DTMはかなり作業時間が長くなることも多いので、できるだけ作業効率を上げたいですよね。
そんなときに便利なのが、DAWのテンプレート機能です。
このテンプレート機能を知っているDTMerは多いですが、実際にどのようなテンプレートを作るべきなのか分からない人も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、わりとテンプレート機能を使い倒している筆者サッキー(@sakky_tokyo)が、テンプレートを作るコツなどを解説して観たいと思います。
ジャンル別に作る
色んなジャンルを作る人の場合、テンプレートはジャンルごとに複数作ったほうがいいです。
例えば僕の場合、
- ロック用
- エレクトロ用
- オーケストラ用
- マスタリング用
この4種類のテンプレートを使い分けています。
僕の場合ミックスは編曲のときに同時にやってしまうのでテンプレートはありません。
編曲と分けてやる人ならミックス用のテンプレートがあってもいいと思います。
使いそうなプラグインはすべて挿しておく
テンプレートを作るとき、どんなトラックを立ち上げておくか悩む人もいるかもしれません。
そんな人はとりあえず使いそうなプラグインやトラックをすべて立ち上げておくようにしてみてください。
考えてみればわかりますが、ささっているプラグインを削除するのは一瞬ですよね。
ですが、新しくプラグインを立ち上げるとなると、検索したりするのに時間がかかります。
「プラグインは立ち上げるのに時間がかかる/消すのは一瞬」ならテンプレートとして立ち上げる時間を節約したほうが結果的に作業効率を上げやすいでしょう。
最終的に使わなかったら消せばいいだけの話です。
パラ出しを済ませておく
新しいプロジェクトを作って、わざわざドラムのパラアウトを毎回やるのって面倒じゃないですか。
なので、作曲や編曲で使うテンプレートではマルチ音源やドラム音源を最初からパラ出し(パラアウト)をしておきます。
こうすることによってかなり作業時間の節約に繋がります。
音量バランスを最初からある程度整えておく
いちいち音量バランスを取るのも面倒なので、最初からある程度バランスを整えてテンプレート化しておきましょう。
もちろん、楽曲によって最終的なバランスを変えるのはよくあるのでそこは臨機応変に。
起動時からバカでかい音が鳴る音源、逆に音が小さい音源などがあるので、そういった分かりきっている作業の手間を減らすという意味合いが大きいです。
たまに使う重いファイルは最初に読み込まないようにしておく
最後に注意点なんですが、テンプレートは毎回起動時に読み込まれます。
そのテンプレートに重い音源が入っていると毎回起動に時間がかかってストレスになってしまうこともあるんです。
毎回使う音源なら重くても待ったほうが楽なんですけれど、たまにしか使わない音源だった場合はテンプレートプロジェクトから外した方がいいと思います。
「でも、結構使用頻度としては高い方だし、毎回セッティングするのが面倒」ということもあるので、そんなときは複数トラックをまとめてユーザーテンプレートとして保存する機能を使いましょう。
こうすることで、起動の待ち時間を減らせますし、わざわざ毎回セッティングし直す時間も節約できます。
こんな感じ↓
いちいちパラアウトをするのは面倒、でもデフォルトプリセットにするほど使用頻度は高くないといったプラグインには「トラックプリセット」と呼ばれる機能を使いましょう。
こうすることによってDAWの起動が速くなりますし、いちいち設定し直す手間も省けます。#DTMライフハック pic.twitter.com/jg2fElezHs— サッキー (@sakky_tokyo) 2018年12月3日
この機能の呼び方は各種DAWによって違っていて、
- Cubaseならトラックアーカイブまたはトラックプリセット
- Logicならトラックプリセット
- Ableton LiveならPack
というようにマニュアルで書かれていることが多いです。
使っているDAWによってやり方が違うので、「DAW名 トラック プリセット化」などのワードでググってみてください。
おわりに
DTMをやるならテンプレートは必ず作るようにしてください。
テンプレート作らなくてもいいのは、今回作る曲が人生で最後の1曲という人だけです。
DAW内で何かしら毎回同じ作業をしているときは、「これ、テンプレ化できないかな」と考えてみると作業効率がかなりアップすると思いますよ。
また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!
筆者のツイッターはこちら!