ある程度ドラムに慣れてくるとマイスネアが欲しくなってきますよね。
スネアドラムはドラムサウンド全体の印象を左右するということもあり、重要な機材です。
とはいえ、初めてスネアを買うとなると選び方が分からなくて困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は初めてスネアを買おうとしている人に向けて、スネアの選び方とスネアドラムのおすすめ機種をいくつか解説したいと思います。
まずは選び方から解説するので、「すぐにおすすめ機種が知りたい!」という方は下の目次からジャンプしてみてください。
スネアドラムの選び方
好きなドラマーが使っているモデルで選ぶ
スネアドラムを選ぶときに一番おすすめなのが、好きなドラマーが使っているモデルを選ぶという方法です。
憧れのドラマーと同じものを手に入れられるだけでテンションが上がりますし、練習のモチベーションもアップするのでいいことだらけ。
それに、既にどんな音がするのか分かっているので、自分の求めている音を出しやすいんです。
スネアドラムの中にはシグネイチャーモデルと呼ばれるものがありますが、これはメーカーとドラマーがコラボして作られた機種のこと。
一般的に、シグネイチャー契約をしているドラマーは自分のシグネイチャーモデルを使っている場合がほとんどです。
なので、まずは憧れのドラマーのシグネイチャーモデルが売っていないかを調べてみましょう。
シェルの素材で選ぶ
シェルというのはスネアドラムの胴部分のことです。
シェルの素材には大きく分けて金属製のメタルシェル、木製のウッドシェルの2種類があり、それぞれ音の傾向が微妙に違っています。
- メタルシェル:パワーを出しやすく、やや硬めの音。ロックやメタル、ポップスなどによく使われる。
- ウッドシェル:柔らかく温かい音。ジャズやソウル、ファンク、ポップスなどによく使われる。
どちらがいいか、というのは好みによりますが、まだどれにするか決まっていないのならメタルシェルがおすすめします。
なぜかといいますと、メタルシェルの方が管理が楽なんです。
ウッドシェルの場合、湿度などの環境によって木が歪んでしまったり、場合によっては接着が剥がれてしまうこともあります。
日本は季節によって湿度や気温が変わってしまうので、ウッドシェルを扱うにはメンテナンスの知識が必要不可欠です。
一方でメタルシェルの場合は、環境の変化に強く、機材トラブルの可能性が低くなります。
適当に扱って凹ませたり、汗で金属部分が腐食してしまうことだけを気をつければOKなので、初心者にも扱いやすいのはメタルシェルと言えるでしょう。
サイズで選ぶ
タムがサイズによって音の高さが変わるように、スネアも大きさによって音が変わってくるのはイメージができるのではないでしょうか。
スネアドラムは「口径×胴の深さ」で大きさが決まり、それぞれインチで表記されます。
インチは「”」と表記されることもあるので注意しましょう。
スネアドラムで一番スタンダードなのが14インチの口径。
14インチ以下のものもあり、小さくなるほど音が高くなってアタックが強くなってきます。
一般的なスネアドラムなら5インチ~6.5インチに収まることがほとんど。
5インチ台を「浅胴」、6インチ台を「深胴」と呼ぶことがあります。
浅いと倍音が少なくなってキレの良いサウンドに、深いと倍音が増えて太いサウンドになっていくので好みによって選びましょう。
試打するときの注意点
楽器屋さんなどでスネアドラムを購入する際に、多くの人は試打(試奏)をしてから購入するかどうかを決めると思います。
このときの注意点として覚えておいてほしいのが、試打のときに感じた音の印象はあまり参考にならないということです。
多くのお店の試奏室・試奏ブースはかなり狭いので、壁からの反射音が増え、しょぼい音でもいい感じに聞こえてしまいますし、逆に豊かな音がするスネアドラムでもうるさすぎると感じてしまったりします。
試奏室の音とライブハウスやリハーサルスタジオの音は全く違うと思っておきましょう。
筆者も、試打室ではいい感じに聞こえたけれど、スタジオに持っていったらしょぼくて抜けが悪い音だったというのを、実際に何回か経験しました。
じゃあ失敗しないためにはどうすればいいのかというと、実際にライブハウスやスタジオで音を聞いたことがあったり、レコーディング済みの音などを既に知っている状態で試打するのがオススメです。
音は事前に知っておいたうえで、タッチやサイズ感などが自分に合うかを確認する意味で試打するのが一番失敗しにくいと思います。
おすすめのスネアドラム5選
Ludwig(ラディック) LM-400
まず、1番オススメしたいスネアドラムがこちら!
世界的なスタンダードスネアドラムで、名器として広く知れ渡っているモデルです。
幅広いジャンルで使えますし、メタルシェルで扱いやすく、チューニングもしやすいといった理由から初心者からプロまで、数多くのドラマーが愛用しています。
最初の1台はとりあえずこれを買っておけ!と叫びたいくらいに優秀なスネアドラムです。
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Pearl(パール) US1450
レッチリのチャド・スミスは以前、パールからシグネイチャーモデルを出していて、そのスネアが絶賛され全世界的にヒットしました。
現在、チャド・スミスはDWに移籍したので、シグネイチャーモデルが生産終了となってしまいましたが、その後継機種として発売されたのがこのUS1450です。
以前のチャド・スミスのモデルとほとんど同じスペックなので音自体もほぼ同じ。
この価格からは想像も出来ないような音の良さで、プロアマ問わず人気があります。
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TAMA(タマ) NSS1455
プロドラマー、そうる透さんがプロデュースしたスネアドラム。
日本ではパールのチャド・スミスモデルに対抗する人気がある、定番モデルです。
音のまとまりが良く、どんなジャンルにも合うので色々なジャンルを演奏する人にもおすすめできます。
チューニングもしやすいので初めてマイスネアを買う初心者にもイチオシです。
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YAMAHA(ヤマハ)LHS1455
YAMAHAが出しているLive Customというドラムセットで採用されているものになります。(もちろんスネア単体の購入も可能)
オーク材という硬めの木材を使ったウッドシェルのスネアドラムです。
要求の厳しいライブ現場に最適化されていることもあり、機材トラブルが少なく、ウッドシェルの中では初心者でも管理がしやすいと思います。
ローピッチ~ミディアムピッチにチューニングすればウッドシェル独特の温かみのある音が鳴りますし、オーク材は硬めということもありハイピッチにチューニングしたときには程よく抜ける音が鳴ります。
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Gretsch(グレッチ) G4160HB
グレッチの往年の名器として名高いG4160の復刻モデル。
ヴィンテージ的なサウンドが好きな方にはイチオシです。
ハンマード仕上げと呼ばれるデコボコしたシェルが使われた、特徴的なルックスが目を引きます。
ハンマードと呼ばれることからもわかりますが、ブラス素材のシェルを叩いてデコボコにしてあるのですが、それによって内部で音が拡散し、より豊かな響きになると言われています。
オールドロックやヴィンテージ的なサウンドはもちろん、チューニングによっては現代的なロックやポップスにもよくマッチするサウンドを作り出すことが可能です。
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おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した選び方を参考に、自分にぴったりなマイスネアを見つけてみてくださいね!
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