世の中には沢山のDAWがありますが、どれも違った魅力があります。
その中でも日本国内でのシェアが高いのは恐らく、CubaseとProtoolsでしょう。
私は一応それらの主要DAWを使った経験がありますが、今はAbleton Liveをメインに仕事をしています。
今回の記事ではなぜ私がLiveを使っているのか、ということを紹介したいと思います。
動作が安定している
作業中にクラッシュしてしまうとそれだけでタイムロスなので、仕事をする上で安定性は非常に重要なファクター。
Ableton Liveはその名の通り、「Liveでも使えるDAW」なので、非常に動作が安定しております。
実際に使っていても、相当な無茶をしない限りクラッシュしません。
稀にクラッシュしたときでも、高確率でクラッシュ寸前の状態を復元できるのも素晴らしいですね。
クラブミュージックが作りやすい
私が最初にLiveを選んだ一番の理由は「クラブミュージックが作りやすいから」ということに尽きます。
今のDAWは非常に高性能なので、DAWが違うからこのジャンルは作れないということはありません。
が、DAWによって得意不得意があるのも事実。
その点においてLiveは「クラブミュージックが作りやすいDAW」として有名です。
僕が思うに、DAW上での編集が一番重要で、かつ面倒なジャンルって「クラブミュージック」なんですよね。
最近はEDMが流行っていることもあり、クラブミュージック制作の仕事が増えてきています。
DAWを変えるだけで作業時間を短縮できるのなら買わない手はないな、っていうことでLiveに乗り換えた次第です。
使ってみたらバンドサウンドの楽曲も普通に作れる(むしろ他のDAWより速く作れる)ので、非常に使い勝手がいいです。
セッションビューで遊ぶように作曲できる
DAWというと横スクロールで作曲するソフトが多いのですが、Liveでは「セッションビュー」という縦型の画面で作曲するモードがあります。
セッションビューはエクセルのような見た目で、セルの1つ1つにフレーズを格納することができるので、フレーズの差し替えやループ作曲が非常にやりやすい。
ループしながら思いついたところをどんどん打ち込んでいくと、いつの間にか1パートできているような、まさに遊んでいる感覚で作業できます。
オーディオ編集が超やりやすい
Liveは非常にオーディオの編集がやりやすいと感じています。
そもそもDJやトラックメイカーが作りやすいように設計されたDAWなので、サンプルした音源の扱いに非常に長けています。
例えば、自動でBPMを検出して勝手に曲に合わせてくれたり、付属サンプラーソフトに音源を突っ込むと勝手に丁度いいところでスライスしてくれたりと、他のDAWなら何十分もかけるような作業を一瞬で終わらせることができます。
中でも僕が気に入っているのが、オーディオをMIDIに変換してくれる機能。
ドラムループ系は勿論、音程のあるサンプルも自動でMIDIに変換してくれるため、タイミングや音程はそのままで、自分の持っているシンセやドラム音源に音を差し替えることができます。
色んなものへのアクセスが非常に速い
Liveは他のDAWに比べて、ありとあらゆる作業の手数が非常に少ないように感じています。
「これをこうしたら、こうなりそうじゃね?」っていう作業が高確率でそのまま実現できます。
例えばトラックへのプラグイン追加。
Cubaseならトラックを選んでからインサートでプラグインを検索、といった作業が必要ですが、Liveならプラグイン管理画面からドラック&ドロップで一発です。
オートメーションもRecボタンを押してからソフトシンセのパラメータを動かせば勝手に記録してくれます。
自動でクロスフェードを書いてくれるのも非常に便利です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
実は先日、LiveはメジャーアップデートをしてLive10になりました。
従来よりもっと使いやすくなっているので、気になった方はぜひデモバージョンなどでチェックしてみてください。
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