定番コード進行パターンまとめ!サウンド付きで10個のコード進行を解説

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「作曲してみたいけどコード進行ってなんだか難しそう……」って感じる人は多いんじゃないでしょうか。

ですが、実はコード進行って大体のパターンが決まってるんですよ!

自分でコード進行を作り出さなくても、それらのコードを組み合わせるだけで簡単に一曲作れてしまうんです。

そこで今回は作曲家である筆者サッキー(@sakky_tokyo)が、J-POPなどで良く出てくる定番のコード進行10パターン紹介します。

パターンはⅠやⅡといったローマ数字の度数表記キーがC(ハ長調)のときのコード進行をあわせて書いてあります!

MIDIの画像もあるので、コードを読むのが苦手な人は画像を参考にしてみてください。

【今回の動画】

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動画で内容をチェックしたい方はYouTubeへ、文字で読みたい方はこのページを読み進めてみてください。

ジャンプできる目次

定番コード進行10パターン

王道進行

度数ⅣーⅤーⅢmーⅥm
Key=CFーGーEmーAm

王道と名前が付けられているように、日本の音楽で出てきまくりなのがこのコード進行です!

iPhoneで音楽をシャッフル再生すればおそらく5曲以内にこのコードを使った曲が出てくるであろう、というくらいの頻出っぷりです。

あまりにも使われすぎているので「このコードを使っときゃいいだろ」的な空気が音楽業界に流れていた時期もあります(笑)

下の動画では王道進行が使われている曲のメドレーが聴けます。びっくりするぐらい多いですよ。

今は全盛期に比べて使用頻度は落ちましたが、それでもまだまだ使われています。

サビで使われていることが多いですが、Aメロ、Bメロなどに使われることもよくあるので、結構万能です。

このコードの特徴はメジャーキーでも明るすぎず、日本人好みの雰囲気が出せるところ。

ちなみにメジャーキーの曲で使われることが多いですが、トニック感の薄いコード進行なので、Ⅵmに解決することでマイナーっぽく終わらせることができます。

作曲初心者なら、迷ったらこのコード進行を使って曲を作ってみましょう。

Just The Two of Us進行

度数IVM7ーIII7ーVIm7ーI7
Key=CFM7ーE7ーAm7ーC7

ジャズの『Just The Two of Us』という曲で使われたことで有名になったコード進行。

椎名林檎さんがこのコードを使った曲をたくさん作っているので、別名「椎名林檎進行」「丸の内サディスティック進行」とも呼ばれ、日本ではそっちの名前の方が有名かもしれません。

とにかくオシャレな響きがするコード進行で、シティポップブームが起こった最近の音楽シーンではよく使われるようになりました。

ただ、そのまんまコード感丸出しで使うと「椎名林檎っぽい」とか言われてしまうことも多いです。

あいみょんの『愛を伝えたいだとか』が椎名林檎っぽいと言われていたのはこのコード進行を使っていたからでしょうね。(もちろんアレンジが若干椎名林檎っぽかったのもありますが)

このコードの特徴は何と言っても2つ目のコードがセブンスになっているところ。

ダイアトニックコード通りに行けばⅢm7(マイナーセブンス)になるところですが、ここでアクセントとしてセブンス化することで一気にジャズっぽいオシャレ感を演出しています。

4156進行

度数ⅣーⅠーⅤーⅥm
Key=CFーCーGーAm

最近やたらと使われるようになりましたね。

このコードは洋楽などでもよく使われており、一曲まるまる通してこのコードだけという曲もあります。

サブドミナントから始まるコードなので浮遊感があり、オシャレな感じがしますよね。

テイラー・スウィフトが歌っていたテラスハウスのテーマソング『We Are Never Ever Getting Back Together』は曲を通してこのコード進行をよりオシャレにしたものが使われています。

テイラーのこの曲は度数でいうと「Ⅳadd9-Ⅰ-Ⅴsus4-Ⅵm7」になっており、add9やsus4の響きが加わることによってより爽やかな感じを増しています。

邦楽の有名な曲でいうと、米津玄師さんの『Lemon』のサビでも、このコード進行は使われています。

カノン進行

度数IーVーVImーIIImーIVーIーIVーV
Key=CCーGーAmーEmーFーCーFーG

コード進行の中で一番有名と言われているのがカノン進行と呼ばれるこちら。

もともとはパッヘルベルという作曲家が作った『カノン』という曲に使われていたことからこの名前が付けられています。

一時期、名曲と呼ばれるJ-POPは、ほとんどこのコード進行が使われていて、テレビなどでも「ヒット曲の法則はカノン進行にあった!」みたいな特集が組まれていました。

今では以前よりも使われなくなっていますが、ここぞというときには狙って使われるので覚えておきましょう。

また、カノンコードのベースラインを「ド・シ・ラ・ソ…」と順次下降するパターンもよくあります。

ベースがド・シ・ラ・ソ…と下降するカノン進行

度数ⅠーⅤ/ⅦーⅥmーⅠ/ⅤーⅣーⅠ/ⅢーⅡm7-Ⅴ7
Key=CCーG/BーAmーC/GーFーC/EーDm7ーG7

こちらのほうがベースが滑らかです。

小室進行

度数ⅥmーⅣーⅤーⅠ
Key=CAmーFーGーC

90年代、一世を風靡した小室哲哉氏が愛用したコード進行です。

コードだけ聴いても「なんか聴いたことあるな…」ってなる人も多いんじゃないでしょうか。

ボカロソングなどでもよく使われていて、有名な『千本桜』のサビもこのコード進行です。

レット・イット・ビー進行

度数ⅠーⅤーⅥmーⅣ
Key=C CーGーAmーF

ビートルズの名曲『Let It Be』に使われていたコード進行。

日本だとスピッツの『チェリー』のイントロ部分にも使われました。

言いようのない独特な切なさと爽やかさを帯びているので「感動コード」とも呼ばれています。

ちなみにアナ雪のテーマソング『Let It Go』のサビ部分もこのコード進行です。

1625進行

度数ⅠーⅥm7ーⅡm7ーⅤ7
Key=CCーAm7ーDm7ーG7

ジャズなどでよく使われているコード進行。

後半のⅡm7-Ⅴ7の部分はいわゆる「ツーファイブ」というやつで、ドミナントモーションの一種です。

爽やかな雰囲気があり、ジャズだけではなくJ-POPなどにもよく使われています。

6415進行

度数ⅥmーⅣーⅠーⅤ
Key=CAmーFーCーG

よく見ると小室進行の3つ目と4つ目を入れ替えただけですが、かなり響きが変わりますよね。

こちらのほうがより現代的で、爽やか感みたいなものがあり、ちょっと感動的な感じもします。

ハリウッド映画のBGMや主題歌などにもよく使われていて、その万能っぷりはスゴイです。

とりあえず感動的な曲が作りたかったらこのコード進行を使いましょう!

邦楽だとRADWIMPSの『前前前世』のサビがこのパターンです。

3456進行

度数ⅢmーⅣーⅤーⅥm
Key=CEmーFーGーAm

ちょっと暗くてエモーショナルなコード進行。

徐々に音が上がっていくので、盛り上がり感を演出するときなどに使うといいでしょう。

RADWIMPSの『会心の一撃』ではサビに使われています。

下降転調パターン

度数IV△7ーIIIm7ー♭IV△7ー♭IIIm7
Key=CFM7ーEm7ー♭IFM7ー♭IEm7

転調が入るちょっとむずかしいコード進行をどうぞ。

「IV△7ーIIIm7」のあとに全音下の「♭IV△7ー♭IIIm7」が来る進行でこのままどんどんと下がり続けることができます。

J-POPではPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅの音楽プロデュースをしている中田ヤスタカさんがよく使っている印象。

『つけまつける』のBメロではコードで浮遊感を出しています。

小刻みに転調していくのでリスナーの耳を掴みやすいのではないでしょうか。

コード進行についてもっと詳しくなりたいときには

ここまで読んでみると、一言にコード進行といってもいろいろな種類があることが分かりますよね。

音楽をするうえで、コード進行というのは無視できない存在。

曲を作ったり、楽器を演奏したりする人はぜひコード進行について詳しくなっておきたいものです。

とはいえ、勉強するときにはがむしゃらにやっても、ちんぷんかんぷんになってしまうことも多いですよね。

そんなときには教則本など、書籍を使った勉強もオススメです。

ちなみに僕が初心者の頃にお世話になった書籍はこちら。

この本なら簡単なコード進行で音楽理論を少しずつ学びながら、すこしずつ難しいコード進行も勉強できるので、初心者の人でもわかりやすいと思います。

もちろん、ある程度コード進行について詳しい人も、改めて知識を整理するという意味で読んでみるのもいいでしょう。

合う合わないもあると思うので、いくつか読んでみて自分にぴったりな書籍を探してみてください。

まとめ

作曲初心者の人にとってコード進行は難しいイメージがあると思いますが、最初はいくつかパターンを覚えることからスタートしてみましょう!

今回紹介したコードはどれも頻出なのでぜひ覚えて使ってみてくださいね。

また、筆者は音楽関連の講座動画をYouTubeでたくさん公開しているので、よかったらチャンネル登録お願いします!

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