コンデンサーマイクは高音質で録音できる音楽機材ですが、皆さんはどのように保管していますか?
安いものならそこまで気を使う必要はありませんが、高級機材ならきちんと保管することで長持ちさせることができます。
今回はそんなコンデンサーマイクを保管する方法についてまとめてみました。
コンデンサーマイクを保管するときの注意点
コンデンサーマイクは普通の(ダイナミック)マイクと違い、保管方法に気を使わなければいけません。
よく「コンデンサーマイクは繊細な音も録音できる」といわれていますが、これはコンデンサーマイク内部にダイアフラム(振動板)という、薄くて繊細な金属が取り付けられているからです。
この薄くて繊細な金属が、音(=空気の振動)によって動くことで集音しているというのがコンデンサーマイクの仕組み。
ダイアフラムはコンデンサーマイクの命とも言えるパーツですが、薄い金属ということもあり、湿度が高いところに放置されると錆びたり、カビが生えてしまったりするんです。
そうなると上手く振動できなくなってノイズが乗ってしまったり、最悪の場合故障してしまいます。
特に日本の夏は多湿なので、保存には気を使いたいところ。
プロがよく使うようなレコーディングスタジオでは、デシケーター(防湿庫)を使うことが多いんですが、結構なお値段がするんですよね。
デシケーターを使うのが一番良いんでしょうけど、やっぱりもうちょっとお手頃価格で保存できたらいいなと思っている人も多いはず。
なので今回は比較的安価にコンデンサーマイクの保存をできる方法をいくつか紹介したいと思います。
おすすめの保管方法
安価にコンデンサーマイクを保存する方法はいくつかありますが、共通して必要になるのが乾燥剤。
一般的にはシリカゲルと呼ばれていて、お菓子などの乾燥剤にも使われています。
Amazonなどでかなり安価で手に入れることができるので、ぜひ手に入れておきましょう。
では早速、保管方法をいくつか紹介していきたいと思います。
方法1:ジップロックなどに入れる
おそらく一番安くコンデンサーマイクを保管できるのが、ジップロックを使う方法です。
大抵のコンデンサーマイクは保存用の袋や箱などが付属していると思いますが、よほどしっかりした作りのものでないかぎり密封はできていません。
なので、ジップロックにシリカゲルとコンデンサーマイクを一緒に入れて、そのジップロックを付属の袋や箱に入れるというのが一番安価に保存できると思います。
方法2:タッパーに入れる
ジップロックのように、密閉されていて除湿ができればOKなので、もちろんタッパーでも大丈夫です。
タッパーはある程度空間が空くので、スポンジ敷き詰めてマイクの形にくり抜くことで衝撃を受けにくくしたり、湿度計を入れて状態を把握するといいうこともできます。
方法3:パスタケースに入れる
タッパーとほぼ同じなんですが、パスタなどを保存する瓶(キャニスター)でもコンデンサーマイクの保管ができます。
瓶なので見た目もオシャレですし、開け締めも簡単ですね。
ガラス製だと落っことしたら割れるので、樹脂製がオススメです。
方法4:ドライボックスに入れる
ドライボックスはカメラのレンズなどを保管するためによく使われている製品。
コンデンサーマイクとカメラは、保管に適した湿度がほぼ同じなので、流用して使うこともできます。
割としっかりした作りのものが多いですし、乾燥剤とセットで売ってるものがあるので楽です。
おわりに
コンデンサーマイクは「シリカゲル+保存容器」で大体1000円~2000円程度で保管できますね。
100均などでも売っているので、お近くの100円ショップに行ってみるのもオススメです!
それではまた。