バンドマンの悩みのタネなのがライブの集客。
いくら良い曲がつくれた、演奏が上手くなったとはいっても、なかなか集客は伸びないものです。
それなのに、自分たちよりも演奏が下手で曲も良くない(と自分では感じる)バンドやアーティストが、自分たちよりも人を集めているのを見ると嫉妬の炎で狂いそうになりますよね。笑
そんな皆さんに今回は集客のコツを伝授しましょう。
「人を集める」のではなく「人が集まっているところに行く」
ビジネスの世界では当たり前ですが、集客の基本は「人が集まっている場所に行く」ということ。
駅中の看板や、大通りにあるコンビニ、テレビやYouTubeのCM、全てそうですよね。
誰もいない山奥にコンビニを建てたって集客は期待できません。
そもそも無名のバンドが自力で人を集めようということ自体が無謀なんです。
今、活躍しているバンドやシンガーソングライターも、自分より集客力のあるバンドの前座や、人通りが多い場所での路上ライブなどを繰り返すことによって集客力を付けていきました。
最近でいうと海外でも活躍しているベビメタことBABY METALは、レディガガやメタリカ、レッチリといった超有名ミュージシャンのオープニングアクトを務めたことで有名です。
海外では有名ミュージシャンがワンマンライブをするときには必ず前座バンドがオープニングアクトとして演奏し、超有名なミュージシャンの前座で演奏できたミュージシャンはブレイクが約束されているとまで言われています。
では、どうやって無名のバンドが人が集まっている場所に出演できるのでしょうか。
自分から営業をする
大抵の売れないバンドやシンガーソングライターは、ライブハウスのブッキング担当に「この日出てみない?」と言われてライブ出演を決めますよね。
そう、みんな基本的に待ちの姿勢なんです。呼ばれたから行く、で食っていけるのはごく少数だけ。
そもそも無名のバンドが何もしなくても呼ばれるようなイベントっていうのは、誤解を恐れずに言えばしょぼいイベントばっかりです。
音楽で食っていきたい人が、お客さんより出演者の方が多いイベントに何万円というノルマを払って出る意味ってなんでしょうか?(もちろん趣味として音楽を楽しんで、ライブもやりたいっていう方ならお金払ってライブやるのは全然OKだと思いますが)
じゃあどうすりゃいいのさって感じですが、答えは簡単。
自分から「こういうイベントに出させてくれ!」と交渉することです。つまり営業。
誰か有名な人に見つけてもらえるのを待つくらいなら、自分から人が集まりそうな場所やイベントにどんどん営業をかけましょう。
海外のミュージシャンはとても営業熱心で、アマチュアバンドでも自分から色んな施設に出演交渉をしたり、ネットのニュースサイトへの掲載依頼などをするそう。
日本では営業というとアーティストのマネージャーがするイメージですが、まだレーベルや事務所に属していないアーティストは自力で営業をする必要があります。
出たいイベントがなかったら自分で作るというのも一つの手段です。
自分よりも集客力があるバンドやアーティスト、ショッピングモールなどの人が集まりそうな場所に掛け合って、イベントを企画してみましょう。
リストを取る
人が集まっている場所に行っても、その場限りのお客さんなら今後の集客は一向に増えないまま。
そこでポイントとなるのが「リスト取り」と呼ばれるものです。そこから顧客リストの作成をしていきます。
簡単にいえばお客さんの連絡先をゲットしようっていうのがリスト取り。
一度自分たちと接点を持った人の方が、初めての人よりも、自分たちのライブに来てくれたりグッズを買ってくれたりしやすいということはイメージできますよね。
バンドだけではなく、企業にとっても顧客リストというのは命綱のようなもので、江戸時代の商人たちは顧客台帳を防水加工し、火事になったときは真っ先に井戸に投げ入れて守ったそうです。
それくらい顧客リストというものは大事ということに他なりません。
ミュージシャンがよくやっているリスト取りの方法としてはライブ後のアンケートがあります。
アンケート用紙にライブの感想と名前、連絡先などを書いてもらう仕組みですね。
最近ではLINE@や会費無料のファンクラブサービスなどを使ってウェブ上からアプローチする方法もあります。
こういった顧客リストによってリピーターを増やし、自分のライブや新曲の情報を流すことで収益や集客につなげていくというのがリスト取りの目的です。
集客や営業を自動化する
「営業って言われても、そこまでメンタル強くないし…」という人もいるでしょう。
そういった方たちはネットで集客を自動化させるのも一つの手段です。
やり方としては、あなたに興味がありそうな人が集まってきそうなサイトやページに、あなたのコンテンツとリストへの入り口を設置するだけ。
もう一度言いますが「あなたに興味がありそうな人が集まってきそうなサイトやページ」ですよ。誰も見てないSNSのアカウントやYouTubeの動画は意味がありません。
お金がかかりますが、ツイッターやYouTubeの広告出稿などは誰でもできる非常に有効な手段です。
とはいえ、大体のミュージシャンはお金が無いので、できるだけお金をかけたくないという人も多いでしょう。
そのような場合には自力で人が集まってくる場所を作りましょう。
例えばYouTubeにカバーソングを投稿するという方法。
有名なアーティストというのはそれだけファンが多く、YouTubeなどで「〇〇(曲名) 歌ってみた」で検索する人がたくさんいます。
有名曲のカバー動画を投稿し、その動画の中や説明欄にオリジナルコンテンツや、LINE@、ファンクラブサービスへのURLを貼っておけば、それだけで立派な自動集客装置の完成。
自力で作るのは、ウェブ広告出稿に比べて時間はかかりますが、上手く行けば非常に効果的な方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は集客のコツは「人が集まっている場所に行く」ということ、そしてそこでリストを取ることが大切ということを解説しました。
もちろん、演奏の練習や曲作りも重要ですが、今後ミュージシャンとして生きていくことを考えるなら、こういった視点を持つことも必要になってきます。
では、今回はこのへんで!