最近のバンドがつまらない?何で最近の邦楽が似たり寄ったりなのか解説します

  • 最終更新日:2019.01.26
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  • 雑記
最近のバンドがつまらない?何で最近の邦楽が似たり寄ったりなのか解説します

よく言われる最近の音楽似たり寄ったり問題

どのバンドも同じような音楽でつまらないとか、歌詞が全部同じに聞こえるとか、違いが分からないなど「音楽に関する苦情」をよく目にします。

 

確かに、チャート上位に来ている音楽をざっと聴いてみると、確かに似ていると言われれば分からなくもありません。

一応僕もバンドをやったり、作曲をしたりしていますので責任の一端を担っています。(笑)

そこで、今回はなぜ最近の邦楽が似たり寄ったりなのか、個人的に分析してみました。

 

売れそうなバンドにしかお金をかけない

皆さんご存知のように、日本の音楽業界は縮小を続けています。

つまりお金がない。

明日のお金に困った人が日払いのバイトをするように、お金がない業界は将来への投資よりもむしろ、すぐにお金になるものに投資をします。

 

最近のメジャーレーベルは既に売れているインディーズミュージシャンを引き抜くスタイルが主流です。

ある程度お金になるのが確定している人しか相手にしないということです。

 

メジャーデビューを目指しているバンドマン、ミュージシャン側もある程度売れないとメジャーに行けないことは重々承知しています。

ミュージシャンにも生活がありますから、とにかく速く売れたいと思うのは仕方がありません。

10年後くらいに売れたらいいな、と全く新しいジャンルに挑戦することは金銭的にも精神的にもキツいです。

となると一番売れる可能性が高いのは「既に流行っている曲に似ている曲を作ること」でしょう。

 


流行った曲を参考にして新曲を作る

既にメジャーデビューしているアーティストでも似たり寄ったりな曲が多いですよね。

これは、既に流行っている音楽を参考にして、新曲を作るからです。

 

例えば「自分達にとって新境地の音楽にチャレンジしました!」とは言っていても、そのアーティストにとって新しいだけであって、音楽シーン全体を見ると既に流行っているジャンルだったりしますよね。

具体的に言えば、可愛い曲がメインだったアイドルが急にメタルにチャレンジしたり、ロックバンドがEDMの要素を取り入れたりとかです。

メタルもEDMも既に流行り尽くしています。

 

こういうのは既存のファンを守りつつ、メタルファンやEDMファンを取り入れることが目的です。

既にファンがいるジャンルだから挑戦できるのであって、ファンが少ない全く新しいジャンルに挑戦することはほとんどありません。

業界全体にお金がないので確実に売れそうな音楽にしかお金がかけられないんです。

 

ちなみに僕は作曲家なんですが、楽曲の発注書にも「参考楽曲」として、既存の楽曲が記載されています。

つまり、「この曲の雰囲気を真似て作れ」ということです。

 

こうなると日本のメジャーレーベルから新しい音楽が誕生する可能性はほとんどありません。

 

邦楽は細かいルールが多い

これは音楽を作る側面の話になりますが、邦楽は細かいルールが多いんです。

例えばAメロ、Bメロ、サビという構成もその1つ。

邦楽しか聴かない人は知らないかもしれませんが、洋楽にはAメロ、Bメロ、サビという流れに当てはまらない音楽がたくさんあります。

ちなみに「サビ」という言葉に正確に対応する英語はありません。

 

また、邦楽はコード進行が洋楽に比べて派手です。

洋楽は大抵1~2パターンのコード進行しか曲中に登場しませんが、邦楽はAメロ、Bメロ、サビで異なったコード進行を使うことが多いですし、場合によってはサビの前半と後半でコード進行が変わることもあります。

 

別にこれらのルールは「絶対に守らなければいけない」というわけではありませんが、日本のリスナーはこういうルールに則って作られた音楽に慣れています。

なので、守ったほうがプロデューサーに曲を気に入って貰えたり、コンペと呼ばれる音楽のオーディションでも採用される確立が高いんです。

特に日本人にとって「サビ」というのはある意味、音楽における絶対的な存在なので、サビが無い楽曲はほとんど採用されません。

 

プロデューサーに気に入ってもらえたり、コンペで採用されたほうが作曲家側もお金になりますので、結果的にこのようなルールを守った楽曲が世の中にどんどん増えていきます。

 

日本人は音楽の好みが狭い

よくテレビ番組などで「ヒット曲の法則!ヒット曲には同じコードが使われていた!!」とか見たことありませんか?

先程の作曲のルールもそうですが、日本人好みのコード進行や、メロディラインというのがあるんです。

逆に言えば、日本人はこれらのレールから外れた音楽をなかなか評価しません

 

日本人の音楽の好みはなかなか狭くて、

  • 「歌詞に共感したい」
  • 「メロディが一番重要」
  • 「カラオケで歌いやすい音程・リズムがいい」
  • 「キャッチーで覚えやすい音楽至上主義」
  • 「分かりやすく派手なサビが欲しい」

などなど、例を挙げれば切りがありません。

いわゆる「様式美」を愛している人がたくさんいます。

 

これらの好みに合うように音楽を作っていくと、似たり寄ったりな曲になるのは何となく想像できるんじゃないでしょうか。

 


結局、どの国もチャート上位に来る音楽は似たり寄ったりです

ここまで読んできて「なるほど、だから邦楽は似たり寄ったりなのか!やっぱ邦楽はダメだな」と思ったあなた、それは違います。

言っておきますが、邦楽に限らず、どこの国でもチャート上位に来る音楽は似たり寄ったりです。

ビルボードなど、海外のチャートを上から順番に聴いてみると、ほとんど同じような曲ばかりだということがわかると思います。

 

考えてみれば分かりますが、好きな曲に似た曲を探すのは人間の性。

流行りの曲はそれだけ好きな人が多いということで、沢山の人が流行りの曲に似た曲を探します。

それに呼応するように流行りの曲に似た曲が大量生産されるのは想像に難くないでしょう。

 

しかしながら、チャートに入らなかった音楽に目を向けてみれば、色んな音楽が生まれ続けていることがわかると思います。

これは日本でも同じです。

オリコンチャートに入らない、アンダーグラウンドの世界では多種多様な音楽が日本でもたくさんあるんです。

 

これらの音楽は探さなければ見つかりません。

年をとればとるほど、新たな音楽を見つけるのはしんどいですが、ぜひ今までと違った曲を聴きたい人は自分で探してみてください。

今でもたくさんの素晴らしい曲が日本で生まれていますよ。

 

それでは今回はこのへんで!

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