【コレができれば一人前】作詞のやり方・コツ 上級者編

  • 最終更新日:2019.06.05
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  • 作詞
【コレができれば一人前】作詞のやり方・コツ 上級者編

どうも、サッキーです。

今回は前回、前々回に続き作詞のやり方の上級者編です。

今までの記事を読んでいない方は下記より是非読んでみてください。

 

 

では本題に移ります。

一行目に命をかける

歌詞の一行目というのは人間の出会いで言うところの「第一印象」です。

このツカミというのは小説でも、映画でも、漫才であっても重要視されているように、歌詞も例外ではありません。

人間同士の出会いなら、「最悪な出会いから徐々に印象が良くなってきて恋に落ちる」なんてことがあるかも知れませんが、音楽はそうではありません。単純に聴くのを中止されます。

一発で聴いた人を「おっ」と思わせることができるよう、一行目は細心の注意を払って書きましょう。

 


ボーカルのキャラクターに合った表現をする

「オイラは明日、旅に出る」という歌詞の曲があったとして、男性と女性のどちらが歌ってると思いますか?

大抵の人は男性と答えるでしょう。しかも何だか恰幅の良いおじさんって感じがしますよね。

一人称が「オイラ」という女性はなかなか居ないと思います。(該当する方がいらしゃったらすいません)

 

「オイラ」に限らず、日常生活で普通に使われる「俺」や「僕」という一人称は、女性ボーカリストのキャラクターよっては合わない場合があります。

これは一人称に限ったことではありません。

言葉遣いや語尾などの細かな表現がボーカリストのキャラクターに合うように言葉を選びましょう。

 

逆に、キャラクターに合わない言葉遣いをすることで特殊な効果を得ることもできるので意識して使うのも1つの手です。

 

最後まで聴かせる「仕掛け」を作る

音楽が掃いて捨てるほどある現代では、最初から最後まで聴いてもらえるということは実はなかなか難しいことなんです。

そのため作曲をする人や楽器を演奏する人は、楽曲を最後まで聴いてもらえるように様々な「仕掛け」を作っています。

これは作詞においても例外ではありません。

最後まで飽きずに聴けるような「仕掛け」をつくりましょう。

しかもボーカルと歌詞は日本人リスナーにとってはかなり重要度が高く、他の演奏パートよりもリスナーに対して影響力があるため、上手にやればかなり効果があります。

 

最後まで聴かせる仕掛けというのはつまり、「続きが気になる工夫」ということです。

簡単に言えば民法テレビ番組のCM前なんかでよくある「真相は90秒後!」みたいな感じですね。

歌詞で「真相は90秒後!」というのは安っぽくなってしまうのでオススメできませんが、これと似た仕掛けを歌詞に散りばめることで最後まで聴いてもらえる可能性が高まります。

 

子音と母音を使いこなす

突然ですが「カンカン」と「ガンガン」どちらの方が「重たい音」という感じがしますか?

前者の方が金属的で軽めの音という感じがしますが、後者はもっと重い音の印象がありますよね?

また、「カンカン」より「コンコン」の方が柔らかい感じがすると思います。

 

このように、あらゆる言葉は「子音」と「母音」に分けられますが、

子音と母音の組み合わせ方によって聴いた人に与える印象が変わります。

 

なので軽快なメロディには軽快な音の言葉を、朗らかなメロディには朗らかな音の言葉をというように、

メロディに合った音の言葉をチョイスすることが重要です。

 

メロディのフレージングに合った言葉を選ぶ

大抵のメロディというものは切れ目があり、区切ることができます。

しかも、歌うことを想定しているメロディなら途中でブレス(呼吸)をしなければ行けないのでそこで強制的に区切られることになります。

 

この「メロディの切れ目」や「ブレス」の場所で丁度良く単語が切れるようにすることで聴いた人の耳にスムーズに入ります。

また、メロディの切れ目と同じように、メロディのアクセントと言葉のアクセントを同じ箇所にすることも効果的です。

 

しかしながらこれらを理解するには音楽的な素養が少し必要となりますので、訓練が必要不可欠です。

どこが切れ目で、アクセントはどこにつくのか分からない場合には自分で歌ってみたり、あるいは作曲家に質問してしまうのも1つの手段です。

 

対比構造を作る

日本のポップス音楽には「Aメロ」や「サビ」という区切りがありますよね。

この区切られる部分を「セクション」と呼んだりしますが、実はセクションというのは対比関係にあります。

洋楽や古い日本の大衆音楽では基本的には「Aメロ」「サビ」(正確にはヴァースとコーラス)の2部構成でしたが、この2つは前者が冷静(?)なパート、後者が盛り上がるパートといったような対比関係にありました。

現在のJ-popだとAメロの後に落ち着いた「Bメロ」を追加することで、更にサビの盛り上がりを強調させています。

また、セクション内部のメロディでも対比構造が作られていることもよくあります。16小節のAメロなら大体の場合で前後8小節が対比関係にあります。

 

これらの音楽の対比構造と同じように歌詞にも対比構造を作ることで、歌詞の説得力が増したり楽曲の統一感が出たりします。

 

「伴奏の情報量」によって「歌詞の情報量」を変化させる

伴奏の情報量について考えたことはありますか?

ギターとボーカルだけの弾き語りと、ギターやベース、ドラム等のバンド楽器に加えて、シンセやホーンセクションが沢山入った伴奏では、圧倒的に後者の方が音楽の情報量が多いです。

また、バンドの編成だけでなく、曲によっても情報量が変わりますし、曲中でも情報量は刻々と変わります。静かなBメロよりも盛り上がったサビの方が圧倒的に情報量が多いです。

なので、作詞では伴奏の情報量によって歌詞の情報量を変化させることで、より一層楽曲の魅力が引き立ちます。

ここでいう歌詞の情報量というのは、「理解の難易度」くらいに思っていただいて構いません。

 

では、伴奏の情報量が多いときは歌詞の情報量も多くすればいいのか、というとそうではありません。

むしろ逆で、伴奏の情報量が多いときには歌詞の情報量を少なくしたほういい結果が得られる場合が多いです。

 

伴奏が目立つべき場所では理解しやすい歌詞にすることで、リスナーの耳を自然と伴奏に向けることができます。

逆に弾き語りではリスナーの心に訴えかけるような情報量の多い歌詞をガンガン盛り込むことで、途中で飽きられる可能性を下げることができます。

つまるところ、歌詞の情報量+伴奏の情報量=100になるように歌詞の情報量を変化させることが重要ということです。

 

しかし、難しいことに伴奏の情報量というのは同じ曲でも聞く人によって変わります。

普段静かな曲を聴く人にとっては3ピースバンドの音楽でも情報量は多く感じるのは想像できるでしょう。

作詞者のあなたが「この音楽は複雑で情報量が多い」と思っていても、そのジャンルをよく聴く人にとってはありふれた音楽かもしれません。

 

歌詞の情報量というのは作詞者の時代感や音楽センスに委ねられます。

その楽曲にとって自分が最もふさわしいと思えるような情報量の歌詞を書く意識を持つことが大切です。

 


おわりに

いかがでしたでしょうか。

前回、前々回と作詞スキルについて記事を書いてきましたが、これらで説明したスキルを着実に身につけることでレベルアップした歌詞が書けることになるでしょう。

しかしながら、作詞というのは本来自由なものです。

記事を参考にして作詞をするのも自由ですし、全く無視して我が道を進むのも自由です。

僕としては皆さんが自由に作詞を楽しめることが一番重要です。

今回の記事で、皆さんが自由に作詞する助けになれたら幸いです。

それではまた。

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