使っているモニタースピーカーです。
ヤマハに比べて音の情報量が多く低音が豊かではありますが、超低音域はサイズ的に無理なのでやはりサブウーハーが必要です。
MIDI鍵盤
ピアノが弾けない人には鍵盤はいらないイメージがありますが、鍵盤を押しながら音の確認をしながら音作りができるので、持っていて損はありません。
MIDI鍵盤はたくさんの種類があるので、自分にあったものを選びましょう。
音の確認ができれば良い人はミニ鍵盤のものがおすすめです。
ピアノが弾ける人は61鍵~88鍵のものがおすすめです。
ソフト音源
音源は追い求めればキリがありませんが、EDM的なクラブミュージックを作りたい場合はシンセとドラム音源があれば一応作ることができます。
なので最初はシンセサイザーとドラム音源があれば最低限のことはできます。が、どうせ後で追加で買うのなら今から色々と知っておきましょう。
バンドル
Native Instruments Komplete
ソフトウェア音源メーカーの大手、NATIVE INSTRUMENTS社のソフトウェア、エフェクトプラグインバンドルです。
音源およびライブラリ容量は下位バージョンの「SELECT」でも25GB、最上位版の「ULTIMATE」に至っては500GBにも及びます。
収録サウンドにおいても下位バージョンでも2,500、最上位版だと18,000も入っているのでこの製品一つでありとあらゆる音楽ジャンルに対応できます。
後述するMassiveというシンセサイザーや、Battery4というドラム音源など、プロ御用達のプラグインも多数収録。
業界標準といえる高品質なプラグインバンドルです。
IK Multimedia SampleTank
4000種類以上のインストゥルメントに加え、2,500のループサウンド、55種類の高品位エフェクト、2,000以上のMIDIパターンが収録され、総合容量としては33GB以上にも及びます。
他のバンドル音源と比べると比較的リーズナブルでありながら、楽曲制作に必要となってくる音源やエフェクトをほとんど網羅しています。
音のクオリティも必要十分といった感じで、音源初めてマルチ音源を導入する初心者の方にもオススメです。
また、SampleTank SEと呼ばれるエントリーモデルもあり、製品版の3/1以下の価格で購入できるのが特徴です。
フルバージョンへのアップグレードも差額だけでできるので、お試ししたい人はこちらを選んでみましょう。
シンセサイザー
Native Instruments Massive
ソフトシンセサイザーのスタンダードの1つです。
もちろんプロも使っています。
音も太く、エフェクトも豊富。
「使い方なんかどうでもいい!とりあえずいい音を出したい」って人にも、沢山のプリセットが販売されているのでおすすめです。なんとプリセット販売数が世界最多だそうですよ。
しかもフリーのプリセットも色々なところで配布されています。
LennarDigital Sylenth 1
こちらもソフトシンセサイザーのスタンダードの1つですね。
このシンセの特徴として挙げられるのが、まず「軽い」ということ。その軽さゆえにとりあえず立ち上げるシンセとしても優秀です。
音もクリアで抜けがよく、操作もしやすい点も魅力的。
Massiveほどではないですがプリセットも沢山配布されているので、シンセ初心者にも優しいです。
ちょっと値段がお高いですが、月額制のサブスクリプションも用意されています。
Xfer Records Serum
前述のMassiveやSylenth1に比べると後に発売されたにもかかわらず、かなりの人気でシェアを伸ばしています。
実力も凄まじく、負荷はちょっと高めですが、出音は圧倒的クリアで太いのも特徴です。また、音作りの幅が広く、視覚的にもわかりやすいので初心者にも優しいといえるでしょう。
サブスクリプションが利用できるの嬉しいですね。
reFX Nexus2
音作りの幅が狭いながらも、プリセットが作り込まれていて、「この音が欲しい!」っていうときには活躍するシンセです。
負荷も軽くてついつい使いたくなるシンセです。
Dirigent Spire
非常バランスがいいシンセです。EDMシンセとも名高く、EDMでもよく使用されています。
音作りがしやすくて、シンセ初心者にもオススメです。
ドラム音源
NativeInstruments Battery 4
クラブミュージックを作りたかったら、とりあえず手に入れておくべきドラム音源でしょう。
実はドラム音源というよりもドラムサンプラー的な機能がメインなんですが、プリセットで付属している音色数も非常に豊富。140以上のキットが収録されています。
ドラムサンプラーとしても非常に優秀で、買ったサンプル音源をBatteryに突っ込んで使う人もかなり多いです。
XLN Audio Addictive Drums 2
クラブミュージックでは生ドラム音源の優先度はあまり高くないですが、もし欲しいのならオススメなのが「Addictive Drums2」です。
負荷も軽めで音も最初から作り込まれているので、ちょっと生ドラムが欲しくなった時に大活躍します。
ピアノ音源
SYNTHOGY Ivory Ⅱ
値段が高く負荷もちょっと高めですが、音が非常に生っぽくて豪華な感じがします。
ピアノの音に敏感なピアニストの人なども満足できる音。
XLN Audio Addictive Keys
負荷が軽く、音がよく、値段が安い。
前述のIvoryほど豪華の音はしませんが、クラブミュージックなら充分でしょう。
エフェクトプラグイン
エフェクトプラグインとは、音を整えて聞きやすく調節する「ミックス」や「マスタリング」と呼ばれる作業で使用されます。
ダンスミュージックで使うエフェクトプラグインは、実は他のジャンルとあまり大きな差がありません。
とりあえずは、バンドルを買って、それに買い足していくのがおすすめです。
バンドル
Waves Gold
エフェクトプラグインと言えばWAVESといえるほど、著名なプラグインメーカーです。
そんなWAVES社が、ありとあらゆるジャンルの音楽をミックスするときに必要になるプラグインを一つのパッケージとしたものがこの製品です。
iZotope Ozone
マスタリングソフトの業界標準といえばこのOzoneシリーズです。
これを使えば一瞬でマスタリングを終わらせられるほど優秀。
マスタリングが何が何だか分からない人はとりあえず買っておきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はクラブミュージックに特化した機材やソフトを紹介させていただきました。
これらは実際にプロが使っている機材ですのでぜひ参考にしてみてください。
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