作曲家になるには特別な資格は必要ありません。
なので、実力はさておき「私は作曲家です」と名乗った時点で作曲家になれます。一応は。
でも、ちゃんと稼げるようになるにはそれだけでは不十分です。
今回は、稼げるプロの作曲家になる方法を6パターン紹介します。
1.事務所に応募
一番オーソドックスなのが、作家事務所に応募するという方法。
作家事務所というのは、作詞家・作曲家・編曲家などの音楽に関する作家をマネジメントするための事務所で、多くの作曲家は事務所に属してそこから貰った仕事でお金を稼いでいます。
作家事務所は応募してくる作曲家を採用する形が一般的です。
作家事務所のホームページなどで、採用情報に関するページがあると思うので、そこから応募しましょう。
応募にはデモ音源と履歴書が必要なことがほとんど。
なので、DTMなどで作った音源と、自分の音楽に関する履歴書を用意しておきましょう。履歴書はPC作成がOKなことが多いです。
また、事務所によってはシンセメロ不可のところもあったり、応募のときに使用機材などのリストが必要なところもありますので、注意してください。
まれに、募集しているかわからない事務所もありますが、そのときには問い合わせみましょう。
大々的にホームページで募集していなくても、問い合わせれば高確率で話を聞いてくれます。
気を付けてほしいのが、悪徳事務所にひっからないこと。
作家事務所によっては作曲家を食い物にお金を稼ごうとしているところがあります。
以下の記事で悪徳作家事務所の特徴をまとめてありますので、作家事務所への応募を考えている人は一度読んでおくことをおすすめします。
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2.フリーランスとして自分を売り込む
最近多いのが、最初からフリーランスとして自分を売り込んでプロになるパターン。
昔は作家事務所である程度実績を作ってからフリーランスになるのが一般的でしたが、今はネットを使って営業ができるので、フリーランスになりやすくなりました。
最初からフリーランスでプロになろうとする人はとりあえずSNSやブログ、ホームページを作っておきましょう。
これらのサービスは自分で個別に営業する時間を大きく減らしてくれますし、企業だけでなくアマチュアアーティストなどからの依頼の窓口にもなります。
ココナラなどで依頼を受け付けたり、オーディオストックなどのストック収入で基盤を作るのもいいと思います。
また、フリーランスの作曲家はインディーズアーティストや、CM劇伴、ゲームBGMなどの依頼がほとんどです。
メジャーアーティストの仕事は相当実績を積まないと来ません。
それに、歌モノと劇伴だと求められる能力が若干異なるので、フリーランスになる人は劇版のスキルを磨いておきましょう。
歌モノに限定すると仕事が減ってしまいます。
メジャーの歌モノ曲を作りたい人は作家事務所に入ってからフリーランスになるルートがおすすめです。
3.サウンドクリエイターとして企業に入社
ゲーム音楽の作曲家はサウンドクリエイターとして企業に就職するパターンもあります。
基本的にはサラリーマンと同じで企業に入社すると基本給があるので、他の作曲家に比べて安定した収入を得ることができます。
また、サウンドクリエイターは曲を作るだけでなく、ゲーム内の効果音や、プログラミングなどの仕事もあります。
なので、音楽関係の学校だけでなく、情報系の学校を卒業した人も多くいます。
今は、携帯ゲームなどがたくさんあるので、サウンドクリエイターの需要が増えています。
音楽に関する仕事の仕方も学べるので、ゲーム音楽に興味がない人もとりあえず視野に入れておきましょう。
4.コンテストやコンクールで入賞
最近では減りましたが、作曲コンテストなどで入賞し、そこから注目されてプロになる方法もあります。
クラシック作曲家になるにはこの方法が一般的です。
ポップス向けのコンクールも結構あります。
有名なのがSonyの全曲作曲コンクールでしょう。
不定期に開催されているものも多いです。
ですが、入賞したとしても確実に食べていけるとは限りません。
コンクールやコンテストには一応応募しておきながら、そこまで期待せず、自分で稼ぐ方法を模索しておきましょう。
5.誰かに弟子入り
昔ながらの方法としてプロに弟子入りというパターンもあります。
アシスタントとして仕事を手伝ったり、打ち合わせの送迎をしたり、作った曲を聴いてもらって評価してもらったりしながらプロとしての能力を磨いていきます。
とはいえ、最近では弟子をとらない作曲家も増えました。
クラシックはまだ弟子入り制度が残っていますが、ポップスの作曲家で弟子をとっている人はほとんどいません。
いるとしたら自分の音楽教室の生徒扱いにしている人がほとんどだと思います。
誰かの弟子になるとしても、手取り足取り教えてもらえるわけではないので、自分で勉強してある程度のことができるようにしておきましょう。
6.アーティスト→作曲家に転身
意外に多いのが、メジャーデビューしたアーティストが表舞台から退いて、作曲家に転身するというパターン。
バンドやアーティストは音楽能力だけでなく、ルックスやキャラクターの個性なども求められるので、音楽能力が高くても必ず売れるわけではありません。
そのような中で、メジャーデビューして成功しなかったけれど、音楽能力の高さが業界内で認められている人には作曲の仕事が回ってくることがあります。
また、自分は自分でアーティストとして活動をしながら、他のアーティストに職業作曲家として楽曲提供している人もいます。
有名なところだと椎名林檎さんや中田ヤスタカさん、tofubeatsさんなどがそのパターンです。
アーティストから作曲家に転身するパターンはなかなか年月がかかりますが、知名度がほかの作曲家よりも高くなりやすいというメリットもあります。
裏方の作曲家だけでなく、自分も表舞台に立ちたい人にはおすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
作曲家になる方法はいくつかありますが、結局は自分がどうなりたいかを考えて、それを逆算して計画を立てていくべきだと思います。
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