ポップガードのおすすめは?金属(メタル)製と布製どっちがいいの?

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どうも、作曲家のサッキー(@sakky_tokyo)です!

本格的なボーカルレコーディングだけでなく、歌ってみたゲーム実況などにも使われるポップガード

ポップガードというのは下の画像のように、マイクの前に置く網のような機材のことです。

マイクと口の間に設置するだけですが、有る無しで音質がかなり変わってきますので、コンデンサーマイクを使うならぜひ手に入れたい機材です。

ですが、「ポップガード…?なにそれ?」的な人も多いんじゃないでしょうか?

そこで、この記事では以下のポイントについて解説していきます。

今回の内容
  • そもそもポップガードで何ができるの?
  • ポップガードの使い方と設置方法
  • 布製と金属製はどっちがいいの?
  • おすすめの商品

ちなみに使い方などは知ってるからおすすめ商品だけ知りたいという場合は下の目次からジャンプしてください。

それでは早速解説していきましょう!

ジャンプできる目次

ポップガードとは?何ができるの?

繰り返しになりますが、ポップガードというのはその名の通りマイクにポップノイズが入らないようにガードしてくれる機材のことです。

画像のような網状のもので、マイクの前に置いて使用します。

ポップノイズというのは日本語では吹かれノイズとも言われ、「ぼふっ」とした音が特徴です。

これだけだとイメージができないという人もいるかもしれませんので、ちょっとだけ詳しく解説していきます。

分かりやすく実際にやってみましょう。

口の前に手を当てながらちょっと強めに「ポップ」と言ってみてください。

「ポ」や「プ」の手に風が当たりませんか?

その風がそのままマイクに伝わってしまうとノイズになってしまいます。

耳に息を吹きかけられると「ブフォ」って音が鳴るのとほぼ同じですね。

こういったノイズを録音後に除去するのは非常に困難ですし、歌ったり話したりする人が避けることができないので、ポップガードを使ってあらかじめ防いでおく必要があるんです。

またコンデンサーマイクは水分や湿気に弱いので、ポップガードによってツバや呼吸の湿気から守ることもできます。

※2020年1月追記

他のWEBメディアで「ポップガードはリップノイズがカットできる」というタイトルの記事を見かけたので、追記しておきます。

リップノイズというのは唇が開く時などにする「ニチャァ」みたいな音のことです。

結論から言うとポップガードではリップノイズは除去できません。

またブレスの音(息を吸う音)や服が擦れる音、エアコンの音なども除去できませんし、100hz以下の低音もカットできません。

なぜならポップガードというのは、あの網によって「空気の衝撃を逃がしてくれる」という働きをするだけなので、基本的にはポップノイズ(マイクが吹かれたノイズ)のみが除去される仕組みだからです。

あなたがもし唇を開けたり息を吸うたびに口から強風が出る特殊体質だったり擦れるたびに風が吹く謎の服を持っていたり、もしくは扇風機ばりに強い風をエアコンからマイクに浴びせていたりするなら効果はあるかもしれませんけど、そんな人いないですよね!笑

インターネット上の記事は、専門家ではない人が使ったこともない製品を適当に調べて書いていることもあるので、情報の正確性に注意してください。

ちなみにこの記事は私、作曲家であるサッキー(@sakky_tokyo)が書いていますので、ある程度信頼できる情報だと自信を持って言えます。

「作曲家なんて口だけでいくらでも言えるじゃん」って思われるかもしれませんが、YouTubeでは顔出しかつデモ曲付きで作曲講座動画を公開しているので、興味がある方はぜひ見てみてください。

話がそれてしまいましたので、もとに戻すとポップガードで除去できるのはポップノイズ(吹かれノイズ)ということを覚えておけばOKです!

ポップガードは布製と金属製どっちがいい?

ポップガードには網の部分がストッキングのような布でできたものと、金属でできたものとがあり、音質が若干違ってきます。

布製ポップガードの特徴
  • 高音が若干まろやかになり、音量も少し落ちる
  • 値段は安め
金属製ポップガードの特徴
  • 音がクリアで伸びやかな印象
  • 値段は少し高め

※音質はそこまで大きく変化するわけではないので、神経質になりすぎなくてもいいです

布製と金属製の大きな違いは、個人的に「洗いやすさ」だと思います。

ポップガードはツバが飛ぶことが多いので、嫌な匂いというか口臭的な匂いがどうしても付いてしまいます。

そうなったときに金属製の方が洗いやすいので断然おすすめは金属です。

布製も洗えないこともないんですが、乾かすのが手間だったり、洗うと素材がへたってきたりするので、気をつけてください。

ちなみに、布製のポップガードはストッキングのような素材といいましたが、本物のストッキングとハンガーで自作することも一応できます。

ポケモンの主題歌なども担当しているシンガーソングライターの岡崎体育さんはお母さんの要らなくなったストッキングを使ってポップガードを作ってたらしいです。

お金がないときには自作してみるのもいいかもしれませんね。

※2023年9月追記

「金属製のポップガードって網の目が荒いけど、ちゃんと吹かれノイズ除去できるの?」と疑問を持つ人もいると思います。

結論から言えば、全く問題なくノイズ除去できるのでご安心ください。

プロも普通に金属製ポップガードをボーカルに使用しています。

他のサイトで「金属製のポップガードは網の目が荒いので、ポップノイズを大きく減少させられない。だから人間の声よりも高い周波数の楽器で使用されることが多い」と書いてある記事があったんですが、そんなことは全くありません。

何度も言いますが、ポップガードは吹かれノイズを除去する機材です。

風が吹く野外ライブなどでない限り、ボーカル以外に吹かれノイズが発生することはほぼありません。

「トランペットとかの管楽器は…?」と思うかもしれませんが、意外と吹かれノイズは発生しないので、ポップガードなしでレコーディングすることが多いです。

なので、レコーディングではボーカルだけにポップガードを使うのが基本です。

ポップガードの使い方・設置方法

ポップガードの使い方はとっても簡単で、マイクスタンドに挟み込んで、口とマイクの間に設置するだけです。

プロのレコーディング現場などではポップガード用にもう一本マイクスタンドを用意することがありますが、自宅でのレコーディングなどではマイクを付けているスタンドに直接付けてしまってもOK。

マイクからの距離はどのくらいがいいかというと、大体5~20cmくらいのことが多いです。

マイクと口が近づけば近づくほど「近接効果」といって低音が強調され、逆に離れていくほどスカスカとした音になります。

狙った音になるように、ヘッドホンなどで音を聴きながら最適な位置にセッティングしましょう。

ポップガードのおすすめ商品

では最後にポップガードのおすすめ商品を紹介します!

【コスパが高い布製ポップガード】キクタニ PO-5S

キクタニ PO-5Sは値段が安めのポップガードを探している人におすすめな商品です。

布製ポップガードのベストセラーで、Amazonのランキングなどでもいつも上位にあります。

値段も2000円を切っており、非常にお手頃です。

機能も十分で歌だけでなく、ゲーム実況などでもよく使われています。

【コスパが高い金属製ポップガード】キクタニ PO-8

キクタニ PO-8は金属製のポップガードのなかでもコスパに優れた商品です。

比較的安価な商品ではありますが、性能が下がっているわけではないのがこのポップガードのいいところです。

こちらも歌やゲーム実況などで定番になっています。

【本格プロ仕様ポップガード】STEDMAN PROSCREEN101

STEDMAN PROSCREEN101は高品質のポップガードが欲しい方にオススメです。

プロのレコーディングスタジオなどにもよく置いてあり、ポップガードとしての実力が高く評価されています。

金属製の網目は特殊加工されており、息を下に落とす効果があるんだとか。

これによって声はまっすぐマイクに届きますが、息だけは除去され、クリアな録音が可能になります。

【最強】JZ Microphones Pop Filter

JZ MICROPHONES Pop Filterは「最強のポップガードが欲しい」という人におすすめです。

独特なデザインで、海外の一流ミュージシャンのレコーディング風景などでもよく目にします。

値段がかなり高めですが、ノイズ除去性能はピカイチといっても過言ではないでしょう。

遠目で見ると布製っぽいですが、金属製です。

まとめ

この記事では

今回の内容
  • そもそもポップガードで何ができるの?
  • ポップガードの使い方と設置方法
  • 布製と金属製はどっちがいいの?
  • おすすめの商品

といったことを解説してきました!

繰り返しになりますが、マイクを使っている人ならポップガードを通すだけで、音質がかなりアップします。

今まで使ってこなかった人はぜひ使ってみてくださいね。

また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!

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