ギターコードの覚え方にはルールがある!簡単にコードを覚えるコツ

突然ですが、皆さんギターのコードは何種類あると思いますか?

C、G、F、Dなどオーソドックスなメジャーコードの他に、マイナーコードという暗い響きのコードがあったり、セブンス系と呼ばれるコードなどがありますよね。

1オクターブは12個分の半音に分けられるので、掛け算をすれば基本的なコードだけでも500種類以上あるということになります……。

これは多いか少ないかで言われたら、圧倒的に多いと思いますよね。

1日1つずつ暗記するとしたら、コードを覚えるだけで軽く2年ほどかかってしまう計算です。

もちろん、ちょっとマニアックなコードまで含めるとそれ以上あるのは言うまでもありません。

 

とはいえプロギタリストだけでなく、ギターを数年以上やっている経験者なら押さえ方の表などを見ないでもほとんどのコードを押さえられるようになります。

何故そんなに大量にあるコードをスラスラと何も見ずに弾けるのかと言うと、コードの覚え方のルールを知っているから。

今回はそんなコードのルールについて解説してみたいと思います。

 

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コードを覚える基本

まず結論から言ってしまうと、初心者は

  • Cメジャー
  • Gメジャー
  • Dメジャー
  • Fメジャー
  • Bメジャー

まずこの5種類のコードを覚えましょう。

この5種類は押さえ方を少し変えるだけ他の色々なコードに変化する非常に便利なコードです。

冒頭の500種類に比べたら100分の1なのでかなり簡単に感じますよね。笑

 

コードを覚える基礎知識

コードの規則に入る前に、「ドレミファソラシド」をアルファベットで表せるようにしておきましょう。

 

  • ド=C
  • レ=D
  • ミ=E
  • ファ=F
  • ソ=G
  • ラ=A
  • シ=B

ドがCで始まり、ラでAに戻るということだけ覚えておけば、あとはアルファベットの順番と全く同じです。

これは理解するというよりもただ暗記するだけなので、深く考える必要はありません。無心で覚えてくださいね。

 

また、コードの名前は「音名のアルファベット+コードの種類」という規則で作られているということを知っておきましょう。

音名のアルファベット部分はそのコードの中で一番低い音を表します。

コードというのは一番低い音を基準として、その上に色々な音を積み重ねていくので、まずは基準音の名前が先頭に来るというわけです。

この基準の音をルート(根音)というので覚えておいてください。

例えばこの「Cm7(Cマイナーセブンス)」という名前は、C(ド)をルートとした、マイナーセブンスのコードということを表しています。

「m7」の部分については後で説明するので、まずは大文字の部分がルートということ知っておきましょう。

 

6~5弦の音名を覚えてしまおう

「コードの名前はルートの音で決まる」ということをさきほど説明しましたね。

つまり、コードの基本形を覚えて他のコードに応用するためにはルート音を見てすぐにそれがどこか分からなくてはいけません。

Fコードは6弦、Bコードは5弦がルートなので、まずは5弦と6弦の12フレットまでの音名をすべて覚えてしまいましょう。(12フレット以降は1オクターブ上げるだけ)

 

覚え方は色々ありますが、筆者の場合はまずは開放弦の音を覚えて、その後にポジションマーク(フレットに付いている目印)上の音名を覚えました。

ポジションマークは3,5,7,9フレットにあるので、その間の音は♭や♯を付けるだけです。

 

オープンコード

さて実際にコードをいくつか覚えましょう。まずはオープンコードです。

オープンコードというのは、開放弦(押さえていない弦)の音が入ったコードのこと。

おそらくギター初心者が最初に覚えるのがこのオープンコードです。

オープンコードはたくさんあるように思えますが、暗記する必要があるのは「Cコード」「Gコード」「Dコード」のたった3種類しかありません。

この3種類は、ギターコードの中では例外的な押さえ方をする珍しいコードなので、他に応用が効きづらいという特徴があります。

つまり個別に丸暗記するしか無い厄介なコードとも言えますね。

とはいえ3種類なので1日あればすぐに覚えられるでしょう。

Cコード

まずはCコードから。(×は弾かない弦です)

Rは「ルート」、M3は「メジャー3rd」ということを表しています。

メジャー3rdについてはあとで説明するので、今はCコードを覚えてくださいね。

Gコード

Gコードも特殊なオープンコードの1種。

結構簡単に押さえられるのではないでしょうか。

Dコード

Dコードも丸暗記してしまいましょう。

バレーコード

オープンコードを覚えたら、次はバレーコードを覚えましょう。

バレーコードというのは「人差し指で複数の弦を押さえる(=バレー)」タイプのコードのこと。

初心者の方にとっては複数の弦を押さえるのが難しいようで、よくギターの登竜門のように語られます。

バレーコードの基本形は「Fメジャーコード型」と「Bメジャーコード型」の2種類のみ。

この2種類は押さえるフレットをずらすだけで他のコードにすることができるので、押さえられるようになると非常に便利なコードです。

 

6弦ルート(Fコード型)

6弦ルートというのはその名の通り6弦がルート音になっているコードのこと。

一般的にはFメジャーコードが一番有名だと思います。

メジャーコード(6弦ルート)

まずは基本形のメジャーの形から。

この押さえ方だとコード名は「Fメジャー」になります。

まずはこのFメジャーコードを暗記してしまいましょう。

これさえ覚えれば、後は押さえ方をちょっと変えるだけで他のコードにできるので非常に楽になります。

ちなみ「5」というのは音と音の距離を度数で表しています。ここではルートからみて5度の音ということです。

(度数については長くなるので割愛)

マイナーコード(6弦ルート)

こちらはFマイナーコード。

メジャーコードとマイナーコードの違いは3rdの音が半音下がるだけ。

さきほどのFメジャーコードと見比べてもらうとわかると思いますが、「M3」と書かれていた3弦の音が半音下にずれていますよね。

この音のことを「マイナー3rd」と言います。音楽のルールとして「M」はメジャー、「m」はマイナーを表すので注意です。

FマイナーはFメジャーの中指を外すだけ、と覚えましょう。

メジャーセブンス(6弦ルート)

ルートを見てもらえばわかりますが、こちらはF#メジャーセブンス。

Fメジャーセブンスだと1弦が開放弦になってしまい、ややこしいのでこちらから覚えましょう。

覚え方としては、1弦と4弦のRの音を半音下げるだけ。

セブンス(6弦ルート)

セブンスコードは5弦のルート音を1音(2フレット分)下げることで作られます。

ということはつまり、Fメジャーコードの小指を外すだけで作れてしまうわけですね。

マイナーセブンス(6弦ルート)

マイナーセブンは「マイナーコード+短7度」なので、この形。

さきほどのセブンスコードのM3を半音下げたコードとも言えますね。

5弦ルート(Bコード型)

最後に5弦ルートのコード群。

こちらはBメジャーコードを覚えてしまえば後は応用で作れるようになります。

メジャーコード(5弦ルート)

こちらがBメジャーコード。

まずはこれを暗記してみてください。

6弦の音は弾かないので注意しましょう。

マイナーコード(5弦ルート)

Bメジャーの3rdを半音下げた形。

実はFメジャーコードをそのまま弦を下(高い方)にずらしただけでも作れます。

ギターのチューニングは便利にできていますね。

メジャーセブンス(5弦ルート)

Bメジャーコードで言う、5弦オクターブ上のルートを半音下げた形。

ジャズなどでは頻出です。

セブンス(5弦ルート)

こちらはBセブンス。

Bメジャーコードの3弦にあるルート音を1音下げることで作れます。

マイナーセブンス(5弦ルート)

これはBマイナーセブンス。

Bメジャーコードの3rdをマイナーに、オクターブ上のルート音を1音下げてセブンスにすることで作れます。

まとめ

Fメジャー型とBメジャー型は、押さえ方をそのままずらしていくと他のコードに変化します。

例えばFメジャーの形をまるまる1フレット高くずらすとF♯メジャーコードになるので、とりあえずFとBを覚えるのは必須です。

少し押さえるのが難しいコードですが、ぜひしっかり練習して覚えてみてくださいね。

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