音楽をやっている人なら一度は「歌が上手くなりたい」と思ったことがあると思います。
確かに音楽をやっている上で、歌が上手いことはまさに正義です。
しかしそもそも、歌が上手いとはどういうことなのでしょうか?
音程が取れていても歌が上手く聴こえない人っていませんか?
逆に、音程はあまり正確ではないけど、歌が上手く聴こえる人もいますよね?
この差はなんなのでしょうか。
今回まとめてみました。
歌が上手く聴こえる絶対的3大要素
これさえ揃っていれば上手く聴こえるというのをまとめてみました。
ズバリ
- 音程
- リズム
- 声
です。
これが全て揃っていて歌下手だな〜と私が思ったことがある人はかつて誰もいません。
- きちんとした発声方法
- 表現力
- 声量
- マイクの使い方
- 高音や低音が出るか
- テクニック
- 滑舌
- 呼吸法
なども勿論必要ですが、3大要素に比べれば二の次です。
音程
これは1番ピンとくる要素ですよね。
「音痴」という言葉があるくらいですから…
この音程というのは生まれ持っているものかと思いきや、絶対的にそうということではありません。
訓練をすれば身につけることができます。
この音程という点で言えるのは、音階のある楽器を触ったことのある人は強いということです。
- 曲の中での正しい音
- 頭の中でイメージしている音
- 実際に口に出している音
- 身体の内側から耳に届く音
- 耳から聞こえてくる音
が一致していないと世に言う「音痴」になってしまうわけです。
音程をどうやって正しくとるのか?
それは耳を鍛える他ありません。
音がズレていることを認識できなければ、自分が発している音が正しいかどうかも分からないからです。
ここでオススメなのはギターよりピアノ!
ギターは楽器の構造上しかたないことなのですが、ピアノに比べると音程の正確さが劣ります。
なのでピアノの方が正しい音程感覚を身につけるのに適しています。
小さい頃からピアノを習っている人は自然とそういった音程の感覚が身についています。羨ましい。
音程の鍛え方
ピアノが弾けなければ音程は身につかないの?と、そう言うわけではありません。
今ではスマートフォンのアプリで、無料でピアノのアプリをダウンロード出来ます。
自分の歌いたい歌のメロディーラインを鍵盤で弾いてみて、それと自分の歌っている音が全く同じ音程かを比較してみましょう。
そこのズレが認識できるようになれば、あなたは晴れて音程マイスターになれます!
リズム
次にリズムです。
一見リズム隊のベースやドラムにしか必要なさそうに感じるリズム感ですがボーカルにとっても、とても大事なものなのです。
なぜか?
リズムとは曲の縦の基準になるものです。
正しいタイミングで正しい音を出すことで歌は歌として成り立ちます。
どれだけ音程が取れていても、そのタイミングが合っていなければ、曲として不正解なわけです。
逆に言えば、伴奏のタイミングとメロディーのタイミングさえ合っていれば(リズムを正しく取れていれば)、多少の音程のズレもあまり気になりません。(あくまで多少のズレですよ!)
音程ばかり気にして、リズムが疎かになっている人は結構多いので、
このリズム感が完璧な人は他の人との差別化も測れます。
なにより、楽器隊にとってリズム感のあるボーカリストとは演奏しやすいことこの上ないです。
そういった意味でも聴き手に安心感を与えることができます。
リズム感の鍛え方
リズム感の鍛え方は様々ありますが、その中でも今すぐにできるオススメの方法を今回は少し紹介したいと思います。
それは、
身体のどこかでリズムを取りながら歌う
という方法です。
四分音符のリズムで正確にです。
本家の音源を流しながらそれに合わせて
指をトントンするも良し、
足で刻むも良し、
腕を振るも良し。
一見簡単そうに聞こえますが、できない人は本当にできないです。
正確に拍を取りながら歌うのは結構難しいもの、出来ないという人はまずは足踏みしながら歌ってみましょう。
自然と身体にリズム感が刷り込まれるので、練習をすれば徐々にリズム感が鍛え上がります。
その他の方法だと、メトロノームを鳴らして身体で刻みながら早口言葉を言うのもとても効果的です。
この方法は滑舌を鍛える練習にもなります。
慣れてきたらどこかにアクセントをつけながら早口言葉を行ってみましょう。
声
私はこの声という要素が1番大事だと思っています。
発声とは違う、生まれ持っている個々の声のことです。
声が綺麗じゃなくちゃ歌は上手くなれない!という訳ではありません。
これを聴いてみて下さい。
GLIM SPANKY / 愚か者たち
世に言う「綺麗な声」ではありませんが、個性的で力強く、内側から溢れ出るものとても上手く表現出来ていて、この曲にピッタリだと思いませんか?
歌が上手いとはこういうことです。
自分の声の悪いところをどれだけ良いように聴かせられるのか、どのように活かせるか、ということになります。
ボーカリストはバンドの顔です。
映像なしで曲を聴いただけで、どのバンドの曲かをリスナーに分かってもらう必要があるのです。
ここで私が言っている声というのは「綺麗な声を出せるようにしなさい」ということでは全くなく、
「自分の声を活かせるようになりなさい」ということです。
長い目で見ると、自分の歌いたいジャンルに、自分の声的に向いているジャンルの要素をどのように上手く取り入れられるのかが勝負になってくると言っても過言ではありません。
音楽業界では、個性は強いに越したことないのです。
まとめ
以上のことを含めて歌が上手いかどうかは決まってきます。
声の個性を自分で完全に把握するのは結構時間がかかりますが、音程とリズム感に関してはやればやるだけ身につくものです。
根気強く歌が上手くなれるように頑張りましょう。