どうも、サッキー(@Sakky_tokyo)です!
突然ですが、僕はボーカリストと組んで音楽ユニットを組んでいるんですが、レコーディングの時にいちいち家に来てもらうのが面倒なんですよね。
「何か遠隔地レコーディングができる簡単でいい方法がないかなー」なんて、色々と試した結果、「NETDUETTO」を使った方法がかなりしっくり来ました。
なので今回はNETDUETTOを使った遠隔地レコーディングのやり方をご紹介したいと思います!
遠隔地レコーディングとは?
そもそも遠隔地レコーディングとは何なのか、というと、呼んで字のごとく遠隔地でレコーディングすることです笑
具体的に言えば演奏者とディレクターまたはエンジニアが別々の場所にいながらレコーディングをすることを言います。
大人気DAW「Cubase」にも遠隔地レコーディング機能がついて、一時期話題になりましたが、私の周りではその機能を使ってる人を見たことがありませんね笑
多分、準備の面倒臭さやどちらか片方がCubaseを使っていないといけない、ソフトの設定が煩雑といった理由でまだまだ使われていないんだと思います。
「NETDUETTO」とは?
「NETDUETTO」は、本来は遠隔地にいる演奏者がネット回線を通じてリアルタイムでセッションをするためにYAMAHAが開発したソフトウェアです。
勿論、Mac、Windowsどちらでも大丈夫。
NETDUETTOは元々はセッション用に開発されたソフトなので、リアルタイムにファイル送信する機能が付いているわけではありません。
ですが、ほぼリアルタイムかつ高音質で、相手PCの音が聴けるので、今回はこれを利用して簡単に遠隔地レコーディングに使ってしまおうという魂胆なわけです。
要するに相手がレコーディングをしているものをこちらが聴きながら、リアルタイムでディレクションをしていく、ということになります。
後々ファイルを送信するのが面倒、というひとはNETDUETOのからの音を直接レコーディングするのもありです。
結構音質もいいですからデモ程度なら十分耐えられると思いますよ。
必要な機材等
では必要な機材などを紹介します。
DAWを含む宅録機材
まず相手にレコーディングしてもらうので、ディレクター側、プレイヤー側で宅録機材が必要です。
とりあえず何もない人はオーディオIFとそれについてくるおまけのDAWで十分です。
どんな手段でやるにせよ、遠隔地レコーディングではオーディオIFが必要なのでこれを期に買ってしまいましょう。
またNETDUETTOではディレクター側のDAWを使うわけではないので、プレイヤー側がある程度DAWが使える必要があります。
ある程度と言ってもレコーディングが出来ればいいのでそれほど難しくはありません。
「どうしても無理」って人はPCの遠隔操作ソフト等でディレクター側にDAWを操作してもらうのも手だと思います。
高速ネット回線
NETDUETTOはネット回線でリアルタイムレコーディングを実現するソフトなので、高速ネット回線が必要です。
最近では光回線が主流なので大丈夫だと思います。
まあでも、ディレクションくらいならある程度のタイムラグがあっても出来るのであまり問題がありません。
NETDUETTOを使った遠隔地レコーディングの醍醐味は高音質でモニタリングすることですので、音切れが発生しない程度の回線で十分です。
ソフトのダウンロード&インストール
勿論これがないと始まりませんね笑
NETDUETTOはWindows用のVST版、Mac用のAU版がありますので環境に合った方をインストールして、あとは通常のプラグインと同じ使い方でトラックに挿してあげればオッケーです。
(公式ホームページはこちら)
実際にやってみよう
よっしゃ!では実際にやってみましょう。
事前準備編
オケを演奏者に送る
まずはプレイヤー側にオケを送ります。
頭出しをしてあげるのが礼儀です。あとファイル名にBPMを書いておきましょう。
また、プレイヤーがモニター環境を作りやすいように、ステムデータで送ってあげるのもいいと思います。僕はそうしてます。
音質設定
まずはNETDUETTOをトラックに挿して、起動させてあげて、左下の部分で音質設定をします。
リアルタイムにNETDUETTOからの音を録音する方は速度優先、ディレクションだけの場合は音質を優先してあげるといいと思います。
ルームを作る(ルームは非公開か、鍵をつける)
最後にNETDUETTO上でルームを作ります。
「ルーム名」、「ユーザー名」を入力し、パスワードを設定すれば勝手に鍵付きの部屋になります。
鍵付きの部屋でも公開設定にしているとNETDUETTOのwebページ上で、ルームの存在がわかってしまいますので、それが嫌な人は非公開設定でルームを作りましょう。
それをskypeやLINE等で相手に送ってあげればOKです。
レコーディングをしよう
ではレコーディングを始めましょう!
普通にDAWでレコーディングするの同じです。
プレイヤー側はテイクの管理があまり得意ではないと思いますので、明らかなミス等ではない限り、使えそうなテイクは全て取っておいてもらうと良いと思います。
あとコミュニケーションは円滑に、ディレクター側は演奏中はプレイヤーが集中していますので、茶々を入れないようにしましょうね。仲が悪くなりますよ笑
またNETDUETTOにはスタジオコーディングと違って、終わりの時間が決まっていませんので、ついついずっとレコーディングを続けてしまいがちです。
無理しても良いテイクは録れませんので、ディレクター側はプレイヤーの体力等を気遣ってあげましょう。
「今日は無理だな」と思ったら後日に回すのも全然ありです。
NETDUETTOはいつでも無料でできますので!
レコーディング後
レコーディングが終わったらアップローダーやクラウド等に頭出しをしたパラデータをアップしてもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
少々面倒なこともあるかと思いますが、skype等に比べたらかなりの高音質でモニターできますので、ディレクションがやりやすくなると思います。
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