ギターやベースを練習していると、必ず難しくて弾けないフレーズに遭遇すると思います。
そんなときに、皆さんはどんな練習をしていますか?
ただ漠然と、何十回何百回と同じところを繰り返していたりする人が多いかもしれません。
もちろん、そのやり方でもそのうち弾けるようになるんですが、実はもっと効率的な方法があります。
このページでは、難しいフレーズを効率的に練習する方法について解説していきましょう!
練習の前に
さて、さっそく練習……
と行きたいところですが、まずは練習に必要なものを用意しましょう。
練習に必要なアイテムは以下の2つです。
- メトロノーム
- 録音できる機械
メトロノームは正確なテンポを刻んでくれる、練習用の機材のこと。
最近ではスマホアプリのメトロノームもありますので、メトロノームをひとつも持っていないという人は購入するかアプリをダウンロードしておきましょう。
また、なんでもいいので録音できる機材があると効率的な練習ができるようになります。
もちろんスマホのボイスレコーダー機能などでもOKです。
難しいフレーズの練習方法!
メトロノームと録音機材は準備できましたか?
それでは、いよいよ練習を始めましょう!
まずは歌う
難しいフレーズをいきなり弾こうとする前に、まずはそのフレーズを歌ってみるのがオススメです。
もちろん「何となくこんな感じかな」ではなく、リズムや音程を正確に歌うことを心がけてください。
大抵の場合、最初は全く歌えないか、歌えたとしても音程やリズムに詰まってしまう場所が多いと思います。
弾けていないフレーズは脳にインプットできていないことが多いので、まずは歌うことでリズムと音程を脳にインプットしていきましょう。
脳にインプットしたあとで両手でアウトプットするだけで練習がかなり効率的になります。
テンポ下げる
頭の中にフレーズの完成形がインプットできたところで、実際に楽器を持って練習していきます。
まずは原曲のテンポよりもかなり遅いテンポから、一音一音を確かめるように弾いていきましょう。
そして、弾けるようになったら少しずつテンポを上げていきます。
そのときに気をつけて欲しいのが、ピッキングやストロークのアップダウン(指弾きならどの指を使うか)を原曲のテンポで弾く時と同じにすること。
遅いテンポだとダウンだけで弾けてしまうのですが、それだとテンポを下げた意味がありません。
テンポを原曲より上げる
そもそも、難しいフレーズはなぜ難しいのかということを考えたことはありますか?
まず思いつくのが「指が追いつかない」という場合。
この場合はゆっくりのテンポから徐々に上げていくと弾けるようになりますよね。
それだけでなく、実は「脳が追いついていない」という場合があるんです。
指自体は弾くポテンシャルがあるんだけれど、脳が追いついていないので焦ってリズムがブレたり詰まったりしてしまうんですね。
そういう場合に効果的なのが、原曲より速いテンポで練習するという方法です。
正確に弾けなくてもいいので、原曲のテンポからBPMを5ずつ上げていき、無理やり練習していきます。
原曲よりBPMが20くらい速いところまで行ったら、原曲のテンポに戻してみてください。
そうすると、あら不思議、すごく余裕を持って弾けるようになります。
フレーズを細かく分ける
全体的に何となく弾けるようになったけれど、細かいところの詰めが甘いなと感じたときにはフレーズを細かく分解して練習します。
特に弾きにくいフレーズだけを抽出して繰り返し練習しましょう。
そのフレーズが完璧になったら、その前後のフレーズとくっつける練習をすることで、完成度がどんどん上がっていくはずです。
右手と左手を別々に練習する
ものすごい極論ですが、つまるところギターやベースの練習は
- 左手の練習
- 右手の練習
- 左右の手を組み合わせる練習
の3種類しかありません。
多くの人は③の練習ばかりしてしまいがちですが、個別に練習するのも効果があります。
難しいフレーズというのは「右手が難しい」「左手が難しい」「どちらも難しい」のどれかに当てはまると思うので、難しいところだけ集中的に練習しましょう。
録音する
皆さん何となく体感していると思いますが、楽器を弾いているときの耳は判断力が鈍ります。
ライブなどでとても気持ちよく弾けていたのに、映像を見たら下手くそだったというのはそれが原因です。
楽器が上手くなると、弾いているときと聴いているときの感覚がかなり近付いてくるのですが、初心者がその感覚を手に入れるのは非常に難しいと思います。
そこで重要になるのが、自分の演奏を録音して聴くということ。
録音して聴き、録音して聴き……とずっと繰り返しているうちに自分の演奏が他人にどう聴こえてくるか分かってくるので、擬似的に上級者と同じ感覚を手に入れられます。
このとき曲全体を録音してしまうと、演奏から聴くまでのタイムラグが長くなって感覚が鈍るので、練習の段階では短めのフレーズを録音して聴くのがオススメです。
おわりに
難しいフレーズというのは、徐々に弾けるようになるイメージがあるかもしれませんが、実はそんなこともないんですね。
毎日練習していると、ある日突然弾けるようになります。
例えば、小さいころ自転車の補助輪を外す訓練をしたと思いますが、初めはまったく乗れませんでしたよね。
ある日突然乗れるようになったと思います。これが上達です。
なので、最初は弾けなくても続けているうちに突然弾けるようになります。
適度に休憩をは挟みながら、諦めないで練習を続けていきましょう。
それではまた!