DTMにおすすめのミキサー10選!選び方も解説

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複数の入力信号を一箇所にまとめて出力したり、音のバランスを調整するのに使われてきたミキサー

最近の音楽制作はDAWを使ったDTMで行われており、DAWの内部に仮想のミキサーを立ち上げて作業するようになりました。

しかし、実際に手を使ってフィジカル(物理的)に操作ができるミキサーもまだまだ人気があり、プロアマを問わずDAWと組み合わせて実機のミキサーを使っている人がたくさんいます。

この記事をお読みのあなたも、ハードウェアのミキサーを使ってDTMをしてみたいと考えているのではないでしょうか?

今回はそんなミキサーの選び方から、DTMにオススメなモデルまで解説していきたいと思います。

まずは選び方から解説していくので、すぐにおすすめなミキサーが知りたい方は下の目次からジャンプしてみてください。

それでは早速やっていきましょう!

ジャンプできる目次

【DTM初心者向け】あなたが本当に必要なのは「ミキサー」ですか?

DTMを初めたばかりの方や、これから始めようとしている初心者の方は、ミキサーについてよくわからないまま買おうとしている場合が結構多かったりします。

特にミキサー=パソコンにマイクや楽器の音を取り込むための機材と思っている方は要注意です。

なので、まずはDTMにおけるミキサーの必要性について解説してみましょう。

(ある程度機材の知識をお持ちの方は分かりきっていることだと思いますので、読み飛ばしてもらって結構です)

結論から言うと、そもそもDTMにおいてミキサーは「なくてはならない機材」というわけではありません。

「あれば便利」くらいの感じだと思います。

ミキサーがあると便利な場合
  • パソコンに負荷をかけず手元で音量操作をしたりエフェクトをかけたい場合
  • 複数のスピーカーやヘッドホンなどのモニター環境を瞬時に切り替えたい場合
  • パソコンやCDプレイヤー、テレビなどの音を一つのモニター環境から聴きたい場合
  • たくさんの外部音源を常時最適なセッティングで繋ぎっぱなしにしたい場合
  • ミキサーを通した音や内蔵エフェクトが気に入っている場合

上記に当てはまる人はミキサーを導入してみる価値が多いにあると思います。

とはいえ、DTM初心者の方の場合、上記に当てはまる人は実際そんなに多くないのではないでしょうか。

「パソコンに楽器やマイクの音を取り込むためにミキサーを買おう」と考えている方がよくいますが、基本的にその場合はミキサーは必要ありません。

何故ならその場合はオーディオインターフェイスがあれば十分だからです。

「オーディオインターフェイス」と「ミキサー」の違い

オーディオインターフェイスというのは「パソコンにマイクや楽器からの信号を取り込んだり、逆にパソコンからの信号をヘッドホンやスピーカーに出力する」という機材。

見た目は下の画像のような感じです。

一方でミキサーは「色んな音を内部に取り込み、調整し、それを出力する」という機材。

見た目は下の画像のようにオーディオインターフェイスに比べるとボタンやフェーダー類が豊富で、EQやコンプなどのエフェクトが搭載されているものも多いです。

とはいえDTMをやっている多くの人は、DAWの中で音量調節をしたりエフェクトをかけたりしますので、基本的にはオーディオインターフェイスがあればミキサーがなくても困ることはそんなにないと思います。

しかしながら、オーディオインターフェイスの存在をしらないまま、ミキサーを買おうとしてしまうDTM初心者の方が実際は多いです。

先程も書きましたが、そもそも「ミキサー=パソコンに音を取り込むための機材」と思っている人が結構いらっしゃるのではないでしょうか。

確かにパソコンに接続して音を取り込めるミキサーもありますが、そういった場合の「ミキサー」というのは、「オーディオインターフェイス機能付きミキサー」のことを指します。

例えばYAMAHAのAGシリーズなどは、オーディオインターフェイス機能付きミキサーとして大人気の商品になりました。

この機材はUSBケーブルでパソコンやスマホ、タブレットに音を入力でき、しかもエフェクトもかけられるので生配信をしている方やゲーム実況者などにも人気があります。

じゃあ「オーディオインターフェイス単体」と「オーディオインターフェイス機能付きミキサー」どっちがいいの?

基本的に音をパソコンに入出力するだけの「オーディオインターフェイス単体製品」よりも、たくさんノブやスイッチが付いていてエフェクトも内蔵されている「オーディオインターフェイス機能付きミキサー」の方が機能が豊富なのは事実です。

「それならオーディオインターフェイス機能付きのミキサーが一番コスパが良いんじゃないの?」と思うかもしれませんね。

しかし、簡単にそうとも言い切れないのが困ったところ。

何故なら、同価格帯の「オーディオインターフェイス単体製品」と「オーディオインターフェイス機能付きミキサー」なら、大体の場合オーディオインターフェイス単体の方が音質がいい場合が多いからです。

文房具で例えてみましょう。

  • 1000円で100本入りの色鉛筆
  • 1000円で10本入り色鉛筆

上記の場合なら、おそらく②の方が「なめらかな書き心地」や「発色」といった色鉛筆としてのクオリティは高いですよね。

それと同じように、

  • 1万円のオーディオインターフェイス機能付きミキサー
  • 1万円のオーディオインターフェイス単体製品

上記の場合なら、音質だけを比べると②の方が良いというのは何となく想像できると思います。

専門的な話をすると、後者の方が内蔵エフェクト機能などが少なく済む分、高品質な「ADC/DAC」(音をアナログやデジタルの信号に変換する回路)を搭載していることが多いということです。

とはいえ、もちろん「ミキサー」や「オーディオインターフェイス機能付きミキサー」があると便利な場面というのも間違いなく存在します。

じゃあミキサーが必要なのはどんな場合?

それがこの項の冒頭で書いたような場合です。

ミキサーがあると便利な場合
  • パソコンに負荷をかけず手元で音量操作をしたりエフェクトをかけたい場合
  • 複数のスピーカーやヘッドホンなどのモニター環境を瞬時に切り替えたい場合
  • パソコンやCDプレイヤー、テレビなどの音を一つのモニター環境から聴きたい場合
  • たくさんの外部音源を常時最適なセッティングで繋ぎっぱなしにしたい場合
  • ミキサーを通した音や内蔵エフェクトが気に入っている場合

筆者はモニター環境の切り替えのためにミキサーを使っていますが、実際導入してかなり便利になりました。

ミキサーの使い方は上記以外にもたくさんあると思いますので、「自分にはミキサーが必要だ」と思うのなら導入してみる価値はあります。

もちろん、最終的には個人の判断なので「ミキサーの見た目が好き」とか「ミキサーを使うのは玄人っぽい」とか、そういう理由で使うのも全然OKです。

先程は「オーディオインターフェイス機能付きミキサーは音質が悪い」みたいなことを書きましたが、音質も最終的には個人の好みによるところが大きいので、自分が納得できる選択なら何を使おうが自由だと思います。

ぜひ「自分に何が必要なのか」をちゃんと理解した上で、機材を選んでいってみてください。

ミキサーの選び方

ミキサーを購入する前に、まずは自分にぴったりなミキサーを選ぶコツを伝授しましょう。

気をつけるべきなのは以下の4つです。

ミキサーの選び方
  • アナログミキサーかデジタルミキサーか
  • オーディオインターフェイス機能がついているか
  • チャンネル数
  • 搭載エフェクト

それぞれについて簡単に説明していきます。

アナログミキサー or デジタルミキサー

ミキサーには大きく、アナログミキサーデジタルミキサーの2種類に分けられます。

それぞれの特徴を大まかに書いてみますと、以下の通りです。

アナログミキサーの特徴
  • 価格が安め
  • セッティングは毎回自分の手で変える必要がある
  • デジタルミキサーに比べてノイズが乗りやすい
  • シンプルな操作性
  • 同じチャンネル数ならアナログミキサーの方が大きくて重い傾向
デジタルミキサーの特徴
  • 価格が高め
  • セッティングをセーブして呼び出せる機能がある
  • ノイズに強い
  • 多機能だが操作が複雑
  • 同じチャンネル数ならデジタルミキサーの方が軽くてコンパクトな傾向

どちらがいいかわからない場合は、以下のような感じで選んでみるといいのではないでしょうか。

  • アナログミキサーがおすすめ:安さ重視の人、シンプルな操作性を求める人
  • デジタルミキサーがおすすめ:機能性重視の人、多チャンネルでもコンパクトさを求める人

オーディオインターフェイス機能がついているかどうか

ミキサーにはオーディオインターフェイス機能がついている機種と、ついていない機種があります。

すでにオーディオインターフェイスを持っているなら、オーディオインターフェイス機能がないモデルでもOKです。

一方で、まだオーディオインターフェイスを持っていない場合は、オーディオインターフェイス機能がついているミキサーを選ぶか、別途オーディオインターフェイスを追加で購入するようにしましょう。

また安い価格帯のアナログミキサーの場合、チャンネル数が多くてもオーディオインターフェイスとして使うと基本的に「2IN / 2OUT」仕様になるものが多いという点にも注意してください。

どういうことかというと、例えば「16ch仕様のアナログミキサーだけど、オーディオインターフェイスとして使った場合は録音できるのは2トラック分、再生できるのも2トラック分」といった感じの製品が結構あります。

マルチチャンネル録音をしたい場合は、そういった製品を選ばないようにしましょう。

チャンネル数

ミキサーは機種によってインプットやアウトプットのチャンネル数が違います。

DTM用途とひと口にいっても、ギターやボーカルを録音するだけなのか、ドラムをレコーディングするのかなど、用途によって必要なチャンネル数が違ってきますよね。

「折角購入したのにチャンネルが足りなかった…」とならないように、自分の用途にあったチャンネル数の機種を選ぶようにしましょう。

ちなみに同じチャンネル数だとしても、以下のものが違ったりします。

  • 端子の種類
  • ファンタム電源が使えるチャンネル数
  • Hi-Zに対応しているチャンネル数
  • オーディオインターフェイスとして使った時のチャンネル数

買った後に後悔しないよう、インプットとアウトプットのチャンネル数だけでなく、その内容も自分にあったものかを調べてから購入するようにご注意ください。

搭載エフェクト

エフェクトをミキサー側でかけようと思っている場合は、エフェクトの種類や質などについてもしっかり確認しておきましょう。

筆者の意見ではありますが、生放送などに使う場合、最低限以下の3種類のエフェクトがあれば大丈夫だと思います。

  • イコライザー
  • コンプレッサー
  • リバーブ

とはいえ、どんなエフェクトが必要なのかは人によっては違いますので、一概に「エフェクトはこれが必要」とは言い切れません。

人によってはエフェクトはパソコンやスマホ側でかけるので、そもそもミキサー側のエフェクトが必要ない場合もあります。

自分に必要なエフェクト機能について考えてから、必要なものが搭載されている製品を選んでみてください。

DTMにおすすめのミキサー

ミキサーの選び方をおさらいしたところで、実際にオススメの機種を紹介しましょう。

ちなみに、今回紹介するミキサーは以下の通りです。(押すとジャンプできます)

さきほどの選び方を踏まえながら、あなたにぴったりなモデルを探してみてください。

それでは紹介していきましょう!

YAMAHA / AGシリーズ

YAMAHA AGシリーズはゲーム実況やなどでも定番のオーディオインターフェイス機能付きのアナログミキサーです。

ラインナップは以下の2種類があります。

AG03

AG03の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:2(モノラル1、ステレオ1)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:コンプレッサー、イコライザー、リバーブ、アンプシミュレーター
  • その他:Cubase AI付属

AG06

AG06の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:4(モノラル2、ステレオ2)※ファンタム電源対応は1chのみ
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:コンプレッサー、イコライザー、リバーブ、アンプシミュレーター
  • その他:Cubase AI付属

どちらも低価格かつコンパクトサイズでありながら、ギターやベースはもちろん、ファンタム電源が搭載されているのでコンデンサーマイクも使用できます。

また各入力端子やノブに楽器の絵柄がプリントされていて、何に対応しているのかが分かるのも初心者には嬉しいですよね。

それだけではなく、コンプやEQ、リバーブなどの基本エフェクトに加えてアンプシミュレーターも内蔵しています。

各エフェクトはWindowsとMac上で動作する「AG DSP Controller」で細かい調節が可能です。

しかしAG DSP Controllerはスマホやタブレットに非対応で、またミキサー本体だけだとエフェクトはON/OFFの切り替えしかできないので、この2点は注意してください。

「AG03」と「AG06」の違いは基本的に入出力数のみで、使用できるエフェクトなどは同じです。

ただ、AG06のアナログ入出力自体は「4 IN / 2 OUT」仕様ですが、USB経由で使う場合パラアウトできるのが1~2chのみ(「DRY CH1-2」モード選択時)で、AG06をオーディオインターフェイスとして使うときは実質「2 IN / 2 OUT」仕様になります。

もちろん本体で「INPUT MIX」もしくは「LOOPBACK」モードを選択すれば、USB経由でも全チャンネルのミックスアウト自体は可能なため、配信などで使う分には特に問題ありません。

しかし、パラアウトしてレコーディングするだけの用途でしたら「AG03」と「AG06」は実質ほぼ同じスペックですので、「コンボジャックが2つ必要」という場合でなければ、安い「AG03」の方でいいのかなと個人的には思います。

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YAMAHA / MGシリーズ

YAMAHA MGシリーズは、先程のYAMAHA AGシリーズと比較してより本格的なミキサーを探している人にぴったりな製品です。

MGシリーズには現在12種類のラインナップがあるのですが、その中でもDTMには以下の4種類がおすすめとなっております。

MG10XU

MG10XUの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:7(モノラル4、ステレオ3)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:24種類
  • その他:Cubase AI付属、「LEVEL」がノブ仕様

MG10XUF

MG10XUFの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:7(モノラル4、ステレオ3)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:24種類
  • その他:Cubase AI付属、「LEVEL」がフェーダー仕様

MG12XUK

MG12XUKの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:8(モノラル4、ステレオ4)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:24種類
  • その他:Cubase AI付属、「LEVEL」がノブ仕様

MG12XU

MG12XUの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:8(モノラル4、ステレオ4)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:24種類
  • その他:Cubase AI付属、「LEVEL」がフェーダー仕様

「何故12種類の中でこの4種類がおすすめなの」という疑問を持っている人もいると思うので、その点を解説しましょう。

まず、MGシリーズのラインナップには「MG〇〇」(例:MG10)というモデルと「MG〇〇XU」(例:MG10XU)というモデルがあるのですが、違いは以下のようになっています。

2つの違い
  • MG〇〇(無印):オーディオインターフェイス機能がなく、エフェクトはEQのみ
  • MG〇〇XU(XUモデル):オーディオインターフェイス機能があり、エフェクトも基本的に24種類

※「MG06X」だけはオーディオインターフェイス機能がなく、エフェクトも6種類。

上記の違いから、MGシリーズの中で一番DTMにおすすめなのは、オーディオインターフェイス機能がありチャンネル数もちょうどいい「MG10XU」「MG10XUF」「MG12XUK」「MG12XU」の4種類だと筆者は判断しています。

ちなみに上記4種類の違いは

  • 10チャンネル(MG10XU、MG10XUF) or 12チャンネル(MG12XUK、MG12XU)
  • フェーダー仕様(MG10XUF、MG12XU) or ノブ仕様(MG10XU、MG12XUK)

という2点です。

ノブ仕様の方がフェーダー仕様に比べてコンパクトですが、細やかな音量調節はフェーダー仕様の方がやりやすいといえるでしょう。

ただ、これらMGシリーズは、オーディオインターフェイスとして使う際どれも「2 IN / 2 OUT」仕様になります。

マルチチャンネル録音には向きませんが、「配信などで使うときはたくさんのトラックを手元でミックスしたいけど、DTMで使うときはそんなにチャンネル数が多くなくていい」という人にはコスパのいい製品です。

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Soundcraft / Notepadシリーズ

Soundcraft Notepadシリーズは、コストパフォーマンスに優れたミキサーを探している人に非常にオススメな製品です。

ラインナップは以下の3種類があります。

Notepad-5

Notepad-5の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:3(モノラル1、ステレオ2)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:2バンドEQ

Notepad-8FX

Notepad-8の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:5(モノラル2、ステレオ3)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、Lexicon製のエフェクト(ディレイ・コーラス・リバーブ)

Notepad-12FX

Notepad-12FXの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:8(モノラル4、ステレオ4)
  • USB I/O:4 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、Lexicon製のエフェクト(ディレイ・コーラス・リバーブ)

Notepadシリーズはラインナップ全てがオーディオインターフェイス機能を搭載しており、DTM用途にはぴったり。

特にNotepad-12FXは低価格でありながらオーディオインターフェイスとして使ったときにも「4 IN / 4 OUT」仕様なので、マルチチャンネル録音を手軽に楽しみたい人にイチオシです。

またNotepad-8FXとNotepad-12FXには、DTMerにも有名なLexicon製のエフェクト(ディレイ・コーラス・リバーブ)が搭載されているのも特徴です。

この価格でLexiconのエフェクトが使えるのは嬉しいですよね。

Notepadシリーズはどれもコンパクトなサイズにまとまっていて、自宅だけでなくスタジオやライブハウスに持ち込んでの使用にも適していますので、色々な場面でLexiconエフェクトが活躍するのではないでしょうか。

ただ、Notepad-5にはLexicon製エフェクトが搭載されていないので、ご注意ください。

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Mackie / Mixシリーズ

Mackie Mixシリーズは「オーディオインターフェイスはもう持っているから必要ない」という人にオススメしたい、コストパフォーマンスに優れたアナログミキサーです。

以下の3種類のラインナップがあります。

Mix5

Mix5の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • 入力チャンネル数:3(モノラル1、ステレオ2)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:1chのみに2バンドEQ

Mix8

Mix8の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • 入力チャンネル数:4(モノラル2、ステレオ2)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ

Mix12FX

Mix5の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • 入力チャンネル数:8(モノラル4、ステレオ4)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:1~4ch(モノラルチャンネル)に3バンドEQ+12種類のエフェクター

Mixシリーズはリーズナブルな価格でありながら、音楽機材メーカーMackieの技術を惜しむことなく注ぎ込まれた製品。

定評のあるMackieのプリアンプが搭載されており、ハイヘッドルームかつ低ノイズを実現しています。

コンパクトサイズですが、頑丈な金属製のボディを採用しているので、持ち運びのときにも安心です。

また、各ラインナップはチャンネル数の違いのだけでなく、搭載されているエフェクトも異なります。

エフェクトの違い
  • Mix5:1chのみに2バンドEQ
  • Mix8:各チャンネルに3バンドEQ
  • Mix12FX:1~4ch(モノラル)に3バンドEQ+12種類のエフェクター

Mix12FXでは12種類の空間系・モジュレーション系エフェクトから1種類を選び、各チャンネルにあるFXノブでそのエフェクトのかけ具合を調整できます。

エフェクトの種類だけでいうとMix12FXが1番多いですが、Mix12FXはステレオのチャンネルにEQが無い点にご注意ください。

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Zoom / LiveTrakシリーズ

Zoom LiveTrakシリーズは比較的安価なデジタルミキサーを探している方にぜひオススメしたい製品。

以下の4機種がラインナップされています。

LiveTrak L-8

LiveTrak L-8の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:8(モノラル6、ステレオ2)
  • 出力チャンネル数:ステレオ4系統
  • USB I/O:12 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、8種類のセンドリターン・エフェクト
  • その他:最大7種類のシーンメモリ機能、6個のサウンドパッド搭載

LiveTrak L-12

LiveTrak L-12の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:10(モノラル8、ステレオ2)
  • 出力チャンネル数:ステレオ5系統
  • USB I/O:12 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、ローカット、16種類のセンドリターン・エフェクト
  • その他:最大9種類のシーンメモリ機能

LiveTrak L-20

LiveTrak L-20の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:18(モノラル16、ステレオ2)
  • 出力チャンネル数:ステレオ6系統
  • USB I/O:22 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、ローカット、20種類のセンドリターン・エフェクト(2系統)
  • その他:最大9種類のシーンメモリ機能、無料アプリ『L-20 Control』でiPadからリモートコントロール可能

LiveTrak L-20R

LiveTrak L-20Rの特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:18(モノラル16、ステレオ2)
  • 出力チャンネル数:ステレオ6系統
  • USB I/O:22 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、ローカット、20種類のセンドリターン・エフェクト(2系統)
  • その他:最大9種類のシーンメモリ機能、無料アプリ『L-20 Control』でiPadからリモートコントロール可能

デジタルミキサーとしては非常に安価でありながら、ちゃんとマルチチャンネル録音に対応しているというのが素晴らしいですよね。

ちなみに全ての機種がSDカードに直接レコーディング可能なので、DAWを立ち上げることなくMTRのようにレコーディングをすることも可能になります。

デジタルエフェクトも搭載されているので、これ1台である程度の楽曲制作はできるのではないでしょうか。

またデジタルミキサーということもあり、同じチャンネル数のアナログミキサーに比べてコンパクトにまとまっているのも特徴でしょう。

リハーサルスタジオなどに持ち込んでドラムのレコーディングをするときにも良さそうです。

もちろんアナログミキサーに比べてケーブル等での音質の劣化が最小限なので、音にこだわる人のライブ用となどにもオススメできます。

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Behringer / X-AIRシリーズ

従来品よりコンパクトで便利なデジタルミキサーを探している方には、Behringer X-AIRシリーズがオススメです。

ラインナップは以下の4種類です。

XR12

XR12の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:12
  • 出力チャンネル数:ステレオ2系統
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のデジタルエフェクト
  • その他:無料の「X AIR」アプリでリモートコントロール可能

XR16

XR16の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:16
  • 出力チャンネル数:ステレオ2系統
  • USB I/O:2IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のデジタルエフェクト
  • その他:無料の「X AIR」アプリでリモートコントロール可能

XR18

XR18の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:18
  • 出力チャンネル数:ステレオ2系統
  • USB I/O:16 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のデジタルエフェクト
  • その他:無料の「X AIR」アプリでリモートコントロール可能

X18

X18の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:18
  • 出力チャンネル数:ステレオ2系統
  • USB I/O:16 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のデジタルエフェクト
  • その他:無料の「X AIR」アプリでリモートコントロール可能

このシリーズはWi-Fiを使い、iPadやAndroidタブレット、ノートPCなどでリモート操作する事が可能になっています。

iPadで使える「X AIR」というアプリの操作画面はこんな感じです。

ちなみに上記の「特徴」で書いたエフェクトは「系統(同時使用できるエフェクト数)」であり、エフェクトの種類自体は現在60種類上とかなり豊富。

しかもソフトウェアのアップデートでどんどんエフェクトも増えていくとのことです。

もちろんエフェクトもアプリから選ぶことができます。

また、X-AIRシリーズ4機種の中でDTMにオススメなのは、「XR18」もしくは「X18」の2つです。

この2機種は16chマルチチャンネル録音が可能なのですが、その他の2機種はオーディオインターフェイスとして使用したときは2in/2out仕様。

「XR16」に比べて「XR18」と「X18」は1万円程度しか違いませんが、受けられる恩恵がかなり違ってきます。

この理由から、ミキサーをオーディオインターフェイスとして使用することを考えている人なら、個人的には「XR18」もしくは「X18」が断然オススメです。

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Behringer / Xenyxシリーズ

Xenyxシリーズは低価格でありながら高品質な音楽機材を販売しているメーカー、Behringer(ベリンガー)のアナログミキサー。

このシリーズは現在約30種類ほどラインナップされており、めちゃくちゃ選択肢が豊富です。

その中でDTMにオススメなのはその人の用途によってもちろん違うのですが、オーソドックスにおすすめできるのはオーディオインターフェイス機能がありチャンネル数もほどよい以下の3種類。

Xenyx 302USB

302USBの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:3(モノラル1、ステレオ2)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:2バンドEQ
  • その他:ファンタム電源+15Vが常時オン(+48Vではないことにご注意ください)

Xenyx Q1002USB

Q1002USBの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:6(モノラル2、ステレオ4)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:1~2ch(モノラルチャンネル)に3バンドEQ

Xenyx Q1204USB

Q1204USBの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:6(モノラル4、ステレオ2)
  • USB I/O:2 IN / 2 OUT
  • 搭載エフェクト:全チャンネルに3バンドEQ、1~4ch(モノラルチャンネル)にコンプレッサー

一番上の「Xenyx 302USB」はこの価格でありながらループバック機能が搭載されているのも特徴ですね。

このシリーズはかなりコスパがいいので、機能が豊富な製品をお金をあまりかけずに手に入れたい人にはオススメです。

ちなみに「シリーズ全種類を比較すると何がどう違うの?」と思う人も多いでしょう。

違いを簡単に言うと、

  • チャンネル数
  • オーディオインターフェイス機能があるかないか
  • エフェクトが搭載されているかいないか

といった感じで区分けされています。

実際はもっと細かい違いがあるので、詳しくはサウンドハウスさんのこちらのページをご覧になって比較してみてください。

動画

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Soundcraft / EPMシリーズ

多チャンネルのアナログミキサーを探しているなら、Soundcraft EPMシリーズがオススメです。

EMPシリーズのラインナップは以下の3種類があります。

EPM6

EPM6の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • 入力チャンネル数:8(モノラル6、ステレオ2)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:モノラルchに3バンドEQ、ステレオchに2バンドEQ

EPM8

EPM8の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • チャンネル数:10(モノラル8、ステレオ2)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:モノラルchに3バンドEQ、ステレオchに2バンドEQ

EPM12

EPM12の特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:なし
  • チャンネル数:14(モノラル12、ステレオ2)
  • USB I/O:-
  • 搭載エフェクト:モノラルchに3バンドEQ、ステレオchに2バンドEQ

すべての機種で、ライブでのコンソールとしても定評のある高精度なヘッドアンプを搭載し、この価格からは考えられないほど高いクオリティの音質を実現しています。

オーディオインターフェイス機能は搭載しておりませんが、その分音質へのこだわりが感じられる機種ですので、オーディオインターフェイス機能が必要ない人にはかなりいいんじゃないでしょうか。

基本的に上記3種類の違いはインプットのチャンネル数のみなので、ご自身にあった機種を選んでみてください。

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PreSonus / StudioLive ARcシリーズ

StudioLive ARcシリーズは、Studio OneというDAWで有名な音楽機材メーカー、PreSonusによるアナログミキサー。

この機種の最大の特徴は、オーディオインターフェイスとして使用したときにマルチチャンネル録音が可能なことです。

ラインナップは以下の3種類があります。

StudioLive AR8c

AR8cの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:5(モノラル2、ステレオ3)
  • USB I/O:8 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、16種類のデジタルエフェクト
  • その他:PreSonus Capture、Studio One Artist、Studio Magicプラグイン・スイート付属

StudioLive AR12c

AR12cの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:6(モノラル4、ステレオ2)
  • USB I/O:14 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、16種類のデジタルエフェクト
  • その他:PreSonus Capture、Studio One Artist、Studio Magicプラグイン・スイート付属

StudioLive AR16c

AR16cの特徴
  • タイプ:アナログミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:6(モノラル4、ステレオ2)
  • USB I/O:18 IN / 4 OUT
  • 搭載エフェクト:3バンドEQ、16種類のデジタルエフェクト
  • その他:PreSonus Capture、Studio One Artist、Studio Magicプラグイン・スイート付属

他のアナログミキサーに比べると少し価格が高めなのですが、3機種ともマルチチャンネル録音に対応しています。

つまりオーディオインターフェイスとして使用したときに、それぞれのチャンネルを別トラックに録音することが可能ということです。

ドラムのレコーディングやバンドでのセッションレコーディングなど、マイクをたくさん使った録音をする場合にはかなり捗ること間違いなしと言えるでしょう。

また、このシリーズにはDAW「Studio One Aritst」と、レコーディングソフト「Capture 」、更に「Studio Magicプラグイン・スイート」が付属しているので、届いたその日から本格的な音楽制作が可能になります。

もちろんPreSonusが作っているということもあり、Studio Oneとの連携も非常にスムーズなので、Studio Oneユーザーの方は特にチェックして欲しい製品です。

動画

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Allen & Heath / Quシリーズ

Allen & Heath Quシリーズはプロにも愛用者が多いデジタルミキサーです。

このシリーズのラインナップの中でも、DTMをやっている人にオススメなのが「Qu-16」と「Qu-Pac」です。

Qu-16

Qu-16の特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:16
  • USB I/O:22 IN / 24 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のエフェクトエンジン
  • その他:最大100種類のシーンのセーブ/リコールが可能、iPad用アプリ「Qu-Pad」でリモートコントロール可能

Qu-Pac

Qu-Pacの特徴
  • タイプ:デジタルミキサー
  • オーディオインターフェイス機能:あり
  • 入力チャンネル数:19(モノラル16、ステレオ3)
  • USB I/O:32 IN / 32 OUT
  • 搭載エフェクト:4系統のエフェクトエンジン
  • その他:最大100種類のシーンのセーブ/リコールが可能、iPad用アプリ「Qu-Pad」でリモートコントロール可能

こちらの2機種はQuシリーズの中でも比較的お求めやすい価格になっています。

インプット、アウトプットともにかなりチャンネル数が豊富で、DTM用途には困ることはほぼ無いのではないでしょうか。

ちなみにどちらもiPad用アプリ「Qu-Pad」(Androidは「Qu-You」という名前のアプリ)でリモートコントロールすることが可能です。

またQu-16Cはモーターフェーダーを搭載しており、ミキシングコンソールやフィジカルコントローラーとしても優れているのが特徴です。

フルカラー液晶はタッチパネル方式になっており、直感的な操作をすることができるでしょう。

一方で、Qu-SBはツマミやフェーダーといったものは取り払われていますが、その分コンパクトでお値段もお安くなっています。

ミキシングなどはフィジカルコントローラーとしても機能する「Qu-16C」、持ち運んでレコーディングするなら「Qu-SB」といった感じで選んでみてはいかがでしょうか。

動画

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まとめ

ミキサーの選び方と、実際にオススメな機種について解説してきました。

繰り返しになりますが、選び方を知ってから自分にぴったりなものを購入してみてくださいね。

ミキサーは使いこなせると本当に便利です。効率的に作業がしたい人はぜひ!

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