今回は、間違った声の出し方について!
この間違った声の出し方とは舌根と声帯の使い方にあります。
恐らく長い間独学で歌ってきた方や、接客業で働いて居る人に多い間違った声の出し方です。
地声と裏声の切り替えの時に、いつものお決まりパターンの予期せぬ音が出ていませんか?
地声と裏声の切り替えが上手くいかないな〜と思っている方のほとんどの原因はこの舌根にあります。
間違った声の出し方とは?
まず、本当に正しい声の出し方が出来ているのか皆さんも試してみましょう。
- 「あー」と言ってください。
- 喉仏をグッと手で下に下げて「あー」と言ってください。
(1)と(2)、どちらの方が声が出しやすいですか?
(2)だった方、残念、問題ありの可能性大です。
声が出しやすいということは、楽に声を出せるということです。
つまり普段は声帯を十分に使えていないということになります。
間違った声の出し方のデメリット
この方達は普段喋る時も歌う時も喉仏を上げて声を出しているということです。
「いらっしゃいませ〜」などの接客用の声をこの喉仏を上に上げて出している人がほとんどです。
その為冒頭でも言った通り、接客業の方に多い傾向とみられます。
この喉仏を上に上げて普段話している人は声の切り替えが上手くいきません。
喉仏が上がり、舌根が硬くなっていると、ちゃんと喉仏を下げている時に比べて、声帯の空間が狭くなります。
その狭い空間の中で高音の裏声も、低音の地声も行き来しようとしたってそれは無理がありますよね。
今までそれだけ狭い空間だけで歌おうとしてたということです。
舌根を下げると響きが出て、聴き取りやすい声になります。
逆に言えば、こもったような声や滑舌の悪さの原因もこの舌根の硬さによるものがほとんどなのです。
改善方法
この癖はそうそう抜けません。
が、間違った声の出し方は声帯や舌根が硬いか柔らかいかの違いです。
今回はその舌根を柔らかくするトレーニングと、喉仏を下げたまま歌えるようにするトレーニングを紹介します。
舌根を下げるトレーニング
舌根を下げるトレーニングはボーカリストだけでなくアナウンサーや声優などもやっているそうなので、その効果は折紙付き。
そのトレーニングは以下のとおりです。
- 舌を思いっきり出す(10秒キープ)
- 舌の先で左右の奥歯を交互に触る
- 舌の先で上顎を力強く触る
それぞれ20〜30回ずつ毎日してみましょう。
これで舌根の柔らかさはできるはずです!
続いて、喉仏を上に上げて歌わないようにするためのトレーニングです。
喉仏を下げたまま歌えるようにするトレーニング
1.喉仏をグッと手で下に下げて、オペラ歌手のような高音をだす。
どんどん音を上げていきましょう。
2.裏声の練習を舌根を下げて練習する。
まずは手で喉仏を押さえて感覚を身体に叩き込みましょう。
たまに手を離してみて下さい。
響きが全然違うのが分かります。
また1の時も2の時も顎が動かないように注意しましょう。
あくまで声帯の運動なので、顎に助けてもらってはいけません。
この時に顎を動かす癖がついてしまうと、結果的に間違った歌い方になってしまいます。
まとめ
いかがでしょうか?
生まれながらの発声を変えることはやはり難しいです。
20歳の人なら間違った声の出し方を20年も続けて行きていることになります。
培ってきたものは相当な努力をしないと無かったことにできません。
頑張って練習していきましょう!