今回は「BIAS Amp」を使った自宅練習をすることのメリット、デメリットを紹介します。
「BIAS AMP」って何?っていう方は以下で詳しく解説していますのでどうぞ。
さて、ギタリスト、ベーシストの皆さん、自宅練習はどうやってますか?
ミニアンプで練習してる?それともamPlugとかのヘッドホンアンプで練習してる?
え、100Wのスタックアンプで練習してる?悪いが金持ちは帰ってくれ。
まあ相当田舎に住んでるか防音室持ちのお金持ちでもない限り、自宅での練習ってやり方が限られてますよね。ご近所迷惑もそうですが家族にもどやされること多いですし。
そんな可哀想な皆さんに今回は「BIAS Amp 2」を使った自宅練習のやり方をご紹介したいと思います。
「BIAS Amp」を自宅練習で使うメリット
「別に今普通に練習できてるし、いらないかな」とブラウザバックしようと思った人、ちょっと待って下さい。
BIASにはそれらにはないメリットがあります。
音が漏れない
そう、音が漏れないんです。別に生音自体が鳴らなくなるというわけではありません。アンプの音が外にでないんです。
これは普段ミニアンプで練習してる人にはかなりのメリットではないでしょうか。
先程もいいましたが、如何に音量が小さいとはいえ出るもんは出ます。ご近所迷惑にはならないかもしれませんが、家族には多少の迷惑がかかることは必至。僕も実家に住んでた頃はミニアンプで練習していたんですが、母ちゃんから「寝れないからやめてくれ」と言われてアンプの電源を消して生音でペケペケ鳴らしてました。
その点、BIASはヘッドホンに音が出力されるので外から聞いたら生音の小さい音しか聞こえません。
ぶっちゃけこれはamPlug等のヘッドホンアンプにも共通するメリットですが、BIASにもそのメリットがあります。
抜群に音がいい
前回の記事(ギタリストDTMerのくせに「BIAS Amp」を使わないのは損している)にも書きましたが、この「BIAS Amp」、抜群に音が良いです。
アンプを鳴らした音がそのままします。超生々しい。
あと、音作りの幅が非常に広い。詳しくは昨日の記事にありますが、クリーンやクランチからメタル系のハイゲイン、ベースのアンプも揃っています。しかも全部使える音です。
ミニアンプは当然そのアンプの音しか出ませんし、ヘッドホンアンプでもamPlugは機種によって出る音ってかなり限られてますよね。
BIASなら最安バージョンの「BIAS Amp Desktop」でもクリーンからハイゲイン系のアンプまで全部揃ってますし、何ならベースアンプも入っていて、アンペグ系やらギャリエンクルーガー系やらがあります。
BIASシリーズはギターのイメージが強い人もいると思いますが、ベースでも全然使える音がでます。
これは他の機材と比べてかなりのメリットではないでしょうか。
PCに接続して使うので曲に合わせて練習しやすい
BIASはPC内のアンプシミュレーターなのでPCから鳴らした音をまとめてオーディオIFで出力すれば、曲と楽器の音が同時にヘッドホンから聴けます。
よくミニアンプなんかで曲に合わせて練習していると「曲が全然聴こえねえ」とか「曲がデカすぎて楽器の音がよくわからん」なんてことがありますよね。
BIASならPC上のiTunesとかブラウザ上でYouTube何かを開いてそのまま音を流して、マウスでカチカチ調整すれば好きなバランスで練習できます。
しかもヘッドホンアンプだと音源をAUXから何らのコードで接続する必要がありますが、BIASはそれも必要ありません。
レコーディングが簡単に、しかもいい音で出来る。
BIASは基本的にプラグインエフェクトとして使うのでDAW(protoolsとかpcで録音するためのソフト)上で起動できます。
つまり、練習中にDAWのレコーディングボタンを押せば、それをそのまま録音できちゃいます!
しかもかなりいい音で。
「なんでレコーディングできるのがそんなに良いの?」なんて人がいるかも知れませんが、ギターの上達には自分の演奏を客観的に聞くということが欠かせません。それには自分の演奏を録音して自分で聴くのが一番手っ取り早く、尚且つ効果的な練習になります。
しかもBIASならギターの音だけレコーディングできるので「曲に合わせて聴いてみたらいい感じだったけどギターだけで聞いたらリズムがヨレヨレだった」とか「弾けてるつもりだったところが実は弾けてなかった」なんてことが発見しやすくなり、さらなる上達を目指すことができます。
尚且つレコーディングが簡単だということは練習中にレコーディングしながらスマホなんかで動画を撮れば「弾いてみた動画」が簡単に、しかもいい音でできちゃいます。
あとDAWではタイムストレッチ機能が標準搭載されてるものが多く、曲のファイルをDAWに貼れば、テンポ変更が簡単にできちゃうので、耳コピも効率的にできます。
デメリット
なんですか?「メリットはわかった、デメリットを教えてくれ」ですか?
わかりました。お教えいたします。
練習するためにPCが必要
先程にも述べましたがBIASは基本的にPC上で動かすソフトなので、PCが必要です。
割りとそこら辺にあるPCのスペックでも動きますが、極端に低いスペックのPCでは重くて動かない、なんてこともある可能性があります。
でもこの間、試しにASUSの安物ノートPCで起動してみたときに普通に動いたのでこれはそこまでのデメリットでは無いかもしれません。
一応ハードウェアバージョンの「BIAS Head」というものがあり、それならPCがなくても使えますが、メリットを最大限に活かすためにはPC上でBIASを起動したほうがいいでしょう。
PCと楽器を接続するためにオーディオIFが必要
皆さんはご存知でしょうか?PCと楽器を接続するためにはオーディオIFと呼ばれる機械が必要です。
DTMerの間では常識ですが、別に全てのギタリスト、ベーシストがDTMをしているわけではないので簡単に説明しますと、オーディオIFはPCと音楽機材を接続するための出入り口になる機械です。
図で表しますと、
PCに音を取り込むときには
楽器(ギターやベース)→オーディオIF→PC
反対にPCから音を出力するときには
PC→オーディオIF→スピーカーやヘッドフォン
という順番で信号が伝達されます
「え?PCにもマイク端子とヘッドフォン端子ついてんじゃん」と思う方もいるかと思いますが、PC付属端子だと音質が劣化したり、弾いた音が遅れて聴こえたり(レイテンシ)してまともな練習になりません。
なのでオーディオIFはとりあえず必要となります。
じゃあ「どれを買えばいいのか」、ということになりますが、ある程度のスペックがあれば問題ありません。具体的には1万円以上のものなら問題ないと思います。
別に安いものでも使えないことは無いと思いますが、あんまり安いとレイテンシや音質の劣化がひどいのである程度のスペックは必要になるとおもいます。
これを期にDTMを始めたり、ドラムを録音してみたい、なんて人にはもう少しハイスペックなものでもいいと思います。特にドラムのレコーディングはマイクの本数が結構必要なのでいプット数が最低8つほどあるものが良いと思います。
録音するためにはDAWが必要
あと、録音するためにDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるソフトが必要です。
これはレコーディングスタジオでよく使われているPro Toolsの仲間です。(ちなみに海外ではDAWソフトを全部「Pro Tools」と呼ぶ国もあります)
要するに音をレコーディングしたり編集したりするためのソフトでして、代表としては先程の「Pro Tools」シリーズや、日本でシェアNo.1の「Cubase」シリーズ等が有名です。
他にも色々種類があるのですが最近のDAWなら録音や編集はどれでもできるので、独自の機能や操作性や見た目を比べてみて、自分が使いたいものを使うと良いと思います。ちなみに僕は「Ableton Live」を使ってます。
「でもお高いんでしょう?」なんて声が聞こえましたが、大丈夫です。
最近のオーディオIFにはおまけでDAWの下位バージョンが付属しているのでそれを使えばいいと思います。なのでおまけで付いて来るDAWでオーディオIFを選ぶのもありだと思います。
別に下位版でもレコーディングと編集はどれでもできるので心配はありません。トラック数に限りがあったり付属のエフェクトなどが少なくなったりしますが、DTM初心者ならあまり困らないと思います。必要になったら上位版にアップグレードすればいいかと。
まとめ
今回の記事では「BIAS Amp」でギター・ベースを自宅練習するメリットとデメリットを紹介させて頂きました。
皆さんが快適に自宅練習ができることを願っております。
それではまた会いましょう。サッキーでした。