私はDTM初心者のとき、ツイッターなどにアップされているDTMerの自宅環境画像などに憧れて、いろいろなハード機材や家具を集めていた時期があります。
その時に買った機材は今でも使っているものが多いですが、買って後悔した機材が1つだけあるんです。
それがエックス型キーボードスタンド。
大きいMIDIキーボードやハードシンセを使っている人は、デスクが大きくない限りキーボードスタンドを買うことになりますよね。
キーボードスタンドはいくつかの種類がありますが、エックス型を使っている人が一番多いのではないでしょうか。
私はバンドをやっていることもあり、周囲のシンセ奏者やピアニストの多くがエックス型を使っていて、何の疑いも無くエックス型を買ってしまいました。
ですが、このエックス型キーボード、DTMにはあまりおすすめできません。
今回はその理由を説明したいと思います。
エックス型キーボードスタンドとは
そもそもエックス型キーボードスタンドというのはその名の通り、「X(エックス)の形をしたキーボードスタンド」のことです。
こういうやつです。
この形をしたキーボードスタンドの最大のメリットは 、セッティングが速いということに尽きます。
ドライバーなどの工具を必要とせず、手で簡単に開けたり閉めたりできるんです。高さ調整も楽。
その上、重量も普通のキーボードなら問題ありません。
この特徴ゆえにライブハウスやリハーサルスタジオではこのエックス型のキーボードスタンドが置いてある場所が多いですよね。
転換や、部屋の入れ替えのとき、そこまで時間をかけずにセッティングできますし、そこそこ安定感もあります。
これからDTM用のスタンドを買おうとしているバンド経験者は、見慣れている安心感からこのエックス型を選ぼうとしている人も多いのではないでしょうか。
ですが、待ってください。
もしかしたらあなたの環境によっては、DTMにエックス型キーボードスタンドはおすすめできないかもしれません。
エックス型は脚が入らない
エックス型キーボードスタンドはセッティングが速い反面、座って弾くとき脚をキーボードの下に入れられないという欠点があります。
X字の部分が邪魔で膝に当たってしまうんです。
これが地味~にストレスで、若干変な姿勢を強いられます。
長時間パソコンの前に座って作業するDTMではストレスはできるだけ減らすべきですし、変な姿勢を長時間続けると身体によくありません。
それにDTMだと基本的にキーボードスタンドはずっと出しっぱなしなので、セッティングが速いというエックス型の最大のメリットを生かせないんです。
もし、バンド活動用のキーボードスタンドと兼ねるつもりだったり、立って弾くつもりならエックス型でもいいと思います。
ですが、長時間キーボードの前に座って作業するつもりならエックス型はおすすめできません。
おすすめのDTM用キーボードスタンドは?
では、座ってDTMをする人におすすめなキーボードスタンドは何かというと、テーブル型かZ型のスタンドです。
テーブル型、Z型はどちらも若干重量が重く、折りたたんだときにかさばるというデメリットがあります。
が、DTMではスタンドを基本的にずっと出しっぱなしなのでこのデメリットはそこまで気になりません。
なにより、この2種類のキーボードスタンドは足元が広く、かなりの重量まで耐えられます。
また、テーブル型に比べてZ型は値段がすこし張りますが、立って弾く人にもおすすめできます。
個人的にテーブル型キーボードスタンドでおすすめなのが、Dicon Audio KS-060です。
これは値段が6000円程度(2018年4月現在)と結構安めですが、安定感は抜群。
しかも折りたたんだときにかさばらないような設計になっていて、もし持ち運ぶことになったとき便利です。
足元はもちろん広々しています。
Z型キーボードスタンドでおすすめなのがRoland KS-18Z。
9000円(2018年4月現在)と若干お高い感じがしますが、安定感や弾きやすさは抜群です。
さすがRolandといった感じです。
セッティングもしやすく、しかも立って弾いたときの安定感がピカイチなので、88鍵の重いキーボードを立ち弾きしたい人にもおすすめできます。
まとめ
エックス型キーボードスタンドでも弾けないこともないですが、座って長時間弾くときにはやはりテーブル型かZ型がおすすめです。
ずっと置きっぱなしの人はテーブル型、ライブでも使う予定の人はZ型というように選んでみてはどうでしょうか。
では今回はこの辺で。
それではまた。