ジャズやファンクはもちろんですが、ポップスでもたまにブラス(ホーンセクション)音源って使いますよね。
ですが、情報が少なく探している人は苦労することも多いはず。
今回はそんな皆さんのために、おすすめのブラス・ホーンセクション音源をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
Session Horns Pro (Native Instruments)
SESSION HORNS PROは演奏しやすい最新のホーンです。10本のサンプル・インストゥルメントを最大6本までのセクションにアレンジすることが可能です。
総量30GBのライブラリーを利用して、ベロシティーレイヤーとアーティキュレーションで深みのある音を自由に作ることができます。そしてインテリジェントな自動アレンジ機能により、あなたのテクニックレベルに関わらず、本物のようなホーン・アレンジが可能になります。
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/cinematic/session-horns-pro/
Komplete Ultimateにも付属しているNative Instrumentsのブラス・ホーン音源。
無印版kontaktには下位バージョンの「Session Horns」(Proじゃない)が付属しています。
合奏で鳴らしたときはかな~り打ち込み臭くて引っ込んだ音がしますが、ソロは使えそうな音ですね。
元気な音を鳴らしたいときにはソロを重ねてアンサンブルを作るといいんじゃないでしょうか。
奏法や楽器の種類はけっこう充実しておりますね。
CHRIS HEIN HORNS シリーズ(BEST SERVICE)
本ライブラリには54のソロ・インストゥルメントと32のセクション・インストゥルメントが収録されており、ジャズ、ポップス、ファンクのみならずシネマティックやオーケストラ・トラックまでも対応します。またこのグレードアップにより最新エンジン「Kontakt Player 5」に最適化されたほか、インターフェースが刷新されたことによって操作性と、内部スクリプトのアップデートによって表現力が大幅に向上しています。内部スクリプトにはクリス・ハインの入念なリサーチによって開発された「フェーズ・シンクロナイズ」機構を新規搭載。この機構により、使用される全サンプルの位相が管理&同期され、非常にスムーズなベロシティ・クロスフェード(ダイナミクス・コントロール)を実現しています。
https://ec.crypton.co.jp/product/detail/36340
「CHRIS HEIN HORNS」は以下の6つのバージョンが販売されています。
- Vol.1(ソロ音源)
- Vol.2(金管・木管セクション、ソロ)
- Vol.3(ミュートセクション、ミュートソロ)
- Vol.4(追加楽器音源)
- Compact(54種類の管楽器ソロ、6つのシンセブラス)
- Pro Complete(全部入り)
おすすめはやっぱり「Pro Complete」ですが、単品で買うなら「Vol.2」か「Compact」ですね。
「Compact」はVol1~4の音源が少しずつ入っています。
機能が充実していて、キースイッチで奏法を変えるのですが、その奏法ごとに異なった細かいパラメータをいじることができます。
このおかげでかなり追い込んだ音作りも可能です。
サウンドは元気で乾いた音で、完全にポップスやジャズ向け。
ただ、ベタ置きだとかなり打ち込みっぽい音になってしまうので、そこそこの知識と、手間をかける必要があります。
STRAIGHT AHEAD JAZZ HORNS (IMPACT SOUNDWORKS)
本製品は、元々、STRAIGHT AHEAD SAMPLES が制作した製品ですが、IMPACT SOUNDWORKS とコラボしたことにより、サンプルは調整し直され、スクリプトとインターフェイスを再構成。全く新しいライブラリとして生まれ変わりました。機能面としては、ハーモニーやアンサンブルのアレンジを直感的にする「SMART VOICING」機能や、アーティキュレーションを自在にコントロールする「TACT (Total Articulation Control Technology)」機能に加え、他のIMPACT SOUNDWORKS 製品でお馴染みの「FX RACK」も搭載。より優れたソロからアンサンブルまで、リアルな演奏とアレンジ、及びインストゥルメントのカスタマイズが可能で、抜群の万能性を提供します。
https://sonicwire.com/product/A2378
IMPACT SOUNDWORKSから出ているブラス音源。
奏法や楽器の種類は充実していて、ブラス音源としての最低限はクリアしています。
音が若干古めですが、Session Hornよりは元気でリアルな音がしますね。
Kompleteを持っているけど、ブラス・ホーンセクションの音に満足できない人にはおすすめの音源です。
BIG BAD HORNS 2 (Big Fish Audio)
・ビッグバンドやホーン主体のバンドサウンドをフィーチャーした大人気ライブラリの第二弾
https://sonicwire.com/product/99959
・Harry Connick Jr、Maroon 5、Tower of Power、Count Basie Big Band、Chicago、Mark Anthony、Glen Miller Orchestra、Blood Sweat and Tears、Ohio Playersなどから影響を受けた、ジャズ、ファンク、ソウル、ラテンなどのコンストラクション・キットを15種類収録
・キット内は詳細に分かれて、パートごと、展開ごとに収録
・ドラムはマイクポジションごとに収録されたマルチも収録
・テンポレンジ 73~206BPM
・各DAWのプロジェクトファイルも収録
・収録形式:Wav, Apple Loops, REX2
Big Fish Audioが販売しているブラス音源。
こちらはループ音源のパッケージになっています。
ループ音源と言えど、同じフレーズのソロやアンサンブル、キー違いなどが豊富で、上手く編集すれば本物のようなサウンドになります。
対応BPMも十分広いです。
ループ音源なので、自由な打ち込みはできませんが、ジャズやファンク、ポップスで使われるような定番のフレーズは網羅されており、素材としては十分でしょう。
BROADWAY BIG BAND (Fable Sounds)
100GB以上という膨大な容量で、現行のブラスセクション音源の中では最もクオリティが高いと思います。
音質、奏法、楽器の種類は文句なし。
$2495とかなり高価ですが、得られるものはものすごいです。
たまにセールしているときもありますが、少なくとも10万円はすると考えておきましょう。
日本には正規代理店がないので、自分でネットから買う必要があります。
Sample Modeling シリーズ
Sample Modelingは物理モデリング方式を採用したソロ楽器音源をたくさん販売しているメーカーです。
その中でもブラス・セクションにあたるのが以下の3種類。
- The Trumpet 3
- The Trombone 3
- The Saxophone
これらをまとめた「Big Band Bundle」も発売されています。
これらはおそらくソロブラス最強の音源でしょう。
ソロが最強ということは、それを重ねたアンサンブルも最強。
アンサンブルを作るためにはミックスのテクニックが必要ですが、知識があって、手間をかけられる人はプロでも本物と聴き間違うようなブラスが打ち込めます。
打ち込みは簡単とは言えませんが、プロも愛用する音源です。
動画のようにウィンドシンセを使うと比較的簡単に打ち込めるのではないでしょうか。
裏技として、他の音源にこのシリーズのトランペット音源だけ混ぜるという手段もあります。
トランペットの音の突き抜けるような音はブラスにとって重要なので、やり方に寄ってはかなり化けますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブラス音源は最近下火になっていることもあり、「Sample Modeling」一強と言えなくもないですね。
皆さん、音源を買ってブラス音源開発を盛り上げましょう!笑
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