ベーシストにとってコンプレッサーは、スラップのピークを抑えたり、音の粒立ちを揃えてくれる、重要なエフェクターです。
ディストーションなどの歪み系や、コーラスなどの空間系に比べると地味なかかり具合ですが、一度使うと手放せなくなること間違いなし。
そんなベーシストに必須のエフェクターですが、種類が多いためどのコンプレッサーがいいのかわからないベーシストの人も多いんじゃないでしょうか。
そこで、今回はベーシストでもある筆者サッキー(@sakky_tokyo)が特にオススメなコンプレッサーをピックアップして解説してみたいと思います!
- 1. EBS | MultiComp Studio Edition
- 2. MXR | M87 Bass Compressor
- 3. BOSS | BC-1X Bass Comp
- 4. TC Electronic | SpectraComp Bass Compressor
- 5. AGUILAR | TLC Compressor
- 6. BOSS | LMB-3
- 7. BEHRINGER | BLE400 Bass Limiter/Enhancer
- 8. Miura guitars | M2 Compression/Limiter
- 9. Electro-Harmonix | Bass Preacher
- 10. Ampeg | OptoComp
- 11. おわりに
EBS | MultiComp Studio Edition
■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■Studio Edition
■Dimensions (L x W x H) 70 x 115 x 35 mm
■Weight 400g
■Power Requirements 9-12 V DC Regulated, 35 mA max(※9V使用時)
出典:サウンドハウス
ベースのコンプといったら「マルコン」ことEBS MultiComp Studio Editionが大定番。
「通すだけで音が良くなる魔法の青い箱」という評判通り、使うだけでベースが上手くなったように感じるコンプレッサーです。
アマチュアからプロまで愛用者が多く、最初に買ったコンプがこれで、いろいろ試した結果、最終的に1周回ってこれに戻ってくるという人もたくさんいます。
「TUBESIM(チューブシミュレーション)」「MB(マルチバンド)」「NOMAL(ノーマル)」という3つのモードを選択することができ、多彩な音作りが可能です。
かかり具合もわかりやすいので、コンプレッサーを初めて購入する人にもオススメできる名機中の名機といえるでしょう。
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MXR | M87 Bass Compressor
■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■繊細なエフェクトから大胆な歪みまで、ベースサウンドの調整が簡単に行えるコンプレッサー。
■CHT(コンスタント・ヘッドルーム・テクノロジー)採用で、豊富なヘッドルームとクリアなサウンド出力を実現。幅広いダイナミックレンジをもつこのモデルでは、音声信号がスレッショルドに達するまでの度合いを、本体上部に備わるLEDランプのゲインリダクションゲージで確認できます。
※パッシブベースの場合はインプットゲインを3時くらいまで上げてください。
出典:サウンドハウス
MXR M87は新たなベース用コンプレッサーの定番として人気になっています。
さきほどのマルコンのように激しいかかり具合ではなく、どちらかというとかなりナチュラルなコンプ感が魅力のエフェクターです。
それでいてしっかりと音が締まるので、常時かけっぱなしにしているベーシストもたくさんいます。
パラメーターが豊富なので、初めてのコンプレッサーには不向きかもしれませんが、コンプに慣れている人ならこれ一台でさまざまなトーンを作れるはずです。
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BOSS | BC-1X Bass Comp
MDPを導入したエフェクター【1X】シリーズのベース用コンプレッサー。スタジオクラスのマルチバンド・コンプレッサーをコンパクト・ペダルで実現。原音重視の自然なコンプレッションが可能です。
■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■インジケーター:CHECKインジケーター(バッテリー・チェック兼用)、ゲイン・リダクション・インジケーター
■コントロール
・THRESHOLD
・RAITO
・RELEASE
・LEVEL
出典:サウンドハウス
BOSS BC-1Xはスタジオクオリティのコンプレッサーを足元サイズで実現したエフェクターです。
この機種はマルチバンドコンプレッサーになっており、従来のコンプレッサー・エフェクターではできなかった、帯域ごとのコンプレッションが可能になっています。
ベースは倍音と基音の大きさが違うため、今までは大きな倍音にコンプが反応してしまい、基音が潰れてしまっていました。
そこでBC-1XはローランドのMDP(Multi-Dimensional Processing)という技術を採用したことで、適切な部分のみを圧縮することが可能になり、自然で芯のある音を実現しています。
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TC Electronic | SpectraComp Bass Compressor
筐体こそミニチュア・サイズであれ、中にはベースのトーンを飛躍的に改善する、TCならではの高度なコンプレッション・テクノロジーが詰まっています。
ベース用にチューニングされたスタジオ機器品質のマルチバンド・コンプレッサー
TonePrint対応
超小型設計
トゥルーバイパス
シンプルさを極めたワンノブ構成
9V/100mA
高品位コンポーネントを採用
過酷なユースにも耐え得る堅牢な仕様
出典:サウンドハウス
SpectraCompはプロにも愛用者が多いエフェクターメーカーTC Electronicによるベース用コンプレッサー。
こちらはマルチバンドコンプレッサーになっており、帯域ごとに異なったコンプレッションが可能です。
基本的にはノブがひとつのシンプルなエフェクターとして使用することができ、ひとつのノブでさまざまなパラメーターを変えることが可能になっています。
TC Electronicのエフェクターは「Tone Print」という機能を使うことができ、スマホからより細かい音作りができるのもおすすめポイント。
Tone Print機能を使えば、一流のプロなど世界中のベーシストが作ったプリセットをそのまま自分のエフェクターに移すことも可能です。
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AGUILAR | TLC Compressor
フレキシブルに、ダイナミクスをコントロールできる革新的なアナログ・コンプレッサー。Aguilar 独自のトランス・リニア・コントロール(TLC) 回路によりハイレベルなパフォーマンスを小さなパッケージで実現します。■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■コントロール:LEVEL、THRESHOLD、ATTACK、SLOPE
■電源:9Vバッテリー(006P)or ACアダプター(KORG KA181 別売り)
■外形寸法:6.8(W)× 14(D)× 5.8(H)cm
できるだけナチュラルなコンプを探している人も多いんじゃないでしょうか。
AGUILAR TLC Compressorは、そんなナチュラル系のベースコンプとして長年定番になっています。
EBS「マルコン」のような激しいかかり方はしませんが、このエフェクターを通すとしっかりと締まった音になるので、プロにも愛用者が多いことで有名です。
クセのない素直な音が魅力的なコンプで、素材の音を生かした音作りができます。
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BOSS | LMB-3
スレッショルドとレシオの2コントローラーにより緻密なリミッティング効果を実現。エンハンサーも効果のかかり方や帯域をよりベース用にチューン。明るいキャラクターで効きの良さは抜群。■ベース用エフェクター
■リミッター/エンハンサー
■電源/006P(1個)、ACアダプター(別売:PSA-100)
■消費電流/17mA(DC9V)
■端子/入力、出力、ACアダプター
■寸法・重量/70(W)×55(H)×125(D)mm、430g
BOSS LMB-3はリミッター/エンハンサーとして人気の機種。
リミッターは激しいコンプレッサーのような効果があり、一定以上の音量にならないように制限するエフェクターです。
激しいリミッティングをすると周波数のバランスが崩れることがありますが、このエフェクターはエンハンサーによってそれを補っています。
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BOSS LMB-3 [Bass Limiter Enhancer]
BEHRINGER | BLE400 Bass Limiter/Enhancer
ボリュームピークの粗を除去してタイトなサウンドを決定付けるリミッター/エンハンサーです。フィンガーピッキングやスラップ奏法などで威力を発揮します。■ベース用エフェクター
■リミッター/エンハンサー
BEHRINGER BLE400は低予算な人にオススメなベース用リミッター/エンハンサー。
外観はプラスチックでチープな感じがしますが、中身はさきほどのBOSS LMB-3を参考にしていると言われていて、サウンドクオリティはかなり高めです。
耐久性に少し不安が残りますが、買い替えてもいいくらいの値段ですよね。
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Miura guitars | M2 Compression/Limiter
レスポンスが良く、ハイエンドとローエンドが非常に安定しているベース用コンプレッサー。Ric FierabracciやRobert Pagliari(OHM)などの著名なプレイヤーが絶賛するコンプ・ペダルの決定版です。
■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■コントロール:Threshold、Ratio、Attack、Level
■Input impedance:1MΩ
■Output impedance:1KΩ
■アタックタイム:220μsec ~ 100msec
■電源:9VDCセンターマイナス
出典:サウンドハウス
Miura guitars「M2 Compression/Limiter」は、音のナチュラルさに重きを置いたコンプレッサー/リミッターです。
ハイエンドのクリア感とローエンドの芯を保ったまま、まるで圧縮されている感じがまるでないサウンドが魅力のエフェクターといえます。
通すだけで上手く聴こえるエフェクターとしても有名で、かけっぱなしにするコンプとしてもオススメできるエフェクター。
とにかくクリアなサウンドなので、楽器の音を生かしたい人にオススメです。
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Electro-Harmonix | Bass Preacher
ELECTRO-HARMONIX / BASS PREACHERは、ベーシストの為にデザインされたコンパクト・コンプレッサー/サスティナー。
幅広いベースのダイナミックスレンジを整えたり、強力にコンプレッションを加えることが可能。
サウンドの隠し味としても特殊効果としても活躍し、ベースサウンドをより魅力的なサウンドにする手助けをします。
■ベース用エフェクター
■コンプレッサー
■コントロール:VOL、SUSTAIN、ATTACKトグルスイッチ(Fast/Medium/Slow)
■トゥルーバイパス
■電源9V:006P/9V乾電池または9V AC/DCアダプター
出典:サウンドハウス
Electro-Harmonix「Bass Preacher」は低価格でありながら、ナチュラルなコンプ感から激しいコンプレッショントーンまで幅広い音作りが可能な、コスパの高い製品です。
ツマミも「VOLUME」と「SUSTAN」の2種類のみ、「ATTACK」スイッチも3種類から選ぶだけなので、コンプ初心者でも手軽に音作りが楽しめるのもおすすめポイント。
どんな音作りにしてもローの豊かさやレンジの広さは損なわれないので安心感があるエフェクターです。
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Electro-Harmonix Bass Preacher
Ampeg | OptoComp
Ampeg Opto Compアナログオプティカルコンプレッサーペダルはオプティカル回路を使用し、滑らかでヴィンテージスタイルのコンプが特徴。ベースにヘッドルームやサステインを追加します。■ベースエフェクター
■コンプレッサー
■特徴
・滑らかでヴィンテージスタイルのコンプを実現
・トゥルーバイパス
・メタルシャーシ設計
■コントロール
・Compression
・Release
・Output Level
Ampeg OptoCompは名前の通りオプティカル方式を採用したコンプレッサーエフェクターです。
ヴィンテージスタイルの滑らかなコンプ感が通すだけで得られるのがこのエフェクターのメリット。
アタックの反応がゆるやかなので、はっきり言って激しいスラップのピークを抑えることなどには向きません。
かけっぱなしで質感を整える目的などに使ってみてください。
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おわりに
以上がおすすめのベース用コンプの紹介でした!
自分にぴったりなものを選んで音作りにいかしてみてくださいね。
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