ギターやベースのエフェクターが増えてくると困るのが、電源が足りない問題。
1~2個ならそれぞれACアダプターを用意したり電池でも対応できますが、個数が増えてくるとコンセントが足りなくなりますし、電池を交換するのも大変です。
そんなときに重宝するのがパワーサプライという機材。
パワーサプライを使うと1つのコンセントからいくつものエフェクターに電源を供給することができます。
それだけでなく、安定した電源供給ができるので誤動作防止やノイズ対策にもぴったりです。
今回はそんなパワーサプライの中でも特にオススメ、定番のものをピックアップしてみてました。
MAXON / PD01
定番のパワーサプライといえばMAXONの「PD01」です。
仕様としては、センターマイナス9V出力が7口あり、最大300mAまで供給可能。
最大消費電流が少なめなので、手持ちのエフェクターのアンペア数を確認した上で、購入をおすすめします。
サイズは通常のエフェクターと同じくらいで、エフェクトボードのスペースを圧迫しません。
スペック的にはそこまで良いわけではないですが、価格もそこまで高くなく、初心者向けには必要十分という感じの機種です。
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VOCU / Baby Power Plantシリーズ
VOCU「Baby Power Plant」シリーズは、できるだけ小さいサイズで、出力数はなるべく多いパワーサプライを探している方におすすめです。
現在、オプションなしのオーソドックスなラインナップとして下記4種類があります。
- Type-A:9V出力のみ
- Type-B:9V、12V、18Vの出力を装備
- Type-C:電源入力が2口あり、出力が6+6で独立している
- Type-V:出力数が減るが、9V固定出力だけでなく5V~12Vの可変出力を装備
結構ややこしいので、シリーズ内の製品で比較表を作成しました。
Type-A Standard | Type-B Multi Voltage | Type-C Dual Regulate | Type-V Voltage Control | |
---|---|---|---|---|
最大消費電流 | 1A | 1A | 2A | 1A |
合計出力数 | 13 | 13 | 12 | 6 |
9V固定出力 センターマイナス | 13 | 11 | (6+6で独立電源) | 12(固定数) | 4
12V固定出力 センターマイナス | なし | (パラレル出力) | 1なし | なし |
18V固定出力 センターマイナス | なし | (30mA) | 1なし | なし |
可変出力 センターマイナス | なし | なし | なし | (5V-12V) | 2
電源入力数 ※必要なコンセントの数 | 1 | 1 | 2 | 1 |
下記を参考に選んでみましょう
- Type-A:9Vのエフェクターをたくさん使う方
- Type-B:12Vや18Vの電圧が必要なエフェクターがある人
- Type-C:ノイズ対策でアナログエフェクターとデジタルエフェクターのパワーサプライを分けたい人
- Type-V:5~12Vの電圧が必要なエフェクターがある人、もしくは電圧の違いによるサウンド変化を楽しみたいマニアックな人
通常の使用なら、Type-AかType-Cで十分な人がほとんどだと思います。
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VITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-08 MKII
VITAL AUDIO「POWER CARRIER VA-08 MKII」は、安定した電力を供給したい人にオススメなパワーサプライです。
こちらのモデルはすべての電源が独立しているので、供給の安定性は抜群。
9Vが6出力、さらに9V、12V、18Vに可変できる電源が2出力のマルチボルテージ使用になっています。
最大消費電流が2Aなので、アンペア数が大きいエフェクターを使いたい場合にもおすすめです。
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CUSTOM AUDIO JAPAN /AC/DC Station VI
コンパクトでお手頃価格のパワーサプライを探しているなら、こちらCUSTOM AUDIO JAPAN「AC/DC Station VI」をぜひチェックしてみてください。
こちらのモデルはコンパクトなサイズでありながら、センターマイナス9V出力を8口搭載。
最大消費電流が450mAしかないのはエフェクターマニアすると若干不安なポイントだと思いますが、通常の使用ならそこまで問題ならない範囲だと思います。
この機種の最大のメリットは縦はコンパクトで横は幅広いボディの形状。
縦も横もコンパクトなパワーサプライは、ケーブル挿入口が混雑してしまうので配線の工夫が必要ですよね。
それに対し、この製品は縦幅はコンパクトですが、横幅がゆったりとしたタイプなので、配線がしやすくなっています。
特にすのこタイプのエフェクトボードとの相性は抜群です。
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KIKUTANI / KP-10 Power Supply
KIKUTANI(キクタニ)「KP-10」は、とにかく低価格で色んな種類の出力があるパワーサプライが欲しい人におすすめな製品です。
かなり低価格な製品ではありますが、下記のような豊富な出力を装備しています。(全てセンターマイナス)
- 9V(100mA):7
- 9V(500mA):1
- 12V(100mA):1
- 18V(100mA):1
ただ、最大消費電流は1Aで、各チャンネルは独立していない点は注意しましょう。
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Electro-Harmonix / Power Tank
Electro-Harmonix「Power Tank」は、なんと充電式という珍しいタイプのパワーサプライ。
充電して使えるので、ライブハウスはもちろん路上ライブや、コンセントが少ない会場でのステージなど場所を問わず安定して電源を供給できます。
充電状態がLEDで確認できるなど、充電切れに対する対策もしっかりしてあるので安心して演奏に集中できるでしょう。
もちろん、充電しながら使用すれば通常のパワーサプライとしても使用可能で、停電対策にも使えます。
出力の数も必要十分なので、いろいろな場所でライブする人は要チェックです!
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One Control / Minimal Series Distro MKII Isolated
こちら「Minimal Series Distro MKII Isolated」は、高性能なエフェクターを製造していることで知られるOne Controlの製品。
コンパクトでありながら、すべての出力がアイソレートしている仕様です。
出力としては下記の10口が装備されています。(全てセンターマイナス)
- 9V(80mA):4
- 9V(250mA):1
- 9V(500mA):4
- 9V~18V可変(250~125mA):1
全出力独立型のパワーサプライは大きいサイズのものが多いんですが、こちらは「幅12cmx奥行き7cmx高さ3.5cm」というコンパクトサイズ。
393gと若干重いのがデメリットではありますが、省スペース重視の人にはおすすめです。
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おわりに
以上がパワーサプライの紹介でした!
安定した電源は音にもいい影響があるので、ぜひパワーサプライにもこだわってみてくださいね。
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