プロは普通にやってるけど意外と知られていないミキシング・マスタリングテクニック10選

どうも、作曲家のサッキーです。

DTMerにとってミックスは悩みのタネになりがちですよね。

最近はプラグインの値段が安くなってきて、アマチュアでもプロと同じものを使えるようになってきました。

が、なぜかプロのような音にならない。そんな人がたくさんいると思います。

 

そんなわけで、今回の記事では「意外と知られてないけどプロは普通にやっているテクニック」を紹介いたします。

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ジャンプできる目次

1.ミキシング用のプリセットプロジェクトを作る

プロは作業効率の鬼です。

予め、使うであろうトラック、プラグイン等を準備したプロジェクトをプリセットとして用意しています。

膨大なプラグインリストから使いたいものを選ぶより、全てを用意した状態で「これはいらない」と削除したほうが圧倒的に効率的です。

 

2.リバーブ・ディレイ等の空間系エフェクトを複数使う

空間系エフェクトをセンド(AUX)で用意するほうが良いということを知っている人は多いと思いますが、プロは通常、サイズ感が違うリバーブを複数使ったり、モノラルとステレオのディレイを別々に使ったりします。

また、リバーブの音をまた別のリバーブに送ったり、ディレイ音をリバーブに送ったりすることで複雑で立体感のある空間を演出しています。

 

3.センドの空間系にEQをかける

リバーブやディレイにEQをかけることで深く空間系エフェクトをかけても音像がボケないようにしています。

ちなみに空間系の前にEQを置くか、後ろに置くかで結構音が変わるので試行錯誤してみてください。

 

4.空間系に送る量のオートメーションを書く

特にボーカルではよくやる処理です。

曲のセクションによってバッキングの音量も変化するので、それに合わせるようにsend量を変えることで自然に聴けるトラックを作ります。

 

5.サイドの低域をカットする

MS処理ができるEQでサイドの低域をカットすることで曲に安定感が生まれます。

 

6.リミッターを多段がけする

同じリミッターでも、1つのリミッターでゲインリダクションを3dbにするより、2つのリミッターで1.5dbのゲインリダクションをするほうが音にパンチが出ます。

僕はゲインリダクションをするリミッターを2つ、ピークを押さえるためだけのリミッター(ブリックウォールリミッター)を1つの合計3つを使います。

 

7.ボーカルのボリュームオートメーションを滅茶苦茶細かく書く

ボーカルのオートメーションは曲のクオリティに直結します。

よく、AメロBメロに対してサビだけ大きくするようなオートメーションを書く方がいますが、プロは聴覚上自然に聴こえるように一音一音、ブレスに対してもオートメーションを書きます。

 

8.マスタリングでサチュレーション系のプラグインを使う

サチュレーション系のプラグインでは、トラックに対して倍音を付加することができます。

こうすることで音を華やかにしたり、EQだけでは作れない音の抜け感を作れたりもします。

 

9.出力にヘッドルームを残す

マスタリングの最後に使うリミッターで出力する際のマージンを0.1~0.5dbほど残します。

そうすることでmp3に変換した時に音割れを防ぐことができます。

 

10.音割れしそうなところは波形をずらす

サビの頭など、たくさんの音が集まるところは瞬間的にピークを超えてしまい、音割れの原因になりがちです。

そういうときにはわざと波形をほんの少しずらしてあげましょう。ドラムのバスドラはアタックが重要なので、ずらすならベースやギターなどがおすすめです。

波形のピークが同じ場所に来ないようにするだけで音割れを回避することができます。

サイドチェインコンプなどでも同じようなことができますが、一箇所だけならずらしたほうが早いです。

もちろんほんの少しだけしか動かさないので、聴覚上はズレているように聞こえません。ちなみに後ろにずらしたほうが自然な仕上がりになりますよ。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

結構簡単なことながら、効果はバツグンだと思います。

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