DTMで使う音源を探していると、種類が多すぎてどれにしようか迷ってしまいませんか?
ましてや初心者の方だと、どれが使いやすいのかわからないことが多く、結局買っても使いこなせずに終わってしまうということもあるでしょう。
実際に筆者もDTM初心者の頃に買ったシンセサイザー音源の使い方が全くわからず、結局調べ直して違うものを買うという経験をしたことがあります。笑
せっかくお金を出したのだから自分にとって使いやすいものを買ったほうが良いのは当然のことです。
今回はそんな悲しい思いをするDTM初心者のが一人でも減るように、初心者でも使いやすい音源プラグインをいくつか選んでみました!
楽器ごとにカテゴライズして並べているので、自分が欲しい楽器のところを見てみてくださいね。
ドラム音源
Addictive Drums 2
ドラム音源でまずオススメしたいのがこちらのAddictive Drums2。
最初からある程度音が作り込まれているので、初心者でも打ち込みやすいのが特徴です。
音も非常に気持ちが良く、プロ・アマを問わず使用者が非常に多いことで知られています。
以前はこのドラム音源が流行りすぎて、一時期のアニソンやJ-popなどでは必ずといっていいほど使われていました。(今は他の音源も増えましたが)
最初からエフェクターなどを通してあるセッティングではありますが、エフェクター類をオフにすれば自分だけのオリジナルなサウンドに仕上げることもできます。
非常に使い勝手が良いので、一度買ってしまえば将来的にDTMの実力が上がってきても使い続けることができる音源です。
EZ Drummer 3
さきほどのAddictive Drumsよりももっと初心者向けに作られているのが、このEZ Drummer。
名前の通りとても「イージー」にドラムを打ち込めるように作られている、初心者向け音源です。
ドラムのことを全く知らない初心者でも打ち込みやすいように、MIDIパターンが大量に付属したり、音色を変化させるパラメーターもあえて少なくしています。
その分、音作りの幅は狭まってしまうので、上級者などには向きませんが、オーソドックスなドラムを打ち込みたいだけならEZ Drummerで十分でしょう。
ギター音源
Junk Guitar
Kontakt上で動作するギター音源。(Kontakt Playerは不可)
ギターを全く弾いたことがない人でもある程度簡単に打ち込みができるように、キースイッチがまとまっていたり、GUIも見やすくなっています。
ギターの奏法やギターらしいフレーズを作りやすいので、よくある「打ち込みっぽいギター」から脱出したい人にもオススメです。
またコンピューターへの負荷が少ないので、スペックに不安があるDTM初心者のもぴったりだと思います。
ベース音源
MODO BASS 2
MODO BASS 2はよくあるサンプリング方式ではなく、物理モデリング方式のベース音源です。
つまり仮想のベースをコンピューターの中に作っているのと同じで、サンプリングのように膨大なファイル容量を使わないので、容量が少ないパソコンを使っている人でも使いやすい音源になっています。
MODO BASS 2は22種類のベースを選択でき、ピック弾きや指弾き、スラップ奏法などを選べるのはもちろん、弦の種類やピックを当てる角度も変えることができます。
音色の選択肢が増えすぎると、初心者にとっては逆に使いづらいということもありますが、MODO BASS 2の場合はベタ打ちでもかなりリアルに鳴ってくれるので、初心者でも使いやすい音源です。
ピアノ・エレピ音源
Addictive Keys
Addictive Keysシリーズはピアノ音源の中でもコストパフォーマンスに優れていて、初心者に真っ先にオススメしたい音源です。
「リアルさ」を売りにしている高級ピアノ音源は値段も高く、容量が大きすぎてスペックの低いパソコンだと使うこともできないということが多いのですが、Addictive Keysの場合は最低700MBの容量があれば使えますし、価格も低めに抑えられています。
肝心の音も、かなり抜けが良い感じでポップスやロックなどに合うイメージです。
ピアノオンリーのクラシックだと、やはり高級音源には勝てませんが、他の音と混ぜることが前提ならこの音源でも十分でしょう。
EZ Keys 2
初心者が簡単に打ち込めることを第一目的に開発されたのがこちらのEZ Keys 2。
ピアノ・エレピ音源の中でも特に低価格で、パソコンへの負荷も低いので、手軽に楽しみたいDTM初心者にぴったりです。
また、こちらの音源には「MIDI BROWSER」という機能が搭載されており、コードを指定してブラウザーからMIDIパターンをコピペするだけで簡単に伴奏が完成してしまいます。
ピアノが弾けない人でも簡単にそれらしい演奏にできるので、ぜひ試してみて欲しい機能です。
シンセサイザー
Serum
シンセの中でも使いやすくておすすめなのがこのSerum。
最近出てきたばかりのシンセサイザーですが、その使いやすさと音質、幅広いジャンルに対応できる音色と操作性が評価されて、定番シンセのひとつになりました。
プロアマを問わず人気のあるシンセサイザーですが、GUIがわかりやすくまとまっているので、シンセ初心者の人でもある程度勉強すれば使えるようになるはずです。
また、プリセット集もたくさん販売されているので、音作りが苦手な人はそちらも合わせて購入すると即戦力になります。
Spire
音作りのやり方がわかりやすいシンセとしてオススメなのがこちらのSpire。
ある程度シンセに慣れてくると、プリセットだけでなく自分オリジナルの音色も作りたくなるときがやってきます。
ですが、シンセの音作りは実際かなり難しいので、結局プリセットに戻ってしまうことになる場合も多いんですよね。
このSpireの良いところはGUIがとてつもなく見やすいところ。
音作りの順番に沿って色々なパラメーターが並んでおり、シンセの基本的な概念さえ理解していればすぐに音作りができるようにまとまっています。
音質もかなり良いので、持っておいて損はないシンセサイザーです。
Nexus 4
Nexus2はいわゆるPCM音源というもので、プリセットの時点でかなり音が作り込まれているのが特徴です。
最初からかなりカッコイイ音が出るので、シンセの音作りが苦手な初心者の皆さんにもぴったり。
かなりの数のプリセットが配布・販売されており、プリセットを聴いてくだけで「ああ、この音!」となるものが必ずあるので曲作りが捗ります。
その分、0から音を作ったり、細かい音の作り込みをしたりということが苦手というデメリットもありますが、他の多機能シンセ+Nexus2という揃え方はかなりアリです!
オーケストラ音源
UVI Orchestral Suite
オーケストラ音源の中でも、筆者が初心者の皆さんにおすすめしたいのがこちら!
UVIのOrchestral Suiteという音源です。
オーケストラ音源というと「高い」「重い」「使いづらい」というDTM三重苦(笑)のようなプラグインが多く、初心者にオススメできるものがほとんどありませんでした。
ですが、このOrchestral Suiteは「安い」「軽い」「そこそこ使いやすい」という、かなり初心者にもオススメできる音源に仕上がっています。
まず値段ですが、一般的にオーケストラ音源というと安くて5万円、高いものだと何十万円もするんですが、こちらのOrchestral Suiteは何と大体2万円ちょい。
初心者でもお求めやすい価格になっております。
また、容量も4GB程度で非常に軽めですし、キースイッチなどの操作性そこまで複雑ではないので打ち込みもそこそこ簡単です。
肝心の音ですが、まあ高級音源には届かないもののこの価格なら十分ではないでしょうか。
何より他に低価格オーケストラ音源がほとんどないので、初心者はこれ一択状態です!笑
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したプラグインはどれも素晴らしいものばかり。
ぜひデモなどで試してみてくださいね。
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