毎度おなじみ「〇〇っぽい曲の作り方」講座、今回は米津玄師さんの「パプリカ」をテーマにしてみました。
もともとはFoorinという子供たちのユニットが歌うために作られた曲ですが、今回扱うのは米津玄師のセルフカバーバージョンです。
こっちのほうが僕の好みなので!笑
それではさっそくやっていきましょう。
今回の動画
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文章で学びたい人でも動画の冒頭に筆者が実際に作ったデモソングがあるので、それを聴いてから読み進めてみるのがオススメです。
○○っぽい曲の作り方を知るために
まず、「○○っぽい曲の作り方」を知るためには、音楽の3要素について分析するのが重要になってきます。
音楽の3要素は結論から言えば以下の3つ。
- メロディ
- コード
- リズム
クラシックの時代は、ありとあらゆる音楽はこの3つの要素で成り立っていると考えられていました。
それに1つ「音色」という項目をプラスすると現代的な音楽がよりわかりやすくなります。
つまりこの4つを分析することで、さまざまなスタイルの曲を作れるようになるということです。
ということで、今回は「パプリカ」で音楽の34素について分析してみましょう。
パプリカの音楽の4要素
さきほどの音楽の4要素をそれぞれ「パプリカ」に当てはめて解説してみましょう。
メロディ
パプリカのメロディを分析していて特徴的だったのが「童謡っぽい」ということです。
これはおそらく、もともとはFoorinという子供たちのユニットが歌うために作った曲だったという経緯があるからではないでしょうか。
それに「NHKみんなのうた」で放映されるということもあり、子供たちでも聴きやすく歌いやすいメロディに仕上ているんじゃないかと。
とはいえ、米津玄師さんが歌うと「大人の歌謡曲」って感じになるので凄いですよね。
ハーモニー
コード進行は明らかにJ-POPスタイル。
Aメロ、Bメロ、サビでパターンが変わっています。
サウンド的には洋楽よりなので、聴き始めたときはコード進行も洋楽スタイル(=1つのパターン最初から最後まで使う)なのかなと思いきや、J-POPの王道でしたね。
サビで転調しているのも特徴的です。
リズム
分析してみましたが、リズムはこの曲のキーになる要素ですね。
まずAメロ部分でレゲトンのようなスネアのパターンを使っているのが印象的。
おそらく夏にリリースされる曲なので、それを意識してのことでしょう。
BメロからのスネアはおそらくZeddを意識していると思います。(米津玄師さんはZeddが好きっぽい。多分)
サビでは、細かいパーカッション類がたくさん入ってきてサビ感を強調しているのも特徴です。
とにかく原曲を聴き込んでみるとパーカッションの細かさがわかりますよ。
音色
音色もかなり特徴的。
Lofi HipHop的なサウンドがイントロで使われていたり、サビの前くらいからフルートが入ってきてTropical Houseっぽくなっていたりと洋楽寄りなサウンドをチョイスしています。
派手な感じではなく、メロウなサウンドをチョイスしているのも印象的ですね。
とにかくパーカッションの音の質感にこだわっている感じなので、Spliceなどのサンプル素材販売サービスでいい感じの素材を集めておきましょう。
おわりに
それぞれの要素を組み込んだ曲を作ると「パプリカ」っぽい曲が出来上がります!
動画では実際にどういう風に作っているかも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
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