ストリングス音源はクラシックだけでなくポップスにも使われているので、DTMをやる人ならほぼ必須と言ってもいいですよね。
そのため需要がかなり高く、音源も数多く販売されています。
ですが、数が多すぎて選ぶのが大変ですよね。
そこで、今回はおすすめのストリングス音源をご紹介いたします!
今回は
- ポップス
- シネマティック(クラシック)
- ソロ
の3種類のジャンルに分けて紹介するので、自分の欲しいジャンルの音源を探してみてください。
それではいってみましょう!
ポップス編
Session Strings (Native Instruments)
価格 | Standard:¥12,800 Pro:¥37,800 |
音質 | ★★★☆☆ |
奏法 | ★★★☆☆ |
表現の豊かさ | ★★☆☆☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Native InstrumentsのKompleteに付属していることから、かなりの人が使っているストリングス音源。
とりあえず人気なので情報は豊富です。困ったことがあっても検索すればほとんど解決可能です。
音質や表現力はまあまあ。ピッチカートは定評があります。
Standard版はキースイッチに対応していないので、奏法ごとに音源を立ち上げる必要があり、ちょっと面倒です。
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Chamber Stings (Spitfire Audio)
価格 | ¥83,235 |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★★ |
表現の豊かさ | ★★★★☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★★☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Chamber StingsはSpitfire Audioが販売している大人気ストリングス音源。
室内楽用の音源ではありますが、人数がちょうどよく、ドライな音にもできるのでポップス作編曲家にもよく使われています。
96kHzデジタル収録の音源なので、ハイレゾまで対応でき、最近の高音質な音楽制作現場にも十分対応できる音質です。
マイクは3種類を自在に混ぜ合わせることができ、音の距離感や空気感なども曲に合わせて自由自在に変えることが出来ます。
奏法もかなり充実しているので、打ち込んでいるときに困ることはほとんど無いでしょう。
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Vienna Chamber Strings 1 (Vienna Instruments)
価格 | ¥39,852 |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★☆ |
表現の豊かさ | ★★★★☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Vienna Chamber Strings 1は数々の高品質オーケストラ音源を販売しているVienna Instrumentsのストリングス音源。
室内楽用の音源ながら、音がドライでなおかつ編成が丁度いいので、ポップスに最適です。
実際に多くのプロも使用しています。
打ち込みは若干のコツが必要で、ベタ置きだとシンセみたいになってしまうこともあります。
ただ、音源自体のポテンシャルは相当高めで、丁寧に打ち込みをすればかなりリアルになりますよ。
2ndバイオリンが入っていないので、ユニゾンのときは1stバイオリンの音をピッチベンドで半音上げつつ、半音下のMIDIを打ち込めばフランジングを回避できます。
1の方はミュートを付けたコンソルディーノの音が入っていませんが、ポップスには別にいらないことも多いんじゃないでしょうか。
コンソルディーノの音が欲しい人は「Vienna Chamber Strings 2」を購入しましょう。
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LA SCORING STRINGS 2.5 (AUDIOBRO)
価格 | ¥151,200 |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★★ |
表現の豊かさ | ★★★★★ |
打ち込みのしやすさ | ★★★☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
LA SCORING STRINGS 2.5は値段的に考えても最高峰クラスのストリングス音源。
音色が最初から整っているわけではなく、「素材としての音」といった感じです。
使い手のセンスにかなり依存する音源だと思います。
ピッチや音量に多少のバラつきがありますが、このおかげで人間味が溢れる打ち込みが可能です。
人数や奏法も十分で、2ndバイオリンも収録してあります。
しかし、奏法やパートごとにトラックを分ける必要があるのでマルチ音源を普段使っていない人は面倒かも。
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シネマティック・オーケストラ編
Symphonic Strings (Spitfire Audio)
価格 | ¥92,016 |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★☆ |
表現の豊かさ | ★★★★☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★★☆ |
残響(リバーブ) | ホールリバーブが収録 |
Symphonic StringsはSpitfire Audioによるシンフォニック用ストリングス音源。
同社のChamber Stingsと同様に、この音源も96kHzデジタル収録されています。
3つのマイクポジションを混ぜ合わせることで、ドライな音からリバーブが豊かなウェットな音まで自由自在にコントロール可能。
デモ映像を見てもらえればわかりますが、鍵盤でなんとなく弾いても、かなり凄い音が出るので想像力を掻き立てられる音源でもあります。
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Cinematic Studio Stirngs(CINEMATIC STRINGS)
価格 | 約¥43,000 |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★☆ |
表現の豊かさ | ★★★★☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★★☆ |
残響(リバーブ) | ホールリバーブが収録 |
シネマティックに特化しているストリングスならCinematic Studio Stirngs(CSS)がオススメです。
新進気鋭のメーカーの音源ではありますが、かなりのクオリティの高さで現在Spitfireと人気を二分するような存在になっています。
この音源はオーストラリアの映画音楽向け大規模レコーディンスタジオで収録されたらしく、確かに音もかなり壮大。
ハリウッド映画などのトレイラーを作っているような一流のプロにも使用者が多く、音質はお墨付きといってもいいでしょう。
幻想的なアンサンブルから、急き立てるようなスタッカートまでハイクオリティにこなします。
Hollywood Strings (EASTWEST)
価格 | Gold:¥37,800 Diamond:¥232,200 |
音質 | ★★★★☆ |
奏法 | ★★★★☆ |
表現の豊かさ | ★★☆☆☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★★★ |
残響(リバーブ) | ホールリバーブが収録 |
Hollywood Stringsはオーケストラ音源で非常に有名なEASTWESTのストリングス特化音源。
ホールリバーブが収録されていますが、設定次第である程度ドライな音も出ます。
音源の種類が豊富で、オーケストラのことを良く知らない人でも、いい感じのパッチを選んでいくとすぐにリアルな音を打ち込めるんじゃないでしょうか。
ベタ打ちでもかなりリアルに鳴ってくれますが、その分細かいエディットは苦手な印象です。
音を聞いても「ああ、EASTWESTね」となるので、他の人と差をつけにくいでしょう。
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Vienna Orchestral Strings 1&2 (Vienna Instruments)
価格 | 1は¥45,252、2は¥39,852 |
音質 | ★★★★☆ |
奏法 | ★★★★★ |
表現の豊かさ | ★★★★★ |
打ち込みのしやすさ | ★★★☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Vienna Orchestral Stringsシリーズの1はバイオリンとビオラ、2はチェロとコントラバスが含まれています。
オーケストラ編成を再現するためには両方買う必要がありますね。
1と2が両方入っているバンドルを買うとお得です。
ドライな音源なのでポップスにも使いやすいと思います。
オーケストラがや劇伴が中心でたまにポップスを作る人には最適ですね。
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Vienna VIENNA ORCHESTRAL STRINGS
ソロ編
Sample Modeling シリーズ
価格 | 各¥25,000(バイオリン、ビオラ、チェロ) |
音質 | ★★★★★ |
奏法 | ★★★★★ |
表現の豊かさ | ★★★★★ |
打ち込みのしやすさ | ★☆☆☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
かなりPCへの負荷があるので、高スペックPCが必須です。
Sample Modelingからはバイオリン、ビオラ、チェロのソロ音源が発売されています。
この音源は物理モデリング方式を使っており、そのおかげで非常に豊かな表現が可能。
ただ、きちんと「聴かせられる音」を打ち込めるようになるにはかなりの手間がかかります。
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Embertoneシリーズ
価格 | 4種類約¥15,000(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス) |
音質 | ★★★★☆ |
奏法 | ★★★☆☆ |
表現の豊かさ | ★★★★★ |
打ち込みのしやすさ | ★☆☆☆☆ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Embertoneは4種類のストリングスソロ音源を出しています。4種類入ったバンドルで買うとお得。
レガートの数が豊富で、音のつながりに命をかけた音源という印象です。
奏法は必要十分といった感じ。トリルや駆け上がりフレーズは自分で打ち込む必要があります。
また、打ち込みが結構難しく、リアルに聴かせのはなかなか難しいです。
Bohemian Violin (Virharmonic)
価格 | ¥29,160 |
音質 | ★★★☆☆ |
奏法 | ★★★☆☆ |
表現の豊かさ | ★★★☆☆ |
打ち込みのしやすさ | ★★★★★ |
残響(リバーブ) | ドライ |
Bohemian ViolinはUVI Workstation上で使うバイオリン音源。
「キーボードで打ち込むと、適切なアーティキュレーションが自動で選択される」という素晴らしい機能があり、初心者でも打ち込みやすいと思います。
もちろん、手動でキースイッチを使って奏法の指定もできます。
ただ、奏法が結構少ないのがデメリットでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はオススメのストリングス音源を紹介しました。
自分に合ったものを選んでみてくださいね。
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