以下のツイート動画のような、Future BassっぽいシンセサウンドをMassive Xで作ってみました。
この音は「芯になる音」+「周りを包む音」という2つの種類のサウンドを重ねて音作りをしているんですが、結構作り方がわかりにくいですよね。
ということで今回の記事ではこの音の作り方を解説したいと思います。
早速解説、といきたいところですがMassive Xの他に「OTT」という無料のマルチバンドコンプレッサーが必要になるので、以下のURLからゲットしておいてください。
(ちなみにOTTはSerumというベストセラーシンセを作っているXfer Recordsというメーカーが無料で配布しています。ありがたや)
それでは作り方を解説していきます。
芯になる音の作り方
まずは芯になる音から作っていきます。
事前準備
事前準備として
- Amp Envelopeのリリース(R)を最速にする
- パフォーマー(P1)で「Launch=Key」、Remoteをoffにする
この2つをやりましょう。
詳しくは下の2つの画像を参考にしてみてくださいね。


この事前準備をしないと後々不具合が出てくる可能性が高いので、絶対に忘れないようにしましょう。
波形を選ぶ。パフォーマーをかける。
次に波形を2つ選んだあと、さまざまなパラメーターにパフォーマーをかけていきます。
波形は2つのWavetableでどちらもSAWを選んでください。
そして片方のOSCを1オクターブあげます。
パフォーマーをかけるパラメーターと、パフォーマーのセッティングについては下の画像を参考に真似してみてください。(パフォーマーをかけるのは黄色いところ)
パフォーマー内部のRATEノブは、実はテンポシンクになっているので、自分の欲しいリズムになるまでノブをカチカチ回しましょう。(なんでこんな仕様なのかは謎)
VOICEの設定
次はVOICEの設定。

VoiceタブからUnisonをクリックして、Voicesを6つに。
StereoWidthを広げましょう。
これで芯になる音は完成です。
周りを包む音の作り方
次に周りを包む音を作っていきます。
事前準備
事前準備はさきほどと全く同じ。
- Amp Envelopeのリリース(R)を最速にする
- パフォーマー(P1)で「Launch=Key」、Remoteをoffにする
この2つです。


波形を選ぶ。パフォーマーをかける。
周りを包む音の場合、片方の波形にTriangle(Tri)を選び、もう一方はSAWを選びましょう。
SAWのOSCは1オクターブ上げます。
パフォーマーについてもほぼ同じですが、微妙に違いますので、下の画像を見ながらパラメーターなどを選んでみてください。

このパフォーマーの形によっても音が変わってくるので、耳で聴きながら好みのポイントを探りましょう。
VOICEの設定
次はVOICEの設定です。
UnisonをクリックしてVoicesを6つに。
こちらの音ではSpreadをかなり大きめに設定してみてください。

OTTの設定
さてお次はいよいよOTTというマルチバンドコンプレッサーをかけていきます。
両方のシンセサイザーをまとめた音に対してかけるので、BUSトラックなどを活用してください。
Ableton Liveの場合はGroupトラックですね。

次に2つのシンセ、それぞれの音量バランスを調節しましょう。

この辺は完全に好みなので、自分がしっくりくる音量バランスにセッティングしてみてくださいね。
それではいよいよOTTをかけていきます。
OTTのセッティングについては下の画像をそのまま参考にしてみてください。

Gain関係の数値は曲によって変わるので当てになりません。聴きながら合わせましょう。
また、Timeというノブを左右にぐりぐりすると音の余韻もかなり変わってきますので、いいポイントを探ってみてください。
おわりに
以上で音作りは終わりになります。
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