今回は少ないようで実は多い「和楽器音源」の特集です。
劇伴で使う人から、ポップスのワンショットに使おうと思っている人まで幅広い人におすすめできる和楽器音源を集めました。
和楽器音源が欲しい人はぜひ参考にしてみてください。
1. Quantum Leap RA (EastWest)
Quantum Leap RAは、世界中の民族楽器を一堂に集めた最高級のエスニック音源です。
アフリカ、ヨーロッパ、中近東、アジア、アメリカからオーストラリアまで、様々な地域の貴重な楽器がハリウッドクオリティで収録されています。
特有の音階や奏法をもつ民族音楽/楽器を簡単に演奏できるようにプログラミングされ、フィルム スコア、テレビ、ゲーム制作まで、様々なジャンルや用途に利用いただけるソフトウェア音源です。製品名の“RA”は古代エジプト太陽神“ラー”に由来しています。
引用:ハイ・リゾリューション
EastWestから出ている民族楽器を集めた音源。
和楽器だけでなく、ラテン系やアフリカ系の楽器も多数収録されています。
「さすがEastWest!」といった音で、打ち込みも楽なので初心者からプロまでおすすめできる音源だと思います。
とてもリアルな音なので、劇伴にも使えます。
2. ETHNIC DRUM ENSEMBLES KITS (MASTER SESSIONS)
『MASTER SESSIONS : ETHNIC DRUM ENSEMBLES KITS』は、サウンドトラックの製作にも最適なエスニック・パーカッション音源です。太鼓やボンゴ、コンゴ、フレームドラムなど12種類のパーカッションを用いて、7人のプレイヤーによって演奏されたワンショットを収録。HEAVYOCITY が送り出してきたソフト音源のノウハウをフィードバックしてKONTAKT 5 フォーマットのライブラリにまとめました。
https://sonicwire.com/product/99923
エスニック系パーカッションが多数収録された音源。
エスニック音源ということで和太鼓だけではなく、ラテン系のパーカッションなども収録されています。
リアルなパーカッションを打ち込むこともできますが、ワンショットの素材集としても使える音源だと思います。
どちらかというと劇伴におすすめな音色です。
3. KOTOシリーズ (Sonica Instruments)
https://www.minet.jp/brand/sonica/koto-13/
- ベストなレコーディングとプログラミングによる十三絃箏同様の演奏表現
- 最高8ヴェロシティレイヤー、4 Round robinによる自然なダイナミクス
- 26種類の十三絃箏の奏法を網羅、Key Switchでコントロール可能
- 5種類のフレーズバンクに箏ならではのフレーズを収録、Key Switchでコントロール可能
- プラッキングコントロール機能によるナチュラルで繊細な爪弾き音を実現
- 古典スケールモードを搭載、13本の絃を白鍵に割り当てる演奏モードにより、本物の箏同様のグリッサンド、箏フレーズが簡単に演奏可能。
- 任意のキーに移調が可能な23種類の調子(お箏の古典スケール)を選択可能。
- ユーザースケールモーを搭載、楽曲専用のオリジナルスケールを作成可能
- 24bit, 96kHzで録音された繊細な音色(製品は24bit, 44.1kHzで収録)
- マルチマイクで収録、Direct, Overhead, Room, Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングして音作りが可能
- 48種類のコンボリューション・リバーブを搭載、マイクチャンネル毎にリバーブをミキシング可能
Sonica Instrumentsから出ている十三絃箏の音源。
「和楽器音源といえばSonica Instruments」という人も多いのではないでしょうか。
非常に知名度が高く、情報が豊富。音もかなり良いです。
付属のリバーブがかなり高品質で、使いやすい。
琴がメインの曲にはぜひ使いたい音源だと思います。
13弦、17弦、20弦の音源があるのでお好みで選びましょう。
4. TSUGARU SHAMISEN Virtuoso Japanese Series (Sonica Instruments)
https://www.sonica.jp/instruments/index.php/ja/products/tsugaru-shamisen
- ベストなレコーディングとプログラミングによる十三絃箏同様の演奏表現
- 最高5ヴェロシティレイヤー、12Round robinによる自然なダイナミクス
- 20種類以上の津軽三味線の奏法を網羅、Key Switchでコントロール可能
- 5種類のフレーズバンクに津軽三味線ならではのフレーズを収録、キースイッチでコントロール可能
- 弦を指定して演奏可能なストリングモード・メカニズムで、三味線と同じ挙動による豊かな表現力とリアリティ
- 津軽三味線特有の吾妻さわりと共鳴音を再現し、本物と同じように動作
- 二上り、本調子、三下りの3種類の調弦(チューニング)を選択可能
- 全ての調弦とキートランスポーズに追従する開放弦、さわり、共鳴音
- 打ち(Down)、スクイ(Up)を連続して弾き分けるオルタネートピッキング機能
- レガートで瞬時に「はじき」音を演奏可能な「Hajiki-Legato」機能
- プラッキングコントロール機能によって得られる、リアルなアタックのニュアンス
- 弦ごとにチューニング、音量を調整可能なインストゥルメント・エディター搭載
- 24bit、96kHzで録音された生々しく力強いサウンド(製品は24bit、44.1kHzで収録)
- マルチマイクで収録、Direct、Overhead、Room、Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングして
音作りが可能
Sonica Instrumentsによる津軽三味線の音源。
生々しい音で非常にリアルな三味線を打ち込むことができます。
調弦(チューニング)や奏法も充実していて、三味線はこれ一つで十分ではないでしょうか。
5. SHO Virtuoso Japanese Series (Sonica Instruments)
https://www.minet.jp/brand/sonica/sho/
- 笙演奏家・石川高氏による演奏を丁寧にキャプチャーしました。
- 笙の全15本の竹管*の単音と11種類の和音を、個別に全奏法で収録。雅楽から現代音楽まであら ゆる音楽シーンで活用できます。
- 笙の演奏手法を分析し、インストゥルメントモデルを開発。笙特有の和音演奏(合竹)と単音演 奏(一竹)を自由に組み合わせて演奏可能
- 本物の笙と同じ配列の指使いで和音や単音程を指定して演奏可能な2種類のキーモードを用意。
- 笙の複雑な菅の配置と発音状況を把握
- 雅楽特有のピタゴラス律のほか、平均律や自由な音律を設定可能なスケールチューニングを装備、 古典音楽からコンテンポラリーまでシームレス対応。
- 音が途切れることなく、多彩なアーティキュレーションヘ変化させながら演奏可能なキートリガー コネコション機能
- 無段階かつ自然に音色変化を加えるエクスプレション・コントロール
- 演奏者の人数を3人まで増やせるEnsembleセレクターを搭載、雅楽管絃での合奏に対応可能。
- 24bit、96kHzで録音された生々しく繊細なサウンド(製品は24bit、44.1kHzで収録)
- マルチマイクで収録、Direct、Overhead、Room、Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングし て音作りが可能
雅楽の三管のひとつである「笙」を丁寧にサンプリングした音源です。
非常にリアルな音で、奏法も数多く収録。
笙というマニアックな楽器をここまで丁寧にキャプチャーした音源はこれ以上ないと思います。
6. SHAKUHACHI Virtuoso Japanese Series (Sonica Instruments)
https://www.minet.jp/?s=shakuhachi&asl_active=1
- 尺八演奏家による珠玉の演奏を丁寧にキャプチャー。あらゆる奏法を網羅し、音程ごとに細やかに収録
- 邦楽管楽器のための演奏メカニズムを新開発、繊細な音から激しい奏法までダイナミックに表現可能
- 音が途切れることなく、多彩なアーティキュレーションヘ変化させながら演奏可能なキートリガーコネコション機能
- アタリ、打ち、押しなどの細やかな指づかい奏法を表現可能なレガート&装飾音コントロール
- 吹きノイズから実音までをコントローラーで変化可能なブロウコントロール
- 無段階かつ自然に音色変化するエクスプレション・コントロール
- 尺八(1尺8寸菅)と共に、2尺3寸菅をハイブリッド化することにより、低音域と音色のバリエーションをカバー
- G2~B5の全音程ピッチを各々に調整可能なチューニング機能により、楽器本来のピッチスケールや演奏者独自の ピッチスケールを作成可能
- 5種類のフレーズバンクに尺八の特徴的なフレーズを収録
- 24bit、96kHzで録音された生々しく力強いサウンド(製品は24bit、44.1kHzで収録)
- マルチマイクで収録、Direct、Overhead、Room、Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングして音作りが可能
またまたSonica Instrumentsから「尺八」の音源です。
尺八の音だけでなく、奏者の「ブレス音」や「吹きノイズ」まで収録されていて、手間をかければ本物のように鳴らすことができます。
すごいのがレガートの滑らかさで、音の繋がりがとてつもなくリアル。
尺八にこだわる人には非常におすすめです。
7. 箏姫かぐや (Premier Sound Factory)
一般的な邦楽で用いる、お箏の典型的なほとんどの奏法をカバー。シンプルで見やすい16の奏法パネルとKeyスイッチで、アーティキュレーションを切り替えながら演奏出来ます。
Note Onで爪音、Note Offで弦を発音する、実際のお箏に近い操作性の「リアル」の他、通常のピアノのようにNote Onで発音する「通常」「スタッカート」等は、爪音に対してわずかに弦音をディレイさせる事で、実際の鳴り方に近いナチュラルなお箏を再現します。ディレイタイムはPickつまみで調節可能、ゼロにもできます。
「後押し」「押し離し」などお箏特有のチョーキング(ピッチベンド)奏法は、Note Off(鍵盤から手を離したタイミング)でベンドしますので、楽曲のテンポに合わせて自在にコントロール。
また、サーラリン、グリスなど214パターンのオーディオ・フレーズ集も合わせて収録しました。
https://premiersoundfactory.jp/
知っている人は知っている音源メーカーPremier Sound Factoryから、箏の音源です。
オーソドックスな「十三絃箏」にくわえて低音域が豊かな「十七絃箏」も収録。
奏法は十分で音質も良いです。どちらかというと「生々しい素材の音」ですね。
また、GUIがとても見やすいので、楽器未経験の人にもおすすめできるソフトの1つだと思います。
8. JAPANESE TAIKO PERCUSSION (Sonica Instruments)
https://www.minet.jp/brand/fxpansion/japanese-taiko-percussion/
- 日本の伝統打楽器である、大桶胴太鼓・長胴太鼓・附締太鼓2種類・当り鉦をパーフェクトに再現。
- 各楽器を4ダイレクト、3ステレオ・アンビエントの贅沢なマルチ・マイク仕様で収録(11チャンネル)、生々しく、迫力のサウンド。
- FXpansion BFD2.1専用にオーサリングされ、11本のマイクを自由にミキシング可能。
- 通常の打音(Hit)以外に、太鼓演奏に不可欠な奏法(アーティキュレーション)を幅広く網羅。容量だけに頼らない、「表現力」を実現。
- 右手と左手を別々に録音、各手毎に最大ヴェロシティ・レイヤー47段階(両手合計で94段階)の和太鼓サウンドを約6GB収録。
- 右手と左手は異なるキーにアサインされ、鍵盤上でリアルな演奏感を実現。
- 勇壮な和太鼓アンサンブルから民謡まで幅広く使えるナチュラルな録音。
- 和太鼓奏者のかけ声までも収録。
- MIDI Drummingによるトータル1030種(本体60パターン+追加970パターン)の膨大なGrooveライブラリー付属。*ダウンロード版のBFD2 Expansion KIT: Japanese Taiko Percussionには、970パターンの追加グルーブ集は含まれません。
Sonica Instrumentsより、BFDの和太鼓拡張音源です。
BFDの拡張音源ですので、BFDのインストールが必要です。
和太鼓音源といえばこれと言えるほど有名で、音が良い。
ポップスのワンショットから、本格的な劇伴まで使えるので、持っておいて損はありません。
9. KABUKI & NOH PERCUSSION (Sonica Instruments)
https://www.minet.jp/brand/fxpansion/kabuki-noh-percussion/
- 56種類の貴重な邦楽打楽器を収録
- 右手、左手別々に収録したオルタネートサンプリング。最大99ベロシティ・レイヤーと相まって極自然なダイナミクスと連打表現が可能(Ecoは24ベロシティ・レイヤー)
- ポ・プ・チ・タの他、細かなポルタメントも可能な表現力豊かな小鼓を収録
- 歌舞伎役者の動きに付けられるあのバタバタという「附け打ち」の音や、舞台を踏みならすドンッという「足拍子」も収録
- 演奏に欠かせない27タイプ/148種類のかけ声、20タイプ/61種の能管フレーズを収録
- 録音にはコンディションの良い上質なヴィンテージマイクロフォンとヴィンテージ・コンソールを使用、邦楽器ならではの響きを収音
- 各楽器はマルチマイクで収録。使いやすいダイレクト1~2種類、オーバーヘッド(ステレオ)、ルーム(ステレオ)にまとめてあり、簡単で効果的なミキシングが可能
- 本格的な純邦楽のリズムなど156種のMIDIグルーブ(パターン)を収録(グルーブはBFD2/3のみ対応)
- BFD2用のプリセットはもちろん、BFD Eco専用のプリセットをも付属。
Sonica Instrumentsによる、歌舞伎の和太鼓に焦点をあてたバンドル音源。
BFDの拡張音源ですので、BFDのインストールが必要です。
音はかなり良く、リアルな打ち込みが可能。
また、太鼓だけでなく歌舞伎特有の「掛け声」や、舞台を踏み鳴らす「ドンッ」という音も収録されています。
声ネタやワンショットとしても使えますし、歌舞伎を再現したい人(いるのか?)にもおすすめです。
10. Nagoya Harp (UVI)
Nagoya Harpは伝統とモダンの両方で満足できる音源として開発されました。
伝統奏法の響きを正確に再現しつつ、様々な奏法とパフォーマンススクリプトやエフェクトによって、さらなる可能性を実現します。
その新しい領域のサウンドは刺激的で、音楽ジャンルを問いません。
20,000以上のサンプルで構成されたNagoya Harpはジャンルを超え、美しい伝統的な響きとアバンギャルドの両方を極めた音源です。
https://www.uvi.net/jp/music-genres/nagoya-harp.html
大正琴をベースにした、世にも珍しい音源。
UVIは結構な頻度で珍しい音源を出しますね。笑
「伝統とアヴァンギャルドを追い求める」というコンセプトのもと、数多くの奏法が網羅されています。
大正琴の音が欲しい人だけでなく、今までにない何か新しい音が欲しい人にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
和楽器音源の購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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