【2019】今年のブラックフライデーに買ったDTMプラグインを紹介します

どうも、作曲家のサッキー(@sakky_tokyo)です!

DTMをやっている人なら毎年意識せざるを得ないビッグイベント、ブラックフライデーが今年も開催されました。

Twitterなどでは、「今年はこれ買ったぜ!」といった感じの報告ツイートで溢れていますね。

ということで、僕もこの記事では、今年のブラックフライデーで買ったプラグインの中から「これは皆にもオススメしたい!」というものを紹介します。

 

【今回の動画】

今回の記事と同じ内容の動画をYouTubeで公開しています。

プラグインの使い方を実演していますので、動画で内容をチェックしたい方はYouTubeをチェックしてみてください。

 

ジャンプできる目次

Soundtoys 5

まずは、こちらSoundtoys 5です!

これはSoundtoysというメーカーから出ているプラグインの全部入りバンドル。

最近海外ではWavesからSoundtoysに軸足を移している人も多いらしく、僕も今年のブラックフライデーで全部入りを買ってみました。

で、実際に使ってみたところ、たしかに評判通り使いやすくて音もかなり僕の好きな感じでした。

ここではSoundotoys 5から僕のオススメなものを2つ紹介します。

Little AlterBoy

まず1つ目は、こちらLittle AlterBoy

このプラグインはボーカルのピッチやフォルマント(声の癖)を編集することに特化しています。

僕がこのプラグインを使っていて1番便利だと思うのが、MIDIトリガーでピッチを読み込ませられるという点です。

最近の曲ではよくボーカルチョップ(ボーカルファイルを切り刻んで並び替えて再構成するテクニック)がよく使われますよね。

そういったフレーズを作った時、発音は良いんだけどいまいち音程がしっくりこないということがよくあると思います。

とはいえボーカルチョップの音程を1つずつ変えていくのは地味にしんどい作業です。

そんなとき、MIDIで音程を指定して、Little AlterBoyに送れば自由自在にピッチが変えられます。

 

逆のプロセスができるというのもかなりメリットです。

例えば、先にボーカルチョップの音程をMIDIで決めておいて、それに合う発音をMIDI鍵盤を叩きながら探していくという作業にも使えます。

 

EchoBoy

EchoBoyは究極のディレイプラグインといっても多分差し支えないくらい高機能なプラグインです。

まず下の画像を見ていただきたいんですが、ディレイのスタイルだけでもたくさんの種類が搭載されています。

定番のテープ系、デジタル系はもちろん、ギターエフェクターなどに定番なBBD(バケツリレー素子)を再現したものや、ラジオの音質を再現したものなど、さまざまな音質のディレイが1つのプラグインに集約されているわけです。

しかもそれだけでなく、下の画像のように4種類のモードからディレイのかかり方を選ぶことが出来ます。

  1. SINGLE ECHO
  2. DUAL ECHO
  3. PING-PONG
  4. RHYTHM ECHO

この4つのモードはそれぞれディレイのリズムを異なった設定にすることができ、音質だけでなくリズムにも相当こだわれるディレイということが何となく分かっていただけるんじゃないでしょうか。

ちなみに「DUAL ECHOとPING-PONGの違いは何なんじゃ」と思う人もいるかもしれません(僕も初めて使ったときはそうでした笑)ので、解説しておきますと、

DUAL ECHOとPING-PONGの違い
  • DUAL ECHO:「SINGLE ECHO」×2のディレイ。左右のパラメーターは別々
  • PING-PONG:必ず左側から先に鳴るディレイ。右側タイムは左側が鳴った後からカウントされる

 

つまりDUAL ECHOで「左:15ms、右:15ms」に設定すると、入力した15ms後に左右から全く同じタイミングで鳴り出します。

しかし、PING-PONGでは「左:15ms、右:15ms」と設定すると、入力した15ms後にまず左側が鳴り、さらにその15ms後に右側が鳴るということです。

 

こういうことを書くと、だいたいの人は「なんか難しそう…」となると思いますが、安心してください。

プリセットが山程入っています。

プリセット自体がかなりの多さなんですが、その一つひとつが「ああ、これこれ!」ってなるミュージシャンの心に寄り添ったプリセット(笑)なので、ディレイの設定が得意じゃない人でも簡単に使うことが出来ます。

「プリセット大量にあるけど、どれも奇抜すぎて使えないんじゃい!」ってなるプラグインが多い中で、Soundtoysは流石のクオリティです。

 

Positive Grid BIAS Amp 2 pro

次は「BIAS Amp 2 Pro」です。

こちらはいわゆるアンプシミュレーターのプラグイン。

実は僕、このプラグインの他のグレードのものを以前から良く使っていたんですが、ブラックフライデーで60%オフになっていたので、「Pro」にアップグレードしました。

BIAS Ampシリーズは、エフェクターが使えないんですが、その分アンプに特化しまくりでオススメです。

 

どういうふうに特化しているかと言うと、アンプの内部設定がいじくりまくれます。

例えばPreamp部分だけでもこんな感じでたくさんパラメーターがいじれるんです。

実機なら壊れるようなセッティングでもプラグインならできるので、実機では出せないような音も出せるのが凄い所。

アンプだけでもかなり追い込んだセッティングができます。

正直これ買ってから歪み系エフェクターはほとんど使わなくなってしまいました。

 

Polyverse Gatekeeper

Polyverse Gatekeeperは周期的に音量を変化させることに特化した、ボリュームモジュレーション系のプラグイン。

このプラグインはシンセなどについているシーケンサーのように音作りをすることも多いんですが、僕の場合はほとんどMIDIトリガーでダッキング(サイドチェイン)をするために使っています。

以前の記事で「サイドチェインはコンプじゃなくてオートメーションでやるべき理由」という解説をしたんですが、このプラグインはオートメーションのように線を描くとそれ通りに読み込んで音量を変化させてくれるんです。

このプラグインを使うようになってから、かなり作業が効率的になったので、ぜひ僕と同じように「サイドチェインをオートメーションでやる派」の人は試してみてください。

 

Gatekeeperをサイドチェインに使う方法

ブログの読者さんから「Gatekeeperをサイドチェインに使う方法を教えてほしい」というお問い合わせをいただいたので、追記しておきます。

さて、どうやるかというと、結論から言えばトリガー用のMIDIトラックをGatekeeperが入ったトラックに送ることでサイドチェインが可能です。

図で示すと下みたいな感じですね。

実際はご使用のDAWによってやり方が全く違いますので注意してください。

おそらく「〇〇(DAW名) ルーティング」もしくは「〇〇(DAW名) Routing」でGoogle検索すると、やり方が出てくると思います。

なぜかルーティングについて解説している日本語ページがかなり少ないので、日本語での情報が見つからない場合は後者の検索ワードで英語のページを見てみてください。

英語が苦手な人はGoogle Chromeを使えば一瞬でページをまるごと日本語に翻訳してくれるので、それを使いましょう。

それでも見つからない場合は公式サイトからマニュアルをダウンロードしてみてください。

一応、僕が見つけられたページをリストアップしておきます。

各種DAWでのルーティングを説明しているページ

 

上手くMIDI信号をGatekeeperに送ることができたら、Gatekeeperを開いて左下の再生ボタンをOFFにしましょう。

こうするとMIDIトリガーでサイドチェイン効果を得られるようになると思います。

 

Wavesfactory Spectre

Wavesfactory Spectreは、マルチバンドサチュレーションとEQを組み合わせたプラグイン。

一見ただのEQのようにも見えますが、実はEQというだけではなく、部分的に倍音を付加することができるプラグインです。

EQだけでブーストすると不自然に強調された感じが出てしまうことが多いんですが、そんなときにマルチバンドサチュレーションは活躍します。

 

実は似たようなプラグインにWaves Vitaminというものがあります。

以前まで、僕はこのWaves Vitaminをメインとして使っていたんですが、この度Spectreに乗り換えることにしました。

なぜならSpectreの方が音作りの幅が非常に広いからです。

下の画像を見てください。

Spectreはサチュレーションのタイプが複数あり、「Warm」や「Tube」といったアナログ系のサチュレーションも充実しています。

しかも各バンドごとにサチュレーションのタイプを切り替えられるので、「低音域はSolidでパキッと強調し、高音域はWarmで耳に痛すぎないように」といった処理も可能です。

また「SpectreはEQとサチュレーションを組み合わせたプラグイン」と説明しましたが、もちろんEQ機能をオフにしてサチュレーション機能だけを使うことも可能なので、音作りの幅も広くなります。

こういったことを考えると、Spectreの方ができることが増えますよね。

今後はこちらをメインに使っていきたいと思います。

 

まとめ:今年もお得だった

ということで今年のブラックフライデーに購入したプラグインを紹介してきました。

購入金額で言うと、約45,000円くらい。

定価だと多分10万円超えるので6割近くお得に買えました。

今年のブラックフライデーを逃してしまった人も、来年またありますし、実はブラックフライデー以外にもDTMはたくさんセールが開催されるので安心してください。

自分の好きなメーカーのプラグインをお安く買えるように、メーカーのメールマガジンなどに登録しておくといいかもしれませんね。

最後に、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!

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