レガートなんて誰でも弾ける?Tom Quayleのギターを聴いてもそんなこと言えんのか?

レガートなんて誰でも弾ける?Tom Quayleのギターを聴いてもそんなこと言えんのか?

上手いギタリストへの褒め言葉といえばピッキングの粒が揃ってるとか、ピッキングのニュアンスがエモいとか、どんなに速いフレーズでもフルピッキングとか、どこもかしこもピッキングに関するものばかり。

何でこんなにピッキングばかりが注目されているのか考えてみたんですが、上から目線のギター上級者風の人って

実はギターで重要なのは左手(フィンガリング)じゃない、右手(ピッキング)なんだ」ドヤ

とか言いがちじゃないですか。多分それのせいだと思うんですよ。

 

今の時代のギター初心者はネットでいろいろな情報を調べると思うんですけど、実際はギターが上手いか下手かわからないような自称上級者がさまざまな場所でこんなことを書いたり動画にしたり、ツイートしてるわけです。まさに風説の流布。

そんな状況の中ではピッキングばかり注目されて、フィンガリングが注目されないのは仕方ないかもしれません。だって初心者の頃からそう刷り込まれてるんだもの。

 

たしかにピッキングは難しいですし、ギターにとっては重要な要素なのは分かってます。

でも、ピッキングばかりに目が行き過ぎて、レガートを蔑ろにしているギタリストが多すぎじゃないですか?

ろくに練習もせずに弾けた気になるなんて言語道断。レガート舐めんなよと言いたい。

 

ですが私も鬼じゃありません。

本当のレガートを知らない人にレガートを練習しろといっても無理なことは分かっています。

 

そんなわけでギタリスト達に本当のレガートとは何たるかを伝えるために筆を執らせていただいたのです。

 

今回はレガートがクソ上手いギタリスト、Tom Quayleをご紹介します。

 

ギタリスト界のレガート神、Tom Quayle

一応僕もギタリストなんですけど、練習するときに参考にするギタリストがいまして、ピッキングのニュアンスならAlex Hutchings、コードのボイシングならAllan Holdsworth、超絶プレイならGuthrie Govanといったように、様々な分野で別々のギタリストを参考にしております。

そんな僕の中でレガート神として君臨し、参考にさせて頂いているのがTom Quayle氏でございます。

 

忘れてましたがレガートが一体何だかわからない人に説明すると、簡単に言えば「音をつなげて滑らかに演奏する奏法」です。

彼はそれがものすごく滑らか。例えるならばローション垂らしたスケートリンク並のヌルヌルさ。

 

とりあえず動画を見てみてください。(レガートがどこだかわからない人は動画だと32秒や49秒あたりからレガートフレーズが炸裂しておりますので確認してみてください。)

 

どうですか?レガートやばくないですか?

初めて聴いたときは、友達のハイエンドゲーミングPCでモンハンをやらせてもらったときと同じくらいの衝撃を受けました。ヌルヌルさがすげえ。

 

こんなに滑らかにレガート弾けるんかとピッキング至上主義の自称ギター上級者達に聞いてみたい。

私には無理だ。

 

 

ネット上での評判も彼のレガート技術に言及するものが非常に多く、レガートの教則ビデオも数多く出しています。

 

昨今は様々なプレイスタイルのギタリストがいますが、ここまでレガートが特筆的に語られるギタリストっていませんよ。

普通のギタリストでもある程度弾けますが、Tom Quayleレベルまでレガートを個性に昇華させたギタリストは珍しいのではないでしょうか。

「音を滑らかに繋げる」というだけの奏法をここまで突き詰められるのはまさしく変態といっていいでしょう。

 

普通のレガートは弦を移動したときにピッキングする人も多いんですが、彼の場合はハイブリッドピッキング(ピックだけでなく中指や薬指を使ったピッキング)を駆使することで、極限まで音を滑らかに繋げています。こだわりが変態的。

 

使ってるギターのチューニングもなかなか変態的で、6弦側からEADGCF。いわゆる完全4度チューニングってやつです。

このチューニングだと単音弾きが非常に合理的に弾けるらしいですよ。コードは特殊な抑え方になっちゃうらしいですが。

 

あとあれですよね、ところどころで出てくるフレーズがブルージーでカッコイイ。

レガートとブルージーなフレーズが相互に影響しあってリスナーを飽きさせない、素晴らしい演奏になってます。


George Mariosと仲良すぎ

そんな彼ですが、何故かGeorge Mariosというギタリストとかなり仲が良い。

YouTube上にアップされているTom Quayleが誰かとコラボしている動画で、彼の登場率が凄まじく高いんです。

 

これとか

 

これとか

どうしてなんでしょうかね。

Tom Quayleの自宅っぽいところででセッションしている所を考えると、たまたま家が近かったからとかですかね。

それともギタリストとしての魂(ソウル)が共鳴しあう魂友(ソウルメイト)なのかどっちかでしょう。彼もレガートが凄まじく上手いですから。

 

Martin Millerも素晴らしいギタリストです。興味が湧いた方はぜひどちらも調べてみてください。


おわりに

いかがでしたでしょうか。

日頃あまりレガートに注目する人は多くないですが、少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。

ではまた。

 

 

P.S.

レガートって書きすぎてゲシュタルト崩壊しました。

 

 

音楽レビューカテゴリの最新記事