結局耳が肥えてないミュージシャンは何しても駄目。プロになるための耳はこうやって育てろ!

  • 最終更新日:2018.11.06
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  • 雑記
結局耳が肥えてないミュージシャンは何しても駄目。プロになるための耳はこうやって育てろ!

どうも、サッキー(@sakky_tokyo)です。

皆さん、耳、肥やしてますか?

 

最近、自分がまだ作曲を始めたての頃の曲がたまたま出てきたので聴いてみたのですが、我ながら酷い曲でした

 

でも、その頃は「こんな曲を作れるなんて、自分は天才かもしれない」と本気で思っていました。

昔はそれだけ素晴らしいと思っていた曲が、なんでそんな風に聞こえるのかというと、単純に僕の耳が肥えたからだと思います。

 

逆に言えば、耳が肥えていないミュージシャンは何をしてもだめです。

キツイ言い方をしてしまいましたが、耳が肥えていないと自分の演奏や、自作曲の欠点に気付かないので、どうやったって上手くいきません。

エドワード・ヴァン・ヘイレンも「一流のプレイヤーは一流のリスナーでもある」という発言を残しています。

 

この記事では耳が肥えると得られる能力と、実際に耳を育てる方法をご紹介したいと思います。

 

「耳が肥える」とは

耳が肥えるっていっても、「耳に脂肪がついてでっかくなる」とかじゃないですよ。

辞書では

耳(みみ)が肥・える

音楽などを聞きこんでいくうちに、味わう能力が豊かになる。

引用:コトバンク

となっています。

つまりは、「音楽的な耳が育つ」ってことです。

 

よく、「昔はこういう音楽はいまいちよくわからなかったけど、今聴いてみたら凄さが理解できるようになった」とか、逆に「昔は超上手いと思ってたミュージシャンの演奏を最近聴いてみたら、大して上手くないと感じてしまった」というのは、耳が肥えることによって起きる現象です。

 


耳が肥えたら身につく能力

耳が肥えたら身につく能力で、わかりやすいのは「音感」と「リズム感」でしょう。

音感は音程・ピッチが正しく判別できる能力、リズム感は曲のリズムを判別出来る能力です。

 

これら2つの能力は音楽をやる上で必要最低限な能力です。

 

これ以外にも、耳が肥えると「聴き分ける能力」、「コンテクストを理解する能力」、「クオリティを判断する能力」等が身につきます。

これらの能力は個別のものではなく、互いに重なり合う部分があります。

 

すこし分かりにくいと思いますので簡単に説明してみたいと思います。

聴き分ける能力

「聴き分ける能力」は、文字通り「鳴っている音を聴いて、分ける能力」です。

この能力が身につくことによって、鳴っている様々な楽器の音が聴こえるようになります

聴こえるようになる、といっても「聞こえなかった音がいきなり聞こえるようになる」というのではなくて、「確実に耳には入っていたが認識できなかった音が認識できるようになる」ということです。

 

一般的な人は「ボーカル」と「伴奏」を分ける能力しかない方が多いですが、耳が肥えてくると、鳴っている楽器を全てを認識することが出来ます。

 

ギターを練習してから曲中のギターを追えるようになった、というのはこの能力の一部です。

 

もっと耳が肥えると様々なことが分かるようになります。

ギタリストはストラトとレスポールの聴き分けが簡単にできるようになりますし、ベーシストならジャズベとプレベの聴き分けができるようになると思います。

 

耳が肥えてくると、自分の担当楽器だけじゃなく、他の楽器も聴き分ける能力がつきます。

これらの能力は、周りの音を聴き分けながら、瞬時に最適な演奏をしなければならないプロのミュージシャンにとって必須の能力です。

 

 

コンテクストを理解する能力

「コンテクストを理解する能力」とは、「その曲がどのコンテクスト(文脈)上の音楽かを判別する能力」です。

曲のジャンルを識別する能力」といえばわかりやすいでしょうか。

 

聞いたら瞬時に、この曲はこのジャンル、と分かるためにはこの能力が必要です。

逆に、「このジャンルっぽい演奏をしてくれ」と言われた場合、この能力が役に立ちます。

 

 

クオリティを判断する能力

「クオリティを判断する能力」とは、「音楽の良し悪しが判断できる能力」です。

ただ、音楽の良し悪しは時代や聴く人よって変わるので、「その曲が今の時代の人々の満足するクオリティに達しているか判断できる能力」と思ってください。

 

短期間、場合によってはその日のうちに高いクオリティで作品を仕上げなければいけないミュージシャンには必須の能力です。

 

耳を育てる方法

では実際に耳を育てる方法を紹介します。

聴きまくる

所謂インプットってやつですね。

色々なジャンル・アーティストの曲を大量に聴きまくりましょう。

その際、鳴っている音を一音たりとも逃さないように意識してください

ギタリストだからって、ギターだけ聴いていれば良いってわけじゃありません。

全ての楽器が組み合わさって音楽はできています。自分の担当以外の楽器も全力で聴いてください。

「一流のリスナー」は作曲家の目線で音楽を聴いています。

 

 

例えばこの曲を1番のサビ終わりまで聴いてみてください。

(ヘッドフォン等の出来るだけ高音質な環境で聴くことをおすすめします。)

これは「でんぱ組.inc」さんの『サクラあっぱれーしょん』という曲です。

 

さて、この曲ですが、普通の人ならほとんど気づかない音が沢山鳴っています。

例えばリフとサビでギターが鳴っていますが、このことに気付いた人はいますでしょうか。

 

 

次の曲は先程の『サクラあっぱれーしょん』を作詞作曲編曲した「玉屋2060%」さんが所属している「Wienners」というバンドの「蒼天ディライト」という曲です。

この曲もかなりの音数があって気付きにくい音がたくさんあります。

気付きにくい音のなかで、一番わかり易いのはイントロの歌が終わった後のテーマの部分にあるシンセだと思います。動画で言うと21秒のところからです。

リフをシンセが弾いているのは分かると思いますが、その上でずっと「ポーーーー」というシンセの音が終始鳴っているのに気付きましたでしょうか?

もうちょっと分かりづらいところだと、Bメロのクラップです。

Bメロ3、4小節目の真ん中で「ッパンパンッ」ってやってるやつじゃないですよ。

動画で言う所の52秒のところです。

PANで右に振ってるので分かりづらいですが、一発だけ「パンッ」って鳴っていますよね。

 

 

このようにぼーっと聞いていたら気が付かないような音にまで全神経を集中させて聴きます。

全ての音の音程、音色、リズムを聴いてください

 

とはいえ、最初は同時に全部こなすのは難しいと思いますので、分けて聴くのがオススメです。

一回目はギター、2回目はベース、みたいな感じです。

また、一回目は右耳に全力で集中、2回目は左耳、のように、耳を分けて集中して聴くのもいいと思います。

こうすることで、真ん中で鳴っていない気付きにくい音に気付くことができます。

 

コピーしまくる

次にインプットしたものをそのままアウトプットする練習です。

コピーするときには出来る限り全てのパートを音色まで再現するつもりでコピーしたほうがいいです。

 

たとえ演奏出来ない楽器があったとしても、今の時代DTMの普及で安価であらゆる楽器の音が出せるので、打ち込みでコピーしてしまうのも全然アリです。

むしろ打ち込みが出来るミュージシャンは重宝されるので積極的にやりましょう。

 

また、DTMでコピーするときにはミックス、マスタリングまでやってみると良い経験になると思います。

 

逆に作曲家志望の方はミックス、マスタリングまで必ずできるようにしてください。

最近のコンペでは完成された音源しか採用されません。

採用率を上げるためには必須です。

 

作りまくる

コピーができるようになったら、今度は曲を作りまくりましょう。

 

何?「俺はプレイヤー志望だから作曲はできなくてもいいだろ」ですって?

駄目です。作りましょう。

何故ならプロプレイヤーになるためには作曲家目線で演奏する必要があるからです。

「自分は今の場面でどういう役割を担当しているのか」が分からないとプロではやっていけません。

また、プロの世界では、楽譜は演奏の目安程度にしか書かれていません

コードとキメのリズムだけしか書かれていない楽譜が当たり前です。

その場合には自分のパートは自分でアレンジしなくてはなりません。

 

このような能力を身につける為に一番早いのが「自分で曲を作りまくる」という方法です。

 

出来るだけ色んなジャンルの曲を沢山作ってください。

 

「自分は量より質だ」と言って、一曲に沢山の時間を注ぎ込むのはやめましょう。

 

量は質を作り出します。

大体100曲作ったあたりで何か見えてきます。

一流ミュージシャンは圧倒的な量の曲を作っているものです。

ただし手抜きの作品を大量に作っても意味が無いので注意してください。

 

一曲一曲を、時間を決めて全力で作ることを意識してください。

僕が修行期間の頃は自分で締め切りを決めて作っていました。


まとめ

音楽は一日でマスターできるものではありません。

先程紹介した方法も年単位で実践して、初めて効果が実感できるものです。

ですが、これを実行することで、より高みに行けることは確実です。僕が約束します。

 

それではまた会いましょう、サッキー(@sakky_tokyo)でした!

 

 

 

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