モニターヘッドホン・スピーカーは最初の一台こそお金をかけるべき。その理由とは?

  • 最終更新日:2019.08.14
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モニターヘッドホン・スピーカーは最初の一台こそお金をかけるべき。その理由とは?

音楽を作る人にとってのモニター環境は、絵を書く時で言うところの「眼」にあたる重要な機材。

視力0.1の人がメガネやコンタクトなしで精密な風景画を描くのが難しいように、きちんとしたモニター環境が揃っていないと良い音楽を作るのは難しくなってしまいます。

ですが、予算に余裕がないDTM初心者の中には「最初はとりあえず安いのを買っておいて、あとからきちんとしたものに買い換えよう」と思っている人も多いんじゃないでしょうか。

筆者の考えですが、それはあまりオススメできません。

その理由を説明しましょう。

 

「モニター用」でも機種によって音が違う

そもそも「モニターヘッドホン・スピーカーは音がフラット」とよく言われますが、それが本当ならほとんどのモニター製品は周波数特性(≒音のクセ)が同じになるはずですよね。

ということは、どんなヘッドホンやスピーカーを買っても周波数特性という面では大して変わらないはず。

ですが実際はそうではありません。

 

実は「モニター用」とメーカーが銘打っていたとしても、普通のリスニング用のヘッドホンやスピーカーと同じように、低音が豊かなものや中音域が膨らんでるものなど、さまざまな違いがあります。

なぜフラットな音を目指して作られているのにそのような違いがあるのかというと、以下のようなことが原因。

  • そもそも「フラットな音」の定義が曖昧
  • スピーカーやヘッドホンによって目的が違う

つまり、メーカーが各々で、そのメーカーなりのフラットな音を追求しているので音が当然違ってきますし、レコーディングに最適化されているのかミキシング・マスタリングに最適化されているのかという違いも音に現れます。

しかも「AとBを比べたときに、Aの方がスペック上は低音のレンジが広い」という場合でも、実際に聴いてみるとレンジが狭いBの方が低音が豊かに鳴るということも多々。

このように機種によってさまざまな違いがあるので、当然どれを選ぶかによって作業のしやすさが変わってくるんです。

 


モニター環境は最初の一台こそお金をかけるべき

DTMなどの音楽制作ではモニタースピーカーやヘッドホンを使って作業することになると思いますが、冒頭のようにお金がないアマチュアミュージシャンは「最初は安いのを買って、あとできちんとしたモニター環境を整えよう」と思っている人が多いと思います。

ですが、それはあまりオススメできません。

何故かというと、慣れたモニター環境を後で変えるのはかなり大変だからです。

 

スピーカーやヘッドホンというのは、長い期間使い込むことで自分の耳をスピーカーやヘッドホンにあわせていくことが重要と言われています。

使い慣れたモニター環境では「このモニターでこう鳴るということは、ライブハウスではあんな感じに鳴って、iPhoneのスピーカーからはこんな感じで鳴る」というのが分かってくるんです。

プロの音響エンジニアが、生産中止になったスピーカーやヘッドホンでも、中古で同じものを買ったり、パーツを取り寄せて修理してまで使い続ける理由はここにあります。

そういう意味で最初の一台というのは、自分の中での「ヘッドホンやスピーカーの基準」となる重要な選択といえるでしょう。

逆に言えば、最初の一台はこだわらないと後々苦労することになります。

例えば、一台目に低音がスカスカのヘッドホンを選んで使い慣れてしまうと、その後に低音がちゃんと鳴るヘッドホン買っても「なんかモコモコして使いにくい」と感じてしまいます。

もちろん、あとでモニター環境をより良いものに買い換えることもできますが、また新しいモニター環境に慣れるまでは、また同じように時間がかかります。

そういう意味で、スピーカーやヘッドホンの最初の一台は今後のDTMライフを左右する重要なアイテムと言えるでしょう。

 


おわりに

モニター環境の性能によって、作れる音楽の幅も当然変わってきます。

途中でスピーカーやヘッドホンを変えて、また慣れるまではかなり苦労するので、できたら最初から良いものを買っておきましょう。

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