「曲作り」というのはバンド活動で根幹をなす部分でありながらも非常に時間がかかり、バンドマンの頭痛の種になりがちな作業だと思います。
今回はそんな皆さんが少しでも効率的に曲作りをすることができるような方法をご紹介したいと思います。
バンドでありがちな作曲方法の罠
バンドによって作曲方法というのは様々で、作曲者がメロディを作り込んでスタジオでアレンジを作り込むスタイルや、ギタリストがリフを作ってきてそこから発展させるスタイルなど、バンドによって千差万別です。
しかしながら「効率」という観点に立つとオススメできない作曲方法が1つあります。
それは「何も考えなしでとりあえずセッションして作る」という方法です。
この方法は、一見手軽で非常に効率が良い作曲方法のように思えますが、「邦楽ロック」に代表されるような、現状の日本で主流となっている音楽にはあまり適していません。
というのも現在主流の「邦楽ロック」というものは、綿密に作り込まれたアレンジだったり、聞いていて癖になるような考え込まれたメロディがある種必須の要素となっています。
それに対して先程の「セッション作曲法」は即興的要素が多い曲になりがちなので、そこから綿密にアレンジやメロディを作り直していくととかえって非効率的になってしまうのです。
事前にデモを作る方法が一番効率的
では効率のいい作曲方法とは何なのかというと、「作曲者がある程度デモを作り込んでそれをメンバーに渡す」という方法です。
いわば、作曲者のデモをたたき台として、そこからメンバーが弾きやすいようにアレンジしたり、意見を出し合ってメロディを作り込んだりして行くという方法が私としては一番効率が良い作曲方だと思っています。
そうすることによって、予めある程度の方向性をメンバーに示すことができますし、事前にたたき台があるので、すぐに「作り込む工程」に移行することができます。
しかも原案として出来の悪いデモはそもそもメンバーに渡さなくても良いので貴重なスタジオでの時間を節約できることもメリットに挙げられるでしょう。
デモの作り方
とはいっても「デモを作るといっても作り方がわかんねーよ!」というバンドマンの方もいるかと思うので簡単に説明したいと思います。
デモを作るといっても様々な方法があります。
例えばiPhoneに弾き語りの音源を録音したり、MTRでドラムマシーンの上にボーカルとギターを重ね録りする方法もあります。
ですが、一番オススメなのは「DTMをでデモを作る」という方法です。
これはどうしてかといいますと、最初は難しく感じるかもしれませんが、DTMは慣れたら一番早くクオリティの高い音源を作ることができますし、技術が付けばそのまま販売できるような音源も作ることが出来るため、非常にコスパの高い手段と言えるからです。
また、昔は高かったDTM機材も今は非常に安くなっており、既にPCを持っているのならば、10万円あればプロクオリティの音を手に入れられます。
関連記事:音楽で食っていきたいならDTM技術は身に着けておけ。これは絶対だ。
とはいってもやはり、資金的な問題や技術的な問題もあるかと思うので自分に適した手段を試行錯誤して探していくと良いと思います。
さて、実際のデモの作り方を説明しますと、とりあえずメロディ+コード楽器(ピアノやギター等)は入れた方がいいでしょう。コード楽器ではなくベースでも良いですが曲の雰囲気を伝えるためにはコード感が分かる方が良いかと思います。
そしてアレンジも口頭で説明するよりも音を聴かせるのが一番手っ取り早いのでやはりある程度作り込んだ方が後々の楽です。
しかしながら、あとで変更するかもしれない所を作り込みすぎるとかえって時間のロスになりますので、「絶対にこうしてほしい」という場所から作り込んでいく方法がおすすめです。
例えば、リズムのキメやサビのメロディ、リフなどの曲の根幹・核をなす部分です。
残りの変更する可能性が高い部分はドラムパターンはループ集からコピペしたり、ベースはルート弾きで充分です。
そしてそれをメンバーに配り、スタジオ等で作り込んでいきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
バンドマンにとっては曲作りというのは活動の中でもかなり重要な部分ではありますが、その反面時間が非常にかかる部分でもあります。
少しでもスムーズに活動をすすめるためにもこの記事が参考になりましたら幸いです。
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